第7回は「微生物の利用5 化学品の生産」です.よく分からなかったので,まとめる段階にすらないんですが・・・.ぶっちゃけ,バイオサイエンスを受講したのは失敗だったかも知れない.受講するために必要な基礎知識が欠落しすぎ.化学式に至っては,組成式はまだしも,構造式の読み方が全く分からないので,講師の先生が言う当たり前が全く理解できません.困りましたねぇ・・・.
化学工業におけるバイオ化学品をみると,精密化学品または特殊化学品(ファインケミカル)が主体である.しかし,エタノールやアクリルアミドなどのバルク化学品として重要な化学品もある.
バルク化学品とは原料あるいは燃料として使用できるほど大量生産されているものである.バルク化学品のバイオ製法への期待は以下のようなものが挙げられる.
化石資源の危機に直面し,エネルギー政策としてバイオマスアルコールの生産研究開発が盛んになってきている.
アルコール発酵は,太陽エネルギーを利用して無限に生産可能なデンプン質の糖化技術の進化とともに,発酵原料として見直されつつある.
アクリルアミドはビニル基とアミド基の2種類の官能基を有する水溶性のビニル系モノマーである.ポリアクリルアミドは高分子凝集剤・紙力増強剤などの用途があり,その原料のモノマーの需要が近年高まりつつある.アクリルアミド生産菌はRhodococcus sp.N-774のニトリルヒドラターゼを用いた工業生産が1985年にはじまり,第2世代としてPseudomonas chlororaphis B23が用いられた.近年ではRhodococcus rhodochrous J1のH型ニトリルヒドラターゼが用いられている.この菌はポリアクリルアミドゲルで固定化しても活性を失わず,しかも,その固定化菌体は繰り返し使用でき,高純度のアクリルアミドを生産することが可能である.
PUFA(高度不飽和脂肪酸)は2重結合を2つ以上有する脂肪酸の総称で,様々な生理活性を有するプロスタグランディン類の前駆体として重要である.しかし,高等植物はPUFA生合成系をもっていないため,植物油はPUFAを含んでいない.一方,高等動物はPUFAを合成できるが,一般に食用動物脂は脂肪酸の飽和度が高く,PUFA含量が極めて低い.そのため,PUFA供給源として微生物が重視されている.