Dream Theaterの通算10枚目のスタジオアルバムであるBlack Clouds & Silver Linings.当然ながら,発売日に購入していたのだが,1曲1曲が長いので,なかなか聞き通す機会がなかったので,こんな時期になっちゃいました.それでも,一応レビュー.
まずは総評から.収録曲は6曲で75分.6曲中4曲は10分越え上等.プログレらしい仕上がりで,落ち着きます.Systematic ChaosではIn The Presence of Enemiesが最初と最後の2曲に分断されていたのが,すごく残念だった.ライブでは通しで演奏して好評を博していた.長くたって良いじゃない.ファーストインプレッションでは,またもや冗長な曲が多いなぁと思った.しかしながら,聞き込んで行くにつれて,その冗長な部分は段々と消えていって,全体的なバランスの良さが際立ってきた.Pt.2以降では1番のお気に入りになりそうです.
1. A Nighmare To Remember
この曲をひと言で表すと.
ボォーーーー!!!
に尽きると思う.ぶっちゃけ,みんなが「ぼー」「ぼー」言い過ぎるので,マイキーがマジで拗ねているらしい.2chの和訳が秀逸なので,転載.
356 名前:名無しさんのみボーナストラック収録[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 02:56:37 ID:MQNfpDv50
「A Nighmare To Remember」の俺のボーカルに関する裏話
「A Nighmare To Remember」での俺のボーカルは絶対こういう反応だろな、って思ってたよ…思った通りだぜ! orz
「The Count Of Tuscany」の歌詞風に言うなら、 「ちょっと待ってくれ…説明させてくれよ!」
1. ペトがこの小節用に持ってきたネタ、俺様気に入らねえ。
ジューダス・プリーストやキング・ダイアモンドみたいにしたかったけど、
ラブのハイトーンだと、肝心でドラマティックなパートがマジ台無し。
2. 俺的にはこの小節はOpethで唸るMikael Akerfeldtのデス声が理想、もう好きとか嫌いとか関係なしに。
(インストバージョンを聞いてくれよ!そうすれば俺が言っている意味がわかる)。
Mikael本人に歌ってもらおうと思いかけたけど、どうせツアーで毎晩俺が歌うからCDも俺が歌うことにしたwwwww
→ペト「こwwれwwはwwwwダッセェwwwwwwww腹筋がwwwwwwwファン置き去りwwwwwwwwww」
3. なんだよ、じゃあ取っ付きやすくするか、ってラブにちょいメロ歌わせて混ぜてみた
→テラカオスwwwwwwwwwww
4.ラブ失敗したからヘヴィさを保ってマシーンヘッドみたいにしてみた
→ウメェwwwww357 名前:名無しさんのみボーナストラック収録[sage] 投稿日:2009/06/30(火) 02:57:37 ID:MQNfpDv50
俺たちのアイディアに万人が満足するってのは絶対無理だろjk
でも、このヘヴィなパートは必要だったんだぜ
俺は自分の声が人気ないのも知ってるけど、
ラブリエのクリーントーンに対するヘヴィなリフだって時々必要だし、
声のキャラクタや個性も音楽表現で大事ってのが俺の信条
それでも俺の声が死ぬほど苦痛だってんなら、
インストバージョンか、トラック別のヤツを使って好きにしてくれwww
少しは俺のアイディアに感謝しろよ!ww
ジャイアン
追伸;
お前らマジ信じらんねーwwホントいい加減にしろよw
俺お前らが思ってるほどタフじゃねーってのww
ファンだからって好き放題書き過ぎだろ…
読む俺だってかなり傷つくんだぜ…? つ_T
そいつらのサイトにこのフォーラムの内容貼っといてwwwwww
ごめんよ.マイキー.好き勝手言って・・・.Opethは好きだから,その方向に向うのは良いんだけど,OpethはOpeth,DTはDTであって欲しい.後半14:40過ぎ辺りからのドラムはEmperorとか,なんかその辺りのサタニックかと思った.
2. A Rite of Passage
この曲をひと言で表すと.
洗い飛ばっせー!
いや,単なる空耳なんですが,サビ部分の空耳がすごいです.詳しくはニコニコで.出だしの曲調が中近東っぽくて,Homeを彷彿とさせる展開.最初に聞いた時は「だっせー」って思ったんだけど,繰返し聞いてると,サビの部分が耳について離れません.なかなかにカッコイイ.ちなみに,Jordan Rudessはこの曲でiPhoneを使って演奏しているらしい.要チェックだぜ.どこかは正確に分からないけど,聞いた感じだと,6:40辺りの奴ではないかと思う.顕著なのは,6:50辺りから?なお,OctavariumをBebotしたものもあるみたい.
3. Wither
5分しかない短い曲です.ヘヴィ路線な曲が収録される中の異質なバラードです.単純にバラードです.どうしちゃったんだろう?くらいにバラードです.I Walk Beside Youのような雰囲気をちょっと感じました.
4. The Shattered Fortress酔っぱらい組曲「アルコール依存症を克服する12のステップ」の最終章です.The Glass Prison,This Dying Soul,The Root of All Evil,Repentanceと続いて,このThe Shattered Fortressで締めくくられます.毎回毎回,ニューアルバムが出る前は「アルコールは何曲目だ?」といわれるのですが,今回は聞けば明らか.セルフオマージュしすぎ.それまでの曲のピースが散らばりすぎてて,ワロタ状態です.その分,落ち着いて聞けます.安定した良さがある.8:30あたりの展開は強引すぎて,どうかと思います.なんかこんな繋ぎ方のメドレーを聴いたことがあるなぁ・・・.ライブ前のビデオクリップかな?曲の最後にThe Glass Prisonのフレーズを持ってくる辺り,インフィニティですかね?ちなみに,この12ステップは繋げても60分に満たないようなので,1枚のアルバムにできますね.ニヤニヤ.
5. The Best of TImes
Dream Theaterというバンド名を冠したことで有名なHoward Portnoyへ捧げる曲.HowardはMikeの実父です.素晴らしい一曲.
6. The Count of Tuscany
Another DayやHollow Yearsを彷彿とさせるイントロから始まり,その壮大な雰囲気はOctavaiumの様でもある.収録時間はこのアルバムで最長の19分.プログレの世界では良くあること.しかしながら,その長さを全く感じさせないドラマチックな展開.終わり方が,In the Name of Godみたいにウォーウォーウォーなのは,ライブ受けが良いからでしょうか?大合唱でしょうか?
まとめ:
オレの中では,Pt.2以来最高の出来.オリコンもビルボードもTOP10に飛び込んだくらいらしいので,ガチです.みんな買っちゃえばいいのに!