「解読不能は数学的に証明済み」な新暗号方式

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「解読不能は数学的に証明済み」、RSAを超える新暗号方式とは - @IT

ヤバイなこれ.イミフだ.

「野球のピッチャーにたとえると、こういうことです。これまで行ってきた暗号アルゴリズム研究は時速140キロの記録を破って150キロ、155キロを目 指すというものです。われわれの暗号方式は人間のピッチャーの代わりにピッチングマシーンを使って、いきなり時速200キロを出してしまったという感じで す」。

ぜんぜんわからない例え話だ.分からなさすぎて,続報に期待.

関連:
変な暗号方式 - 186::Diary

200804121142追記:
どの辺が例え話になっていないかというと,従来の生身のピッチャーは打たれないように速い球を投げようと頑張ったわけだ.これはつまり,解読困難を指している.しかしながら,ではピッチングマシーンが時速200kmの球を投げたら,それは打つことが「できない」のか.つまり,解読不能を指すのか.それは否だ.この例え話を信じるならば,解読不能の新暗号方式ではなさそう.ただ単に,解読困難性がべら棒に向上したとしか読めない.

200804150112追記:

“解読不能”の新暗号の記事について、いつくかのお詫び - @IT

金曜に出て,月曜に釈明.対応は早い.誠実な内容に思える.

例えば記者は「OTP」というキーワードをワンタイムパスワードと誤解してしまったが、暗号技術の基礎を知る人であれば、それがワンタイムパッドであることは自明だろうし、「one-time-pad SSK」と言われれば内容もすぐ分かるだろう。

暗号の記事を書くというのに,暗号技術の基礎を知りもしないで書いたのか.@ITのライタはそんなに人材が不足しているのだろうか.そもそも,OTPのPをパスワードと誤解したらしいが,何故に分からない略語をオレオレ解釈で片付けたのだろうか.PKが「ペナルティキック」なのか「パンツ食い込む」なのか「ペナルティカンチョー」なのかを分からずに,記事を書く記者がいるのだろうか.てか,one-time passwordって,OTPって略すんだっけ?と思って調べたら,見つけてしまった.@ITか

ジョーク系ニュースサイト、ボーガスニュースでネタとして取り上げられるというのは、かりそめにもIT系を名乗る記者にとって痛恨だ。

ボーガスを見たとき,率直に上手いなと思ってしまった.

続報が出るらしいので,内外から期待して待ってる.

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