明らかに乗り遅れてますが,一応書いておこうかと思っていたので,書いておきます.大した内容ではない.
神奈川県平塚市の県立神田高校(生徒数347人)が入学試験で選考基準になっていない茶髪や眉そりなどをチェックし、該当する受験生を不合格にしていたこ とが28日、わかった。県教育委員会の発表によると、本来の基準では合格圏内にいながら不合格にされた生徒は、過去3回の入試で計22人にのぼるという。
県教委によると、この不正なチェックは05、06、08年度入試で校長の指示により行われた。対象項目は、髪の色やピアス跡、つめの長さ、眉そりやスカートの長さなど。こうした「裏基準」に基づき、教員が願書受付日や受験日に受験生をチェックした。
県教委が公表している県立高の選考基準では、調査書と面接、学力検査を点数化し、合算した上位から合格を決めることになっており、身なりや態度は基準に含まれていない。
これは県立の話で,私立の話を持ち出すのはアンフェアと思われるが,それでも持ち出す.以下は私立鵠沼高校(神奈川県)の例だ.
応募資格
○平成21年3月卒業見込みの者で、品行方正で学習意欲があり、入学後本校の校則を守れる者。
○心身ともに健康で日常の学業に支障のない者。
○原則として欠席日数が多い場合は不可。
重要だと思う部分を強調した.今回の件は「品行方正であり」という一文を付け加えておけば,全く問題がない事象だったと思われる.そして,「入学後」について述べている点は重要だと思う.受験時にはやんわりと規制を緩くしておき,入学したら学則で縛るというのはやや納得がいかない.校則ありきであるなら,校則に従えない者は受験も入学もして下さるなというスタンスが正しいように思える.往々にして,多くの校則には「品行方正」という言葉または類似する言葉が書かれているはずである.学生の本分であるのだから.だとするならば,正規の手続きを踏んでいないだけであって,今回の件は至極真っ当なことであるように思える.
もう1つはっきりと言いたいのは,調査書の意味の無さだ.良いことしか書かないのは許容するとして,誇張するとか,ましてや虚偽を書くとか,調査書の意味を成していないと言える.そんな信用できない調査書は合否基準になるのに,正に目の前にいる実物の挙動を合否基準にするなという方が不自然に思える.まぁ,実際問題,合否基準外だったのが問題なわけだ.だから,取り糺されるべきは合否基準の甘さと調査書の無意味さだと思う.
まとめ:
受験資格に「品行方正であること」という一文を入れることが大流行することを期待して止まない.見た目でしか個性を表現できない上に,個性=見た目だと考えている勘違いを粛正するべきときではないか.