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日本人の英語

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日本人の英語

日本人の英語
著者: マーク・ピーターセン
価格: ¥735(税込)
出版社: 岩波書店 (1988/04)
ISBN-10: 4004300185
ISBN-13: 978-4004300182

大変に有名な本で,前々から買おう買おうと思っていた.この度,やっとこさ手に入れた.手に入れた理由は車中で読む本がなかったから.そんなモチベーションで買ってみました.切っ掛けは重要.

この本はすごくって,京大の新入生に薦める50冊の本にラインナップされている.

日本語の堪能な英語のネーティブスピーカーが、英単語のニュアンスや、冠詞・定冠詞の意味、使い分け、前置詞 の本来の意味などを絶妙な日本語でユーモアたっぷりに解説してくれている。英語の本質がわかると言っても過言ではない。(中略)語の本質を知るという点では、全学共通科目の英語の講読なんぞ 100 年続けても、この1冊には適うまい。

平竹 潤先生(化学研究所) - 新入生に勧める本

手放しでべた褒めである.しかも,amazonのランキングでは常に上位(しかも,1位とか2位とか)をウロウロしている.忘れてはならない.この本の初版は1988年である.20年経っても色褪せない珠玉の書物と言える.まぁ,内容が色褪せない言語のことですからね.

真面目なレビューは他の人に任せるとして,オレは違う視点から.いやぁ,自分の英語力の無さに辟易しました.本書の序盤で不定冠詞・定冠詞・ゼロ冠詞について丁寧な説明がある.実に序章から6章までを使って説明している.なんたる丁寧さ.それはそうです.日本人はa/theを使い分けられないことで有名です.えぇ,私も例に漏れなく,全く使い分けられません.よく分かってません.留学生に英文添削をしてもらうと,だいたい1行目から赤が入ります.どうしようもないです.

そんなボクでも英論文を書かなくてはならないので,書くわけです.でも,ひっちゃかめっちゃかなので,さすがにa/theくらいは使えたいなぁと思うわけです.で.読んでみたのだが,ハッキリ言って,わからん.いや,例文や説明していることはわかるのだが,使えない.使えないってことは,分かってないんだ.だから,分かってない.というか,読めば読むほど分からなくなっていく.どうしようもない英語力です.というわけで,不定冠詞・定冠詞・ゼロ冠詞は相変わらず使いこなせていません.きっと.

続いて,14,15章では関係詞・先行詩・関係節の説明があり,これまた素晴らしい内容なのだが,やっぱりわからない.理解できない.いや,理解しているはずなんだが,使えない.使えないなら,理解していない.だから,理解していない.なんだこれ.

17章以降は実は分かってなくても,即戦力で使える話が書いてあるので,とても参考になる."Especially, ..."なんて,実際に使ってるし,"as a result"とか"therefore"とか多用しすぎてて,ワロス状態なので,この点ではすぐにでも改善が期待できそうだ.全く以て,本質は理解できていないが.

目から鱗だったのは,最後の20章.日本人の名前についてだ.

日本の科学者がAlbert Einsteinのことを日本語で論じるとき,皆,アルベルト・アインシュタインといい,日本語だからといって,アインシュタイン・アルベルトという人は,まずいないであろう.しかしながら,同じ科学者の中では,英語だからというのでHideyo Noguchiと,逆さまにする人が少なくなかろう.

日本人の英語 pp.187-188

確かに確かに.すぐに日本人の名前はひっくり返ります.いや,オレもひっくり返ってるけど.中学英語でそう習ったからなぁ・・・.中学なんて,習ったことに疑問を持つようなお年頃じゃないしなぁ・・・.この後に,何故ひっくり返ってると良くないかの理由が述べられている.

アメリカのニュースでは中国人や韓国人の名前は,Mao Tse Tung(毛沢東)とか,Kim Dae Jung(金大中)といっているのであって,けっしてTse Tung Maoとか,Dae Jung Kimとはいわない.ところが,日本人の名前になると,おかしなことにYasuhiro NakasoneとかNoboru Takeshitaとなってしまうのである.これは日本人自身が順序を逆さまにしてきたから,そうなっているにすぎないのである.しかし,そのために,ふつうのアメリカ人は,これが日本人のほんとうの名前だと思い込んでしまっているのである.日本の国際化のためには,このような明治時代からの考え方をこのあたりでやめてもよいような気がするが,どうであろうか.

日本人の英語 pp.188-189

早速,メールの署名はMYOUJI Namaeに変更しました.これで名実ともにKYとなります.次に書く論文から,日本人の名前を正しく海外に伝える努力をしようと思います.

理系の人々

理系の人々
著者: よしたに
価格: ¥1000(税込)
出版社: 中経出版 (2008/9/27)
ISBN-10: 4806131571
ISBN-13: 978-4806131571

アキバBlogで紹介されていて興味が出たので,衝動買いしてみた.Tech総研で連載されているものをまとめたものらしい.なるほど.転職サイトなんて,見るわけないし.そもそも,オレの職種はリクナビの範囲外だしな.登録したことすらない.

内容はほとんどが1ページ完結のコマ漫画で,あずまんがみたいな4コマ漫画も結構あります.理系のオレが読むに,あるあるってのから,ないわーってのまで色々混在だけど,概ね理系を良く捉えていると思います.理系の行動を理解できないでいる文系諸氏らは是非ご一読頂きたい.理系ってのはこういう生き物です.そして,理系の人達は周りからこう見えていると自覚するのに,ちょうど宜しいかと.自覚したところで,改善するべきかどうかは悩みどころだけど・・・.

ちなみに,間違いを見つけちゃいました.p.138の2コマ目.「発行の段階で」は「発酵の段階で」だと思います!

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
著者: ランディ・パウシュ,ジェフリー・ザスロー
訳者: 矢羽野薫
価格: ¥2310(税込)
出版社: ランダムハウス講談社 (2008/6/19)
ISBN-10: 4270003502
ISBN-13: 978-4270003503

まさかの2日連続レビュー.夏休みの読書感想文コンクールに挑んでいるわけではありませんので,あしからず.小学校の宿題として,このブログをコピペして提出して頂いても構いませんが,書評と読書感想文は違いますから.残念.

閑話休題.2008年7月25日に亡くなられたカーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授.この本は2007年9月18日にCMUで行われたランディ・パウシュ教授の最後の授業を記録したものである.この本は2種類が発売されており,書籍のみDVD付きがある.DVDには70分を超える最後の授業が収められている.この映像はなんとYouTubeにて見ることができるYouTubeの映像はオフィシャルのもので,全編を見ることができる.だが私は800円の差を以てしても,DVD付きをオススメする.手元に保存したい映像だからだ.

私はこの最後の授業がYouTube等で見られることは知っていたが,なんと言っても英語だったことがあり,見たくても見れない状況だった.それが幸か不幸か,訃報に際して,訳本のDVD付きがバカ売れしている旨を知り,訳本ならびに字幕付き動画があることを知ったのだ.それはそれは,即座に注文をしました.やっとまとまった時間が得られたので,今日ついに,私にとって最初で最後となる彼の授業を受講しました.

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
著者: 梅田望夫
価格: ¥777(税込)
出版社: 筑摩書房 (2007/11/6)
ISBN-10: 4480063870
ISBN-13: 978-4480063878

昨年の12月に手に入れて以来,買ったことすら忘れて放置されていたのだが,私塾のすすめを読んだことによって,その存在を思い起こし,やっと読み切った.読み切って振り返ると,何故途中で読むのを辞めて放置していたのかがわかった.どうにもこの本には感情移入しづらかったからだと思う.オレは本を読む際は,ブログを書くときのために,ドッグイヤーを付けながら読むわけだが,この本のドッグイヤーはものすごく少ない.つまり,オレはあまり興味を持たなかったようだ.だからといって,内容が悪いわけではないので,興味を惹かれた部分を引用しつつ,書評.

むろん現在のネット空間には,そんな理想的な話ばかりでなく「負のエネルギー」が撒き散らされていることも事実である.知や情報の空間が巨大だからといっても中身は玉石混淆で,リアル世界の選りすぐりの知に関しては,まだほんのわずかしかネット上には載っていない.たとえば日本の研究者や大学教授で,ブログを書き,自分の論文や著作の背景にある発想や思考過程をネット上で公開し,リアルな授業を録画・録音して不特定多数に向けて発信しようとしている人はほとんどいない.ウェブ進化などまだ始まってもいない段階なのだとも言える.

ウェブ時代をゆく pp.18-19

正にその通りで,膨大だといわれるネット上の情報はまだまだ足りない.それは図書館という優れた知識の宝庫に対し,圧倒的に情報量が少ない.だから我々は,ネットの可能性を少しでも広げるために,玉石混淆であっても,多くの情報をネットに向けて発信していくことには意味があると思っている.価値があるか無いかは,情報がそこにあってこそのことであって,無いものに関する評価はできないのである.

そして,研究者はもっとブログを書いたらいいと思う.もちろん,企業の研究者は利益があるだろうし,守秘義務とかがあるだろうから,なかなか難しいかもしれない.でも,みんなの研究目的って同じではないのだろうか.何かを良くしようという目的を持っているのではないのだろうか.そのためならば,みんなで情報を共有して,交換して,議論して,高めればいいはず.例えば,誰かがものすごく良い発想をしたとしても,それを実現する手段を持っていなかったとする.実現する手段がないので,発表がされないとすれば,その発想は日の目を見ることなく,お蔵入りしてしまう.そうならないように,色々な意見や発想や思いつきは言っておくもんだと思う.それを見た誰かが触発されて,脳みそがぐるぐる回り始めて,シナジーが発生するかもしれない.そして,それは実現されるかもしれない.オレは思うんです.必ずしも自分が成し遂げなくても,全体としてそれが達成されるならば,それは貢献したと言えると思う.評価がどうこうとか,主論文数がどうのこうのとか,そういう問題は山積ですが,社会に貢献することに関してはそうあるのが正しいと思う.だから,ブログだよ.情報配信だよ.可能性は開く方向で,お願いします.

スタディスキルズ―卒研・卒論から博士論文まで、研究生活サバイバルガイド

スタディスキルズ―卒研・卒論から博士論文まで、研究生活サバイバルガイド
著者: Kathryn L. Allen
訳者: 伊藤俊洋,黒澤麻美,伊藤佑子,吉田朱美
価格: ¥1785(税込)
出版社: 丸善 (2005/12)
ISBN-10: 4621076523
ISBN-13: 978-4621076521

発声練習さんがお勧めしていたので,即行で注文した.実は未だに読めていない.申し訳ない.忙しいという体の言い訳.また,同エントリー中で私のエントリーを取り上げて頂いて,誠にありがとうございます.お礼が遅くなって,誠に申し訳ありませんm(__)m.

さて,そんなこんなで全く読めておりません.一応,パラパラと全体に目を通してみました.

まとまった知識は本で得た方が早いよということ。

研究スタイルについてネットでいろいろ探すよりも本を読もう - 発声練習

このようにお勧めされているように,全く以てこの本を1冊読めばよい.個々の細かい知識はブログなどの情報が優れる面が多いかも知れない.でも,まずこの1冊を読んでから,webの世界を探すのが良いだろう.スタディスキルズには研究をする上での基本がほぼ網羅されている.必要十分と言える内容になっており,これ1冊でも,学ぶことは多いと思う.

発声練習さんは4章の「批判的な読み方」をお勧めしていますが,ボクは敢えて3章の「情報検索」をお勧めしたいと思います.研究者が研究者足るためには,世界を広くしなくてはいけません.我々は我々が触れた世界しか知り得ることができません.世界中にどんなに素晴らしい研究成果があったとしても,それを知るまでは,その存在を知らないのです.それがそこにあるにも関わらず.だから,研究者になろうとするためには,そこにある情報を知る術を身につけなくてはならないと思うのです.未知のものをどのようにして見つけ出すか.そのサバイバルガイドが3章の「情報検索」に書かれている.

私がまとめたサーベイの仕方も「情報をどうやって見つけるか」を伝えたくてまとめたものです.情報はそこにある.でも,まだそれを知らない.その未知の情報をどうやって見つけ出すのか.論文の読み方ももちろん重要ではありますが,その読むべき論文はどこから来るのか?指導教員が常に与えてくれるのか?それは自分の研究と言えるのだろうか.自分の研究として,自分が自立して研究していけるようになるためには,文献調査こそ大事だと思う.だからこそ,私はこの「情報検索」を大事にしたい.お勧めしたい.

まとめ:
パラ読みですが,この本はお薦めできる.間違いない.オレのブログなんて読んでないで,この本を1冊読んだ方がいいよ.マジで.その上で,また読みに来て下さい.

関連:
研究スタイルについてネットでいろいろ探すよりも本を読もう - 発声練習
サーベイの仕方・論文の読み方 - 4403 is written

Amazon.co.jp: 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)): 齋藤孝 梅田望夫: 本

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
著者: 齋藤孝 梅田望夫
価格: ¥714(税込)
出版社: 筑摩書房 (2008/5/8)
ISBN-10: 4480064257
ISBN-13: 978-4480064257

how to系以外で,久々のヒット.これはすごい.☆10個を付けておきたい.2008年上半期の最良書として推しておける.間違いない.

いつもみたいに,引用しつつコメントしていきたいところなのだが,ほぼ全文を引用しなくてはならないので,割愛せざるを得ない.書籍全体から強いインパクトを受けているが,その中でも特にここだけはという部分のみを引用し,コメントしたい.本当に,全体が素晴らしく,どこがどうこうというレベルじゃない.

学ぶための条件が飛躍的に改善された今,学ぶモチベーションの強弱によって,学習の格差は広がってしまう.だからこそ,今,「私塾」というコンセプトを強調する意味がある.そう思っています.私淑ならば今すぐできる.私塾的空間もどこでも現出できる.

これが,梅田さんと私の世の中への提言が,「私塾のすすめ」となった所以です.

私塾のすすめ p.12 ll.4-7

ゆとり教育を始めとして,旧来の詰め込み教育から変革を遂げてきた今,旧来に比べ,学校で学べることは本当に減少した.それと同時に,多くの「自由な」時間が与えられた.時を同じくして,インターネットが急速に普及し,ブログやwikiといった新しいWebツールが出現し,周辺の情報環境は一変したと言える.今までは物理的に手の届く範囲からしか学べなかったことが,物理的に手が届かない範囲から学ぶことが出来るようになったのだ.それは海を越え山を越えて,遙か世界の彼方であってもだ.言うなれば,現在の情報環境は,私淑する人達との距離がグッと縮まり,簡単に「私塾」を生み出すことを可能にしていると言える.質はともかくとして,誰でもが私塾を開くことが出来,誰でもが私塾に参加できる環境が,今この世界には存在し得ている.このブログも極限られた一部の人にとっては私塾的位置付けにあるらしい.とても嬉しいことだ.規模が小さくても,大したことが無くても,それでいいんだ.私塾なのだから.

齋藤 梅田さんは「けものみち」と「(学習の)高速道路」という言葉をつかわれていますが,今の時代ですと,大学でも,「高速道路」をいかに整備するかというのが目的になってきつつあって,「けものみち」を歩かせる大学生活って,あまりないですね.(中略)整備された道路を走るのは効率もいいし,大学は徐々に良くなっていると僕は思いますけれど,ただ,たとえ整備されたカリキュラムがあっても,個人的感覚としては「けものみち」を歩いている感じをもっていてほしい.

梅田 「けものみち」だと,固有の道が歩けるわけだから.実はもう人生にレールなんてないのに,レールがあるようなことを言う人が多いので,僕はあえて「けものみち」という言葉を使ってみたのですが.

私塾のすすめ p.34 ll.2-11

この話を知るためには,梅田さんのウェブ時代をゆくを読むといい.といいつつ,手元にあるのに,2章までしか読んでないオレがいる.オレが思うには,大学は道を整備しすぎた.カリキュラム通りに取れば,卒業単位が取れてしまう.自由意志が介在しないし,選択の自由を行使する必要性がない.オレの学部時代はどうだったか.確かに必修科目はかなりの量があった.しかしながら,必修だけでは卒業単位数に満たないため,選択科目を履修する必要があるのだが,その自由度は高かった.自由度が高すぎて,情報系なのに物性や回路まで制覇し,教職課程でもないのに176単位を取るというぶっちぎりの学習意欲を見せつけてきた.それは本当に「けものみち」だった.ただ,何が違ったかといえば,「けものみち」を全て踏みならして,「遊歩道」にしてしまったことくらいであろうか.歩いてきた道は「けものみち」だった.決して「高速道路」ではなかった.でも,今振り返れば,そこは「けものみち」ではなく「道路」になっている.自分の前に広がる世界は全て「けものみち」だろうし,後ろに広がる光景は見渡しが良く,視界が開けていなくてはならないと思う.前も後ろも「けものみち」では,完全に道に迷っているのと同じだと思う.

梅田 齋藤さんが「福沢諭吉と自分が似ている」というのを,過去の無限ともいうべき人物の中から,書物を通して見つけ出されたわけですが,ウェブは,現在の生身の人間の中から探すことができる道具だと思うんですよ.

齋藤 なるほどね.福沢諭吉のように「あこがれ」とともに共感できる人物をクラスメートのなかに見つけるというのは至難ですからね.

私塾のすすめ p.43 ll.7-11

オレは当てられやすい人間なので,自己同一性を維持するよりも自他同一化してしまうことの方が多い.だから,ここで述べられているような「あこがれ」や共感できる人物を見つける必要はなかった.その時その時に与えられた環境の中で,最良の「あこがれ」に常にすり寄っているようなものであって,そういう意味では常に「あこがれ」に憧れているのかもしれない.なお,今の「あこがれ」の対象は齋藤孝である.間違いない.単純だな.

Amazon.co.jp: 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」: 奥野 宣之: 本

まだ1章までしか読んでないけど,オススメしないことに決定.この本に書かれていることは,著者の奥野さんにとって,最高かも知れないが,オレにとってはそれ程ではなかった.だって,そう書いてあった.

「自分の開発した方式は(その人にとって)必ず最高」

情報は1冊のノートにまとめなさい p.11 ll.12-13

だからこのエントリーでは,オレが学んだ情報整理法を述べる.自己満足で書き上げる.その前に,どの辺がオレにとってダメだったかを述べる.

ノートの使い方
ノートの使い方が良くない.100円でどんどん使えばいいかのように言っているが,その割にみみっちい使い方をしていて,情報整理の面から宜しくない.オレなら,書き出しは必ず右ページからにする.メモは取ったけど,後々都合が悪くなって,削除したくなることがあるかも知れない.その時に,左ページから書き始めていると,その裏のページに影響が出る.だから,絶対に右ページから書き始める.そうすれば,影響範囲は最小限に抑えられる.

ノートだけでは完結しない方式
タイトルが「情報は1冊のノートにまとめなさい」とある割に,検索に必要な情報はパソコンで管理するらしい.

これに対し,100円ノート式は,(中略)過去に書いたメモを探す「検索性」にも優れています.

情報は1冊のノートにまとめなさい p.21 ll.9-11

と述べられているが,この「検索性」はノートだけでは完結せず,パソコンを使って,ノートに書いたことの「索引」を作ることで得られるようです.そして,そのテキストファイルに対して,検索をかけることで,情報を探すらしいです.この辺から,矛盾というか,無理があるというか・・・.

ノートは,パソコンのようにデータが消える心配がない.これは意外と大きなメリットです(索引データはバックアップ必須).

情報は1冊のノートにまとめなさい p.48 ll.9-11

じゃぁ,ノートは消えないのか?そんなことはない.当然に紛失という事態が想定されうる.ディジタルデータの消失は想定するのに,ノートの紛失を想定しないのは解せない.

くどいようですが,データは必ず消えます.最悪のケースは実現します.決して冗談ではなく,十重二十重のバックアップを取っておいてください.

情報は1冊のノートにまとめなさい p.214 ll.3-4

と述べており,如何に索引が100円ノート式において重要であるかがわかるだろう.バックアップを推奨するのなら,全部デジタル管理でも構わないと思うのだが・・・.ちなみに,この本で紹介しているようなバックアップ方法を利用すると,どのバージョンが最新で,どれが更新されていないかがわからなくなって,終いには収拾が付かなくなる.だから,svnだよ.今なら,gitか.

で.お前はどうしてるのか.
オレが使っているのは,UNIFEEL.B5スリムはノートが効率よく使える.学生でキャンパスノートを使っていたとき,両端に余白を作ったり,折り目を付けたりして,メモを取るスペースを作っていただろう.あれは,授業ノートとしての性質上,黒板に書かれたものと,メモしたことを分離するためにしていただろう.でも,メモに使うためのノートなんだから,メモしか書かない.だから,余白を作る必要なんて無い.ということは,A4やB5の横幅だと,多少広すぎて,使いづらい.そうなると,B5スリムは横幅がちょうどいい.しかも,ダブルリングだから,ページごと抹消するときでも簡単.これがキャンパスノートみたいに背が糊付けされているやつだと,ノート自体が崩壊する可能性がある.危険.

書くべきことは,6桁の日付.これは一緒.基本中の基本.時系列順に書くことも同じ.基本中の基本.ノートの中身はカオス.秩序なんて求めちゃいけない.メモなんだから,メモらしく,自由に書く.書きまくる.だって,メモなんだからね.

で.索引を作るくらいなら,情報の整理をしてしまうべきだ.出先で色々と書いたノートは,あくまでメモ帳なんだから,それを保管用にはしない.保管するなら,整理し直す.これ,テスト前のまとめノートと同じ考え方.再整理すれば,不要な情報が出てくるので,それらはそぎ落として捨てていくべき.情報はなんでもかんでも残しておけばいいというものじゃない.不要な情報をパージできなくなって,ただ単にストアするだけになったら,思考停止と全く同じ.ダメ,絶対ダメ.

まぁ,100円ノート式が目指すところが,ネタ帳としてのメモ帳であるなら,その考えには賛同するところですが,それで情報管理するといっているので,賛同しかねる.管理するなら,時間を掛けてまとめるというコストを支払うべき.ノーコストで蓄えられる情報は,危機感がなさ過ぎて,きっと意味を成さなくなる.

結論
自分流メソッドを持っていない人は,オレメソッドを試して,ダメそうだったら,この本を読むといいんじゃないでしょうか.

蛇足
6章は索引を作る話が書いてあり,パソコン関連の話題が多く出てきますが,誤りが多数見受けられます.それから,なんでだかわからないけど,この本は妙に読みにくくて,読んでると疲れる.なんでだろう・・・.

王様のブランチを見ていたら,情報は1冊のノートにまとめなさいという本が売上2位になっていた.気になるタイトルだったので,タイトルに釣られて,買ってみた.購入した店頭では部門別売上1位になっていた.帯には「たちまち8万部突破」と煽りが入っており,相当売れているようだ.

Amazon.co.jp: 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」: 奥野 宣之: 本

買ってきたばかりで,パラ読みしかしていないが,役に立つような立たないような.800円だったら,速攻でお勧めするところですが,1000円を超えているので,一読してからお勧めするかどうか考えます.

で.この本を三省堂書店 神保町本店で購入したんだ.Okumura's Blogで紹介されていたインターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版も合わせて買いたかったのだが,売り切れで手に入らなかった.明日,再挑戦したい.

さて,そろそろ本題に入る.繰り返すが,この本は三省堂書店 神保町本店で購入したんだ.財布から図書カードを探している間に,手早くカバーを掛けられてしまった.特に必要ではないので,いつもなら「要らないです」というところだったのだが・・・.が.だ.そのカバーがすごかった.

CA390787.JPG

ちょっと字が小さくて読めないでしょうか.これは神保町の地図になっていて,本屋のみならず,飲食店や名所まで記載されている.神保町を歩く上で,十分に利用可能な地図となっている.これはスゴ便利と感じるとともに,「あー意外と食べる店がいっぱいあるんだなぁ」と認識させられた.もちろん,書店の多さは言わずもがな.オレにとって,このブックカバーがブックカバーから地図に変わったことは,言うまでもない.

唐突にして,このようなエントリー.オレは教科書に書き込み派です.ノートを作らないという訳ではなく,教科書にガンガン書き込むことに意味があると思っているのです.以下,これを書こうと思い立ったエントリから引用.

私は、自分で買った本は(研究費で買った本も含めて)がんがんラインマーカーで線を引くスタイル。理由は、本を綺麗に使っても古本屋に売るときにしか役にたたないから。

付箋の使い方 - 発声練習

本を売るという感覚を全く持っていないオレにしては,本をきれいに読み切っても,何の意味もない.全く持ってその通りだと思うのですが,実践できていないオレがいる.コミックなんて,超絶きれいに保存されてますよw.

閑話休題.オレが本を読むのは電車での移動中くらいなので,どうしてもドッグイヤーだらけになるのです.しかしながら,後からブログを書こうとすると,ドッグイヤーのページから,引用したい部分を探さなくてはいけないのです.これは2度手間.マーカーや赤ペンを持ち歩いていないからという問題点もあるが,それでも自宅に帰ったら整理し直す等の自助努力を行うべきである.頑張れオレ.

しかしながら,必ずしもマーカーを行うことがいいとも思えない.例えば,啓蒙のために誰かに貸そうと思ったとき,マーカーや書き込みがあると,その借りた人はどう思うだろうか.オレのバイアスに当てられていまい,その本をまっさらな心で読めないかも知れない.それは,とても不幸なことだと思う.まぁ,啓蒙用にもう1冊準備すればいいだけのことか.

ちょっと古い話をすると,大学2年の時に受講した電デバ(正式名称失念)の中間試験の話だ.試験は教科書・ノート持ち込み可で行われた.テストは200点満点だ.オレは教科書にガンガン書き込み派なので,ノートを持ち込まずに,教科書のみでテストを受けていた.そこに巡回中の教授がやってきて,ジロジロと10分程度眺められた.教授からすれば,「なんだこいつは.舐めてんのか?ノートはどうしたノートは.教科書も先輩のお下がりじゃねーだろうな.えーこら」と感じたことだろう.そう感じたのだろうが,オレの教科書とテストの出来を見て,張りぼてではないと認識されたことだろう.だって,クラスで2位でしたから☆60点ちょいだけどwww.平均点は30点そこそこだから,上出来なんですよ.

まとめ
関係する情報は物理的に同じ場所にあって欲しい.教科書に書き込む余地があるなら,教科書に書き込みたい.ノートは科目毎ではなく,時系列に作りたい.ルーズリーフは時系列がゴチャゴチャになるから,使いたくない!「ルーズリーフはまとめるときに便利!」っていうゆとりは,まとめノートを作るという行為を知れ!効率化と手抜きは違うのだよ.並べ替えただけのノートと再整理されたノートでは,価値が全く違う.試せばいいのに!

理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584)

理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584): R.H.R. アンホルト,鈴木 炎,I.S. リー: 本

買ってみた.都内への行き帰りで読んでいるので,まだ半分しか読めていないが,既に900円分の価値はあった.帯の煽り文句が「アメリカの大学生・研究者のバイブル」となっているが,嘘偽り無しだ.この和訳本を機会に,「日本の大学生・研究者のバイブル」となることを期待したい.そのために,オレが率先して啓蒙しなくては.

まずは序論に書かれている,とても大事な言葉を引用したい.

<口頭科学発表>は,単なるノウハウや「こつ」ではなく,努力して習得する専門技能なのである.生まれつき素晴らしい発表のできる人間は,まずいない.だが,ほとんどの学生は,経験と正しい指導によって,発表の技術を劇的に向上させることが可能なのである.

p.21 ll.7-9

プレゼン能力は練習によって養われる.練習すればいいのに!練習だって,ただ喋ればいいわけじゃない.多くの聴衆の前で,様々な意見を貰うことこそが重要だ.そして,「正しい指導」を受けることで,発表技術は劇的に向上するのだ.その「正しい指導」を行うのは誰だ.オレだ.そして,この本だ.「公聴会で発表時間を大幅に超えたヤツが何を言っているんだ」と言われそうだが,理論は知っている.理論を知ることは大事だ.後は実践するのみだから.

まだ読み終わっていないので,この程度のレビューだ.だが,この本の素晴らしさは,立ち読みのチラ見でも明らかになるだろう.修士生には,理科系の作文技術と共に必読書としたい.

ちなみに,2008年3月9日22時30分時点において,amazon売上ランキングのブルーバックスで2位,科学・テクノロジーで14位だ.売れに売れている.みんなが知ってしまう前に,君が一歩,抜きに出るチャンスだ.

関連:
【スゴ本!】「理系のための口頭発表術」はかなりキテます!:マインドマップ的読書感想文

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