敢えてブログを書く理由

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Clip to Evernote 敢えてブログを書く理由

学生を指導していても感じますが、書くというスキルは書くという作業を繰り返すことで確実に伸びます。自分はものを書くのが苦手と思っている若い人は、たとえば毎日400字のブログを書き続けるというようなことで、自分を鍛えてみてはどうでしょう。たまに、2000字書くより、毎日400字を1週間続ける方が、「書く」ということに対する抵抗はなくなると思います。

5号館のつぶやき : 原稿締切(毎日、書き続けること)

大学院時代はブログを3つやっていて,そのうちの1つは日記形式で,その日の出来事や思ったことなどを何でもかんでも毎日書いていた.ものを書くというのは,それだけですごいエネルギーを必要とする行為で,毎日継続し続ける力はバイタリティだと思っている.少しずつでも毎日書き続けるという努力をすることは,必ず力に結びつくだろう.これは何も文章力に限った話ではなく,多くのことは練習を繰り返すことによって,それなりに上手くなるものです.プレゼンや報告書や論文もそうだ.きっと,英語もそうなんだろう.英語が苦手なオレは努力が足りないのだろう.

非ブロガの人によく聞かれることだが「何でブログなんて書いてるんですか?」ってのがある.辞めるのに理由はあるが,始めるのに特別な理由は無かろうに.なんとなく流行りそうだったから,やり始めたに過ぎない.そんなモチベーションだって良いじゃない.むしろ逆に,「何でブログを書かないんですか?」と聞いてみたい.敢えて聞かないけど.どうせ「面倒くさい」とか「日記を他人に読まれたくない」とか「書くことがない」とか言うんだと思います.別にそれはそれで良いと思います.それが理由なんですから.

でもですね.書き続けることで得られる文章力は,恐らく,非公開の日記と公開されるブログでは違うと思うんです.それは何かと言えば,他人の目を意識するかどうか.「こんなことを書いても平気か」,「この意味は伝わるか」,「こう書いたら面白いか」,「みんなに読んで貰えるだろうか」.そういう意識が無く,ただ単に日々の出来事を書き連ねても,文章力を向上させようという意識がない以上,大した効果は得られないと思う.だから,ブログですよ.不特定多数の人の目に触れる,世界中に開かれたウェブにおけるブログですよ.mixiなんてクローズドな日記はマイミクさん程度しか目にする機会がないので,ダメです.世界に開きましょう.何も,日記を世界に公開して下さいなんて言いません.ブログを書いて,日記も書いたらいいじゃないですか.

そうやって,日記とは違うブログを書き始めると,ブログを書くためのネタを探し始める.新しい視点を獲得し,問題意識というものが芽生えてくる.それ,なんて昔のオレ.ブログに書くことがない1日なんていうのは,無駄に過ごした1日だったと悔いた方がいいかもしれないくらいです.

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