2010年2月アーカイブ

ARES2010

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2月15日から18日までポーランドのクラクフで開催されていた国際会議ARES2010に参加してきました.ARESは今回が5回目で,実のところ,ARES2008以外はすべて出席しています.うーん,常連さん.発表は付属ワークショップのWAIS2010でしてきました.こちらは今回が4回目で,もちろんWAIS2008以外はすべて出席しています.完全に常連さん.ARES2010はCISIS2010との併催で,あわせて最大9パラレルセッションで進行していきます.WAIS2010はその中で,17日を1日使って行われました.

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会場はクラクフの郊外にあるKrakowska Akademia im Andrzeja Frycza Modrzewskiegoで行われました.2000年設立の学校みたいで,建物は近代的で綺麗でした.エレベータはヨーロッパでよく見かけるタイプのでした.なんでヨーロッパのエレベータって近代的じゃないんだろう・・・.

さて,ARES2010では毎朝keynoteが予定されていました.その中で,特筆すべきは17日のRoss Andersonの発表だと思います.

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内容としてはクレジットカードの暗証番号(PIN)をでたらめに入力しても使えちゃうぜ!ほら!すごいだろ!です.やばいです.すごいです.詳しくはYoutubeをご覧下さい.論文は彼のサイトからゲットできます.

さてさて,WAIS2010では10件の発表が予定されていましたが,10件ともに無事発表されました.他のセッションで発表キャンセルがあったことを考えると,素晴らしいです.なお,会場は250名収容の2番目に大きな会場で,keynoteと同じ大きさの部屋でした.うーん.グレイト.

で.今回のWAIS2010では貴重な経験をさせていただきました.何となく前々からそのような気配を感じてはいたのですが,その通りになりまして,国際会議の座長を仰せつかりました.超緊張です.でも,それなりになんとかこなせたと思います.希有稀な経験が出来てうれしいですっ!

16日の夜はカンファレンスディナーで郊外にお出かけです.

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バスでコトコトと揺られること約30分.途中で寝落ちしているので,どこをどう走ったかわからないですが・・・.雪深い景色の中を進むと,ロッジのような建物が.たいまつやろうそくの明かりが素敵です.

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会場内はこんな感じで,円卓に8人位ずつ座ります.写真奥手の2階席ももちろん貸切です.

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ステージでは民族衣装を着た方々が,生演奏とともに踊る踊る.ハイジー!って感じですね.低燃費系.

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料理はこんな感じ.肉ばっかり取ってみた.首肉とか色々.ビールはZYWIECっていうポーランドではかなりメジャーと思われるビール.基本的にビールとだけ注文するとこれが出てくる.ちなみに,ここでは生ビールをサーブしてくれました.ふひひ.

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もちろん,ハムやチーズもありました.うまうま.幸せ~♪

ARES2011は噂によると2011年8月の開催みたいです.今まで2月~4月をうろうろしていたことを考えると,大胆な変更です.開催国は未定ですが,スイスが有望なのかなぁと勝手に信じています.カナダでもいいけど.来年も発表できるようにがんばります!

飛行機で出かけるには主に2種類の移動方法があります.直行便と乗継ぎである.直行便はその名の通り,出発地から飛び立ったら,目的地までひとっ飛びです.普通これですよね.対して,乗継ぎとはその名の通り,出発地から目的地までの間に1つまたは複数の経由地を経て移動することです.今回ポーランドに向かうに際して,直行便がなかったので,乗継ぎで向かうことになりました.これは国内線・国際線を含めて,人生初の乗継ぎになります(嘘です.実は高校生の頃に行った旅行では乗継いでいたかと思います.ただ,ツアー型なので,何も考えていないです).国内線ですら乗継いだことがないのに,初めての乗継ぎが国際線とか,どんだけハードル高いの!

まずは往路.往路は成田空港発フランクフルト経由クラクフ行きです.具体的な便名で言えば,LH711でフランクフルトに行って,LH3358でクラクフ入りです.LH711便は14:05着でLH3358は16:20発なので,フランクフルト空港で2時間程度の乗継ぎになります.

フランクフルト空港はさすがはヨーロッパのハブ空港だけあって,めちゃくちゃでかいです.ハブ空港だけあって,着陸前から主要な乗継ぎ便の案内が流れていました.また,地上に降りてからも,わかりやすくできていました.というか,ほとんどが乗継ぎ・・・.インフォメーションパネルから自分の乗継ぎ便のゲート番号を調べます.主にはAなのかBなのかが重要です.ゲートが判れば,あとは案内板に従って,ゲート方向に移動していくだけです.途中に入国審査とセキュリティチェックがあります.何か話しかけられたら,頑なに「斉藤寝具」と答えればいいと思います.なお,フランクフルトのセキュリティチェックが厳しかったです.ビジネス用のベルトでもなりました.信じられなーい!

ここまで来れば,搭乗手続きが完了して搭乗待ちをしている状況になります.預けた手荷物はピックアップの必要はありません.勝手にフランクフルトで積み替えられてクラクフ行きに載せ替えられるはずです.運が悪いと,この辺りでバゲージロストします.今回はロストしませんでした.よかった~.

こうして,初めての乗継ぎは成功に終わりました.

さて復路.復路はクラクフ発ミュンヘン経由成田行きです.具体的な便名で言えば,LH3335でミュンヘンに行って,LH714で成田に帰国です.この復路が変則的で,LH3335は18:20にミュンヘン着です.LH714は15:40にミュンヘン発です.あれ?乗れないですよね,常考.でも,乗継ぎというのは経由地の滞在時間が24時間以内であればいいようです.これが24時間を超えると途中降機になります.それはそれとして,乗継ぎ扱いにしつつも,ミュンヘンで一泊を過ごすことができるプランです.ドイツも約20時間満喫しちゃう!

ここでトラブル!途中降機ではなく乗継ぎなので,基本的に預けた荷物はミュンヘンで出てこずに成田に送られます.往路と同じですね.でも,今回はミュンヘン泊をするので,これではまずいですよね?まずいです.完全にまずいです.というのが,全く伝わってませんでした.というか,「ミューニック トゥ ナリタ?」って訊かれたから「イェース!」って答えたんだけど,これがまずかったみたいで,荷物を成田に送っていいのか?って質問だった模様.わかんねーよ!というわけで,教訓.向こうが言っていることがわからなくて,こっちが主張すべきことがあるときは,アグレッシブに言うべし.向こうの言い分に乗せられずに,主張するべし.べしべし!

なお,このトラブルは同行者のZさんの超英語力で解決されました.お手数をおかけしましたm(__)m.

まとめ:
24時間以内ならば乗継ぎ.乗継ぎ中にどっかに行ってしまうことも可能みたい.手荷物に1日分くらいの生活雑貨を詰めておくと,バゲージロストにも対応できて良いらしい.なるほど.ためになります.

「ここではできません!」ってキッパリと言われました.撮像室から漏れ聞こえる「でかっ」「これはすごいよ」という声が恐ろしい・・・.というわけで,手術は出来ませんでした.

今日ほど,人生のリセットボタンを押したいと思ったことはない.

関連:
[速報]手術日が翌年2月25日に決定 - 4403 is written

平成21年度第2学期は教育社会学('07)を受講していたわけですが,成績が出たようです.

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単位は取れましたが,B評価です.ぐふー.放送大学って,成績がシビアじゃない?GPA評価されるんだったら,悩みどころだなぁ・・・.

さーて,平成22年度第1学期もがんばるぞ!えいえいおー!

行きの飛行機では「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を見ました.なお,映画は3本上映され,その最後の1本でした.そのため,始まったことに気がつかずに頭の方を見逃し,途中では寝落ちし,最後は機内食で見れませんでした.なんじゃそりゃ!

ストーリーを要約すると,ロンがキーパーでハーマイオニーがドーピング魔法使って,ハリーがカンペですごい薬をゲットして,髭の先生が死んじゃって,禁忌の魔法を使ったら,本人だった!どかーん!途中に惚れ薬もあるよ!って感じ.分かったことは,ハーマイオニー・グレンジャーの中の人が可愛いと言うこと.

帰りの飛行機は個別にシートモニターが付いていたので,好きな映画が見放題です.見たのは,「This is it」「An Education」「ラブ・ハプンズ」の3本.

「This is it」は・・・ボクには理解できない.あれを映画館に見に行く意味が分からない.明らかにライブDVDのメイキングじゃないですかっ!Metallicaで言うところのSome kind of monsterでしょ?わからないなぁ・・・.

「An Education」は要約すると,オックスフォードを目指す女子高生がナンパおっさんに捕まって,フォーリンラブで真面目ちゃんから遊んじゃう女になって,学校を退学になりそうになるユダヤ人偏見の物語.なお,ナンパおっさんは妻帯者だった気がする.というか,最後がどうだったか覚えていない・・・.そこそこ面白かった.

「ラブ・ハプンズ」は自己啓発本みたいなのを書いた男が花屋さんに恋する話.たぶん,間違ってない.ストーリーがベタベタだったけど,それなりに面白かった.

はいどうも!720ml*4本まで免税だと勘違いしていて,平然と税関に引っかかった4403ですよ!いや,飛行機の中で配られた携行品申告書で既に気がつきましたが・・・.そんなの後の祭!

3/1に集まる方々にはネタバレになってしまいますが,買ってきたのはフランチスカナーのヘフェヴァイツェン.しかも缶!初めてです!同行者Zさんが「缶があるらしい」というので探したら,空港で平然と売っていたので,購入.

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500mlを6本買っているので,この時点で3リットル.免税範囲は760mlを3本なので,2.3リットル程度.まぁ,この時点で既に超えてますよね.しかもその後に,同行者Zさんに「飲み比べセットが売ってたよ?」と教えられて,うっかり購入.

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お金があるから,買ってしまった・・・.この時点で4.5リットル相当を持っているので,完全にアウト!

というわけで,成田空港の税関検査で引っかかってみました.というか,厳密には自己申告なので,引っかかったわけではなく,課税手続きをした体です.なお,税関検査に引っかかると,課税手続きが始まるので,その列に並んでいた人は進まなくなるという悲しい事態を併発します.周りに迷惑なので,なるべく引っかからないようにしましょう.

さて,結局のところ,500mlが9本あるわけですが,5本免税になりました.なので,残りの4本分の課税を受けます.ビールは1リットルあたり200円なんだそうなので,400円の課税となります.

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課税証明書みたいなものを発行されるんですが,ボクの手元には渡されず,税関職員に手渡され,オレが逃げ出さないように支払所までご案内.そして,400円を支払って,おしまい.そうです.支払いは円です.円を持っていないと支払えません(たぶん).世知辛い世の中だぜ.

まとめ:
1リットル200円なので,もっと買ってきても大丈夫.ただ,荷物が重いという問題からは逃れられない.難しい問題だ.

ポーランドはEU加盟国ですが,ユーロ通貨を導入していません.そのため,ポーランド現地通貨であるズロチ(PLN,ズウォティ)を入手する必要があります.しかしながら,それが案外簡単じゃないという話をします.

さて,ズロチという通貨を聞いたことがありましたか?ないですよね?ボクもなかったです.ということは,その辺の外貨両替が出来る程度の銀行では両替は出来なさそうであることは容易に想像できます.一般的に考えて,さすがに成田空港内の両替所なら出来るだろうと思います.しかしながら,これもなかなかに困難で,いくつもある両替所・銀行の中で,唯一GPAでのみズロチが入手可能です.しかし,レートが鬼ごっつ悪いです.2/21時点で36.41円となっています.しかしながら,グーグル先生によると本日のレートは31.3円のようです.実に20%近い手数料を乗せています.これは・・・!!

さて,こうなるとズロチを入手する方法の検討が必要になります.考えられるのは,以下の通り.

  • レートが悪くも日本でズロチを入手する
  • 日本でユーロにして現地でズロチに両替する
  • 現地で円をズロチに両替する
  • クレカの国際キャッシングを利用する

今回はこの中から,ユーロとキャッシングの併用を行いました.ユーロは当面の活動費を確保するため,キャッシングは実際にポーランドで使う資金とします.

まず,ユーロ経由のレートを計算してみましょう.160EURを20337JPYで入手しました.そのうちの40EURを両替し,141.6PLNを入手しました.ということは,1PLN=35.9JPYとなります.うーん.成田で直にズロってもあまり変わりませんね.

続いて,国際キャッシングを使ってみました.200PLNを6137JPYで入手したので,1PLN=30.68JPYです.これは安い!勝った!オレ,勝ち組だ!

と思ったのも束の間,クラクフ中心部のカントルではもっといいレートがありました.1PLN=30.0JPY.ぐっはー!負けた.完全に負けたorz.

まとめ:
現地についてから使う交通費や水代程度は,多少レートが悪くても,成田で両替してしまうのが悪くない選択でした.現地でのズロチ入手には国際キャッシングが無難に安いです.ただし,市中心部にあるカントルをいくつか回る余裕があるのだったら,よりいいレートで両替が可能かと思います.

てか.元も子もないことをいうと,ポーランドは物価が安いので,こんな些細なレートを気にするような金額を使いはしません.こまけぇこたぁいいんだよ!(AAry

追い込み乙!というわけで,卒論や修論や博論を仕上げる時期だと思います.理工系の大半はLaTeXで学位論文を仕上げていることかと思います.極少数のWord使いやこだわりの一太郎派がいるかと思いますが,そんな方には無縁の話です.勝手に苦労してください.

さて,重要なお話.特に,オレが過去に書いた修論や博論のテンプレートをベースに執筆している人は要注意.おかしいなぁ・・・.オレが博論を書いていたときは問題がなかったのだが・・・.パッケージ類の説明は避けるとして,プリアンブル部は以下のように指定する.日本語しおり付きで,リンク付きのPDFが作成できます.

%\documentclass[papersize,12pt,oneside,openany]{jsbook} %片面刷り 奇偶同一デザイン
\documentclass[papersize,12pt]{jsbook} %両面刷り 右開き 右起し
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{times}
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
\usepackage{cite}
\usepackage{url}
\setcounter{tocdepth}{2}
\usepackage{atbegshi}
\AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
\usepackage[dvipdfm]{color}
\usepackage[%
dvipdfm,%
pdfstartview={FitH -32768},%
bookmarks=true,%
bookmarksnumbered=true,%
bookmarkstype=toc,%
colorlinks=false,%
linkbordercolor={0 1 1},%
citebordercolor={0 1 0},%
urlbordercolor={0 0 1},%
pdftitle={ふがふが法による超絶技巧組曲の研究},%
pdfsubject={ほげほげ大学 平成21年度博士論文},%
pdfauthor={ラテフ太郎},%
pdfkeywords={fugafuga, 超絶}%
]{hyperref}

ポイントはPDFしおりの文字化け対策と用紙サイズが適切に認識されない問題への対応です.PDFのしおり文字化け問題は昔のエントリーを見てください.documentclassのオプションにpapersizeを付けてやると用紙サイズがdvipsやdvioutに送られます.詳しくはマニュアルを読んでください.参考にしたのはこの情報.だいぶ昔からあった問題みたい・・・.何故,オレが博論執筆していたときは問題が具現化しなかったんだろう??

この設定で勝つる!Wordや一太郎で書かれた論文を超美文章であるLaTeXで圧倒してやるがいい!内容の責任は持てないが.

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LaTeXでTimes系フォントを埋め込む方法~グレー版 - 4403 is written
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もうすぐ海外に行くのです.海の向こう側に行くのです.iPhoneなのでローミングで海外対応だと思われますが,パケ死するという噂なので,通話だけにとどめようと思っています.なので,多くの情報をオフラインで閲覧可能にしておかないといけません.様々なデータをオフラインで閲覧するためのiPhone便利アプリがGoodReaderです.Liteってのもあって,そっちは無料ですが,そっちで出来るかはわからないです.

で.GoodReaderにファイルを転送するには内蔵Webサーバを起動させて,そこからファイルをアップロードするんです.しかしながら,何故か研究室の環境ではそれが上手くいきません.さすがセキュリティの研究室ですねっ!堅牢ですねっ!誰が管理しているんでしょうね?管理者に設定を変更してもらいたいですっ!(うーん.

というわけで,うーんうーんうなっていたところ,学生が「ユーUSBで転送しちゃいなよ!」とアドバイスをくれたので,忠実に実行してみた.使うソフトはi-FunBoxね.

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接続したらRawファイルシステムを選択して,/User/Media/DCIMの下に適当なフォルダ(図中ではGoodReaderUSB)を作成して,その中にファイルを放り込めばOK.iPhoneのGoodReaderからはこのように見える.

IMG_1130.PNG

USB Foldersってのがあるので選択すると,先ほど作ったフォルダとその中身が.

IMG_1131.PNG

簡単快速ねー!これで長時間の機内でも論文読めちゃう!読書もできるかも?そしてなんと言っても,現地の地図や線路図がばっちり!完璧だー!うおー!

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