3月28日に専修大学神田キャンパスで,FI研究会とDD研究会の共催で,研究会が開催されたので,参加してきた.参加してきたというか,研究室の吉田君が発表だった上に,ボスはAINA2008で沖縄に行っていて不在だから,保護者代わりに第2著者登場って感じです.
ご存知のように,自分の専門外です.「専門外の研究会は楽しい」の法則に従って,今日も勉強です.今回は「学生チャレンジ特集」と銘打たれており,学生の発表が多かった.11件中7件が学生の発表かな?以下,興味を得た発表に対して,コメント.
・利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム
ボトムアップによるソーシャル化した図書館があるらしい.それで,そのソーシャル化した図書館システムをコミュニティ形成支援の面から考えようという話.実際の図書貸出履歴から,ネット上に公開する仮想本棚やら仮想図書カードやらを作ったようだ.で.どの辺がソーシャル化といえば,「同じ本を借りている人は同じような好みであろう」という考えから来ているようだ.よくわからないんだけど,これってソーシャル型書評ポータルのような・・・.
・CMSツールを利用したオンラインサポートセンターの提案
オンラインサポートセンタ?PukiWikiによるFAQサイトの構築にしか聞こえなかった.何故PukiWikiが選択されたのかがよくわからない.必然ではない気がする.オレだったら,MTを用いるけど・・・.PukiWikiの特徴の中で,「RDBMSが不要」という点を除けば,MTは同等.むしろ,従来の問題点に挙げられている「HTMLの知識が必要」に対して,PukiWikiだって,Wiki文法を知る必要があるわけで,MTのリッチテキストエディタによるWYSIWYGの方がいいのではないだろうか.また「ジャンル分類」はカテゴリで対応できるし,「閲覧制限」で述べられていることは公開状態で設定可能だし,「編集制限」はユーザ認証がそもそも必要なので,問題なし.あらゆる点でMTが勝るような気がする.PukiWikiというかWikiの強みが全く生かされていないのが気になった.
・電子メールを基にした情報共有システムに関する考察
ここでいう「情報共有」の定義が分かりません.メールの整理が大変だから,MUAに対して情報処理支援機能を付与しましょうっていう話.そのためにメタ情報として,タグを付与するらしい.送信者が.それはまずい.Spamに狙い撃ちされてしまう.会場からの質問にもあったが,タグは整理するべき受信者が付与するべきであろう.そうでなければ,ボスは常に「至急」とか「重要」というタグを付けて送ってくるだろうから,それらタグの価値は喪失することになるだろう.また,メール本文をXML化する方法も述べていたが,それは誰が行うのだろうか.誰も行わないから,DD分野の問題となっているのではないだろうか.5件目6件目はそういう話だったと思うのだが・・・.専門外で,これ以上に詳しいことは分からない.それからaliceとbobが同じ「会議」というタグを付けたときは「alice:会議」「bob:会議」として区別できるようにしたらしい.何故そうしたのだろうか.区別しないほうが圧倒的に便利だと思うのだが・・・.「alice」「bob」というタグも付ければ,タグによる絞込みが可能であろうから,区別する必要性がわからない.
・教育用計算機システムの自主管理における技術ドキュメント蓄積・利用に関する取り組み
これまたよくわからない.「自主管理」だといっているのだから,どうなったっていいと思うのだが・・・.引継ぎやら,仕様の理解やらが挙げられていたが,それこそ自主管理の範疇で,体系化するのなら,自主性に任せてはダメだと思う.その証拠に,ネットワーク図を利用者全員にさらして,不正なホスト接続welcomeにしていると述べていたではないか.ということは,どんなにドキュメント管理を行ったって,不正ホストは管理できないのだから,意味を成さない.現状と目的と理想がサッパリ理解できない.個人的な意見を述べると,ドキュメントを体系化してしっかりと蓄積したいのなら,管理者が必要である.本当の意味での管理者である.
まとめ:
面白かったような,それ程でもなかったような.手前味噌ですが,吉田君の発表が最も素晴らしかったと思います.ちゃんと練習してからくればいいのに!スライドの美しさは総研大かな.あのスライドは総研大の発表でよく見かけるけど,なんなんだろうね.あのテンプレ欲しい.譲ってくれる方は,ご連絡ください.