理科離れはどうやって止めるか

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そういう問題よりも、今の大人たちが理系に対して持っている偏見の方が、子供たちに与える影響は大きいだろう。算数や理科ができたって社会では役に立たな い。そんな小難しいことを考えてどうするのだ? 政治家も社長も、偉い人はみんな文系じゃないか。社会を支配しているのは文系の人間なのだ。理系はみんなオタクで、わけのわからない人間ばかりだ。理系は人間味がない。理系は人情がわからない。そういった目で見ているから、それが子供に伝わる。

MORI LOG ACADEMY: 理科離れについて

親は子の鑑.親が子に与える影響というのは大きい.親が理系を軽視するから,子供も軽視する.

持論の繰返しになるが,理系離れは理系の力不足にあると思う.理系は理系の素晴らしさを余すところなく須く世に知らしめなくてはならないと思う.政治家っていう文系の偉い人達が日本の行く末を良くも悪くも示すように,研究者っていう理系の偉いっぽそうな人達は理系の使命を果たさなくてはならない.

「理系は縁の下の力持ちです」

なんて控えめなことを言ってる時代は終わらなくてはならない.その縁の下でどのような活躍をしているかを今の若者もみんなみんな知らずにいるから,これだけ理系が軽視されているのだろう.理系がいなくなった世界を創造させてしまえばいいのに.電気もなければ,水道もない.パソコンもテレビもラジオも車もなくなる.世界を動かしているのは文系なのかもしれないが,文系だけでは世界は回らないのだ.同じように,理系だって,理系だけではダメで,文系が必要なんだ.バランス感覚はとても重要だと思う.今はそのバランスが大きく崩れている.どうにかしなくては.

ちょっと話は変わるが,小中学生は本当に理科が嫌いなのだろうか.算数・数学はよく分からないが,少なくとも実験をしている小中学生は楽しそうにやっていた印象がある.実験って楽しいよね?楽しくないのかな?ペットボトルと水と空気入れでロケットが作れたり,コーラにメントスを入れてみたり,スチールウールを燃やしたり,マグネシウムに火を付けたり,味噌汁で電池を作ったり,ソーラーカーを走らせたり.理系離れを食い止めるには,まずは実験ではないだろうか.というか,むしろ,座学を辞めちゃってもいいんじゃないだろうか.小中学校は実験を主体に,座学をミックスという感じで如何だろうか.イノベーションは楽しさから.

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200810152240追記:
ちょっと書き忘れ.1つの策としては,メディアを利用する手がある.バラエティが「理系カッコイイ!」とか,アンアンとかジュノンあたりで「これからは理系がナウい」とか,女性セブンあたりが「独占取材!理系の最前線~時代はここまでやってきた」みたいな記事を打ちまくればいいと思う.良くも悪くも,メディアの影響って大きいと思うのですよ.理系離れを防止するムーブメントが起こせるのならば,それが例え扇動だとしても.

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