東京に戻ってきました.フライトが遅延した所為で,空港バスを60分待ち中です.乗れるはずだったのに・・・.
閑話休題.学会中は色々とご不便をおかけしたかと思います.実は難聴で,よく聞こえていませんでした.聴力が無いわけではないのですが,右耳がよく聞こえません.検査結果等は下に書き連ねていくのですが,結局,滞在中に治ることはありませんでした.残念.なので,右側から話しかけられると無反応だったり,聞き耳を立てるポーズを取ったり,聞き返したり,空気で話していたり・・・.本当に申し訳ないです.なので,CSS×2.0の拍手喝采は半分しか聞こえていませんでした.ものごっつ残念です.
なんでこんなことになったのかはわからないのですが,以下に時系列順の状況を書き連ねて,実際に難聴になった経験を述べたいと思います.
10月3日の金曜日,寝大仏の構えでビールを嗜みながら,テレビを眺めていたところ,突然にして,キーン!という音と共に,右耳が聞こえなくなった.高いところに行った時のあんな感じだったので,耳抜きをすれば治るかと思ったら,全く治らなかった.病院が嫌いなオレとしては,自然治癒に身を任せ,楽観視してとりあえず寝るという選択をとってみた.大半の病気は寝てれば治るんですよ.
翌朝,愕然としました.聴力が全く回復していない.回復していないだけなら良いとして,耳鳴りはしてるわ,耳を中心に右側頭部が痺れてるような感覚になっているわ・・・.脳血栓か何かかと思った.ついに頸椎ヘルニアが発動したかと思った.運が悪いことに,今日は土曜日.ものもらいを患った時も土曜日だったなぁ・・・.そう思いながらも,登校するのでした.なお,痺れは学校にいる間に解消されました.謎.
日曜日.相変わらず耳鳴りが激しいが,色々と試してみたところ,聴力はあるようだ.ただ,極端に難聴状態なだけみたい.音がくぐもって聞こえます.気分的には耳抜きすれば治りそうな感じなのだが,治らない.不思議な状態.病院はやっていないので,月曜日まで我慢する.
月曜日.病院に行く前に,実験室に行ったのだが,その時に衝撃的な症状を感じた.騒々しい場所に行くと,右耳がキンキン痛い.薄い金属をたたきつけてるような,擦り合わせているような・・・.あまりに煩くて,指で耳栓したのだが,そうしたらそうしたで,耳鳴りがキーンと響く.オレ,どうしたらいいのさ.という状態に絶望しつつ,病院へ.とりあえず,耳鼻科で.
症状を伝えたところ,どんな耳鳴りかと訊かれたので,「聴力検査みたいな音です」って分かりやすい例で説明したつもりだったのだが,「聴力検査も低音から高音まで色々あるんですけどね」って言われた.テラ恥ずかしい><.聞こえなかったという体にしたい.右耳の中をルーペみたいなやつで覗くなり,すぐに「んん?」って声を出す先生.ちょw不安です,それ.そして「飛行機とか新幹線とか乗りましたか?」って訊かれたので,「明日乗ります」って答えてみた.そんなことは訊かれていない.面倒くさい患者だ,全く.何かおかしいらしい.続いて,鼓膜の働きを測定するスピードガンみたいな装置で検査.両耳とも正常らしい.水が溜まっているとかではないようだ.
引き続き,聴力検査.いわゆるピーってなるやつ.その後,難聴の右耳について精密検査.耳の後ろの骨の所に骨伝導でピーを打ち込んでの聴力検査.正常な左耳にはノイズが出るヘッドフォンを装備させられる.で.聴力検査の結果.ヒドイ.ヒドイ結果だ.両耳とも500Hzから下の聴力が弱っている(難聴ではない).右耳は8kHzがバッサリと聞こえていない.お医者様曰く,耳鳴りは8kHzらしく,会話の周波数は正常なので生活には困らないはず,とのこと.いや・・・.すげー聞こえないんですけど・・・.低域が聞こえにくいのは,疲れやストレスから来ることが多いらしい.「学会で発表するの?」って訊かれたので,「はい」って答えたら,「じゃぁそれね!沖縄で楽しんでくれば,治るわよ.あはは!」って言われました.そうなの?そういうものなの?CSS×2.0のプレッシャーですか??
とりあえず,お薬を処方されました.アデホスってのとメチコバールっての.疲れて弱ってる認定されました.そんなに疲れてないと思うんだけどなぁ・・・.ストレスも・・・無いとは言わないけど,それ程でもないはずなんだが・・・.それから,飛行機の離着陸時に使う点鼻薬を頂きました.さて,効くのだろうか.
火曜日.前日入りで沖縄へ.飛行機の離着陸時に使う点鼻薬を使ってみました.点鼻なんてそうそう使うものではないので,鼻に入らなかったり,入りすぎて喉の奥に落ちてきて苦かったり・・・.フライト中は外の音がうるさいので,あまり耳鳴りは気にならなかった.そして,耳抜きをすれば治りそうな気がしていただけに,治ったかと錯覚していた.まぁ,空港に降り立ったら,相変わらずでガッカリしたわけですが.
そして,学会中はそんな感じで,特に変化もなく・・・.ざわざわとしている場所だと,右耳がキンキンして,ほとんど聞こえません.しかも,左右で全く違う音を聞かされていると,どちらかの音を拾おうとものすごい集中力を使うわけです.でも,集中力なんてそんなに続くわけもなく,それも疲れてしまって,あーあって感じでした.本当に,結構疲れました.ヘトヘトです.
さて,そんな難聴状態になって,わかったことがあります.恐らく,オレが難聴であることを教えた人以外は,オレが難聴であったことに気がつかなかったことでしょう.それはオレじゃなくても同じなんです.耳が聞こえないという状況を外見から判断するのは,難しい.一応,耳マークというものが存在するらしいのだが,それをどうやってアピールすればいいのだろう.耳マークTシャツを作って着ればいいのだろうか.そもそも,耳マークなんてみたことがないわけですが・・・.実際にはどうやって使っているんだろう・・・.
そして,音という情報が欠如すると,通常生活が結構不便だってことがわかりました.1番最初に不便を感じたのは,自動改札機.モバイルSuicaを使っているので,ピッとして通ったつもりだったのだが,足にゲートがぶつかった.普通なら,ピとかペンポーンとか聞こえるところなのだが,どちらも聞こえなかった.で.うろたえてしまった.通れたのか,通れなかったのか.実際には,ゲートの開閉不全で,開ききらないからぶつかっただけで,通れていた.駅員さんが「どうぞ」的な身振りをしていたので,たぶん.いや,ちゃんと降りられたし.不便だった.
その後は,車かな.接近に気づきにくい.クラクションが聞こえなかったら,どうやって後ろからの車の接近に気がつくのだろうか.オレは聞こえにくい程度なので良いのだが,本当に難聴の障害を持っている方はどうしているのだろうか.気になる.
まとめ:
右耳は未だに治っておりません.月曜日は授業ありですが,祝日なので病院なしです.火曜日に通院です.耳鼻科で良いのかなぁ・・・.
難聴の人にも伝わるような注意喚起方法は何があるだろうか.というか,ボクは治るのだろうか・・・.