はじめての入院生活

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3月27日から4月5日まで人生初(生まれてすぐに入院しただろうという心の狭いツッコミは無視します)の入院生活を送ったので,その報告をします.あぁ,ボクの人生はなんてブログネタ向きなんだ.

入院に際して,入院前検査が3月12日に行われました.検査内容は胸部X線撮影,血液検査,尿検査,肺活量測定,心電図検査でした.それぞれ特に何も指摘されなかったので,正常なのでしょう.なお,肺活量は4900ccでした.

3月27日に入院しました.まずは外来に行って,採血を指示されます.後に,主治医に伴われて,病棟入りしました.病棟では身長体重測定をされましたが,洋服を着たままだったので,「いや,今日は寒いんで厚着なんですよ~」と誰に向かって何の言い訳かわからない言い訳をしてみました.その後は,一般的な問診などをされました.既病歴とか家族の病歴とかを聞かれました.一般的ですね.部屋に戻ってゆっくりしていると,麻酔科医が来て,今度は麻酔に関する問診.麻酔科医「今回の手術では全身麻酔が最良と考えます(中略)こちらでよろしいでしょうか?」オレ「他に選択肢ってあるんですか?部分麻酔じゃできないですよね?」麻酔科医「はいそうですね(苦笑)」オレ「ですよね.じゃぁ全身麻酔で(苦笑).一般的で安全で最良の方法でお願いします」という訳の分からない形式的なやりとりをしつつ,麻酔科医の問診も完了.病室に戻ると,弾性ストッキングを履くように言われ,T字帯を購入するように言われる.弾性ストッキングは血栓ができにくくするように足を圧迫するもので,ハイソックスでした.

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かぶれなどの問題が出ないかを確認するため,弾性ストッキングを履いたまま2時間過ごすことに.その間,地下の売店でT字帯を購入するなど.T字帯の使い方が解らなかったので,看護婦さんに訊いてみた.オレ「T字帯ってどうやって使うんですか?」看護婦「あー.ふんどしと同じです」オレ「あー・・・(使ったことねーしw)」

入院するとなると最近は必携装備になっているのがリストバンドです.入院患者用と手術用の2本を装備させられました.

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白バンドが入院用で,赤バンドが手術用です.手術用は何故か直筆です.よくわからん.

手術前日の28日21時から禁飲食となります.21時半で消灯なので,まぁいいですが,緊張して寝れなかったのは言うまでもない.

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29日9時過ぎにT字帯・弾性ストッキング装備で手術着を着て車いすに乗り,看護婦さんに手術室まで連れて行かれました.手術室に入ると手術室の看護婦さんに引き渡されて,手術台まで連れて行かれます.手術室はドラマに出てくるアレと同じです.手術台には自分で載ってまな板の鯉に.両腕を縛られて,バイタルチェックやら点滴やらなんやかんや取り付けられつつ,酸素マスクを付けられました.麻酔科医「はい.今から眠くなるガス入れていきますねー」オレ「(お・・・爽やかなガスが・・・寝ないぞ!負けないz・・・・・・はっ!)」看護婦「手術終わりましたよー」オレ「(ぇぇ!)」というわけで,噂に聞く通り,一瞬で落ちて,一瞬で手術が終わりました.「全身麻酔は寝ている間に手術が終わる」とかいう話を聞きますが,そんな次元じゃなくて,時間がスッポリ切り取られたかのように,全く何も記憶していないし,時間が不連続に繋がっているとしか思えないような状況でした.全身麻酔すごいぜ・・・.

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手術は安楽の内に終わったのですが,本当の戦いは手術後にやってきた.全身麻酔なので,覚醒したとはいえ,意識は朦朧としているし,全身は寝たままの状態.左手には点滴を打たれ,バルーンカテーテルを入れられ,酸素マスクを装備し,血栓防止用加圧装置も付けられています.最早,この写真だけ見ると,余命幾ばくって感じ.事実,このときの受け答えはそんな感じだったと思いますが・・・.で,この状態のまま,翌朝まで固定です.腰痛持ちなので仰向け寝がキツイです.カテーテルや点滴されているので,動くにも動きづらいし・・・.なんと言っても,加圧装置が一定間隔で足をぎゅーぎゅー押してくるので,寝ようにも寝られない.看護婦さんに睡眠薬が欲しいと言ってみたところ,「睡眠薬を使うと再度麻酔下に入ったのと同じになってしまって,呼吸が止まる可能性があるので危険です」と言われる・・・.こうして不眠2日目に突入するのでした.なお,消灯前に痛み止めを一応もらってみたのですが,点滴かと思いきや座薬でした.ううう・・・.前も後も・・・.お嫁に行けないよう・・・.

翌30日,加圧装置から離脱し,カテーテルも抜かれます.が,だ.カテーテルを抜くのが超痛い!カテーテルは尿道から膀胱に入れられており,膀胱から抜けないようにバルーン状になっているバルーンをしぼませて,後は引き抜くだけなんです.わかりますか?カテーテルを尿道から引き抜くわけです.これが痛い!体内を移動しているときは気持ち悪い違和感があるだけで良いんですが,まぁ,なんだ,アソコを通るときが痛すぎる.これはたぶん男じゃないとわからない痛みだと思う.あまりにも痛かったので看護婦さんに「痛くないって言ったじゃないですか・・・」って涙目で訴えてしまった.マジで痛いって.

手術翌日は抗生剤の点滴が2回あって,主治医と外来の看護婦さんが往診に来ました.それから定期的に体温,血圧,酸素飽和度は測定されました.この日は顔がガンガンに腫れて,面白い顔になりました.しかしながら,術後の痛みも出血もなく,大変良好な予後でした.まぁ,外に出血がなければ内出血で腫れるわな.また,朝飯から食事が再開されました.実に34時間の禁飲食でしたが,意外と何とかなりました.点滴のおかげかな?なお,この日は大阪から@aho1goさんがお見舞いに来て下さいました!ありがとうございます!!

31日.点滴の針は刺さったままでも,色々な管と装置から離脱したので,9時間の爆眠ができました.久しぶりのぐっすり♪この日も抗生剤の点滴を2回されて,外来で手術部位の消毒とX線撮影をされました.

4月1日.腫れはピークを過ぎて,目の周りから頬の辺りが内出血で黄色みがかってくる.目の周りは赤紫色.よくあることです.腫れが引いたことで,口を少し大きく開けられるようになったのですが,その所為で縫い目が裂けたのか,傷口が開いたのかわかりませんが,昼食時より口内出血が見られました.午後の検診で申告したところ,「圧迫すると出てくるけど,新鮮な血だから問題ない」と言われる.また,1日2回の抗生剤点滴も終わり,点滴の針からも解放されました.もちろん針を抜くときは,オレ「全力で痛くしないで下さい!」看護婦「じゃぁ,ひゅー!って抜きますね.一瞬で」オレ「ぅーぅーぅー.あれ?痛くなかった」看護婦「痛くなかった?良かったねー」って・・・.看護婦さん,好きです!!閑話休題.点滴から離脱したので,入浴が可能となりました!出血しているので血行が良くなるとまずそうなので,シャワーにとどめておきました.それでもサッパリ!

2日.点滴から離脱したので,いよいよ自由に.検温等も形式的なものだけで,看護婦さんもあんまり構ってくれなくなりました.寂しい・・・.午前の検診では,術部の消毒をするとともに,何故かギューギュー押されました.しかも,直接に.ちょwおまw痛くないっていったけど,押したら痛いにきまってんだろ!!うわーん!!もちろん,涙目.ぐっふり・・・.午後は術後のパノラマレントゲンを撮りました.また,夜には@k_r_naoeさんがお見舞いに来て下さいました!ありがとうございます!!

3日.外来に検診に行って,出される食事を食べて,うだうだして,風呂に入って寝るだけの単調な生活に飽きてきたので,「外泊して良いですか?」って訊いてみたところ,超意訳すると「外泊だぁ?おめさ,まだ腫れてんべよ.ばかいっちゃーいかんざき.外出ならいいぜ?」と言われる.しょんぼりである.術後の経過は絶好調だと思っていたのだが,主治医曰く,腫れと出血から見て,ちょっと良くないらしい.ぐふー.見解の相違ですーーー.なお,この日の夕方に,@shokohitsujiさんと@tohkiさんがお見舞いに来て下さいました!ありがとうございます!!

4日.朝食を食べたら外出で帰宅.おかゆ以外の食べ物も食べてみたなど.やっぱり口が大きく開かないので,色々と食べづらいです・・・.自宅に戻っても,主に洗濯をしてばかりでした.ちゃんちゃん.

5日.手術から1週間が経過したので,いよいよ抜糸です.が,だ.これが痛い!メチャメチャ痛い!肉を切ってるんじゃないの??ってくらいに痛い.血もかなり出てたし,全力で涙目です・・・.先生・・・.痛くないって言ったじゃないですか・・・.そうこうして,涙目の抜糸を終えて,病棟に戻り,最後の昼食を頂いて,雨の降りしきる中を退院しました.

まとめ:
10日間入院していました.全身麻酔の手術は楽でしたが,術後は辛かったです.特に,手首に打たれた点滴とバルーンカテーテルはどうにかした方が良いと思います.何の罰ゲームですか?抜糸が超痛かったです.麻酔して下さい・・・.

看護婦さんって献身的で素晴らしいと思います.みんな優しいです.弱ってると特に優しいです.わずか10日間の入院なのに,家族の他に,4人の方々にお見舞いに来て頂いて,本当にうれしかったです!ありがとうございました.

なお,入院費は余裕で10万を超えましたので,年末に医療費控除申請です.確定申告か・・・.久しぶりだなぁ.税務署どこだろう?

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