匿名性と信憑性

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今日5月5日は日本全国的にこどもの日なので,こどもの日特別企画と銘打って,匿名性と信憑性についてでたらめなことを書いてみたいと思います.

Q. とくめいだとしんぴょうせいがないってほんとうですか?

  • A1. ほんとうです.
  • A2. だれがそんなこといっていたんですか?でっちあげです.

A1. ほんとうです.
匿名という状態は,何らかの行動をとった人物が誰であるか特定できない状態のことをいいます.つまり,他人から見たときに,自分が誰であるかがわからない状態をいいます.匿名であれば,何をしても,例えば悪いことをしても,自分が誰なのか分からないので,無責任であれます.そのため,匿名掲示板では「通報しますた!」や「10000000注文したwww」などの嘘の情報がいっぱいあります.匿名の書き込みは全く信憑性がありません.なので,信じてはいけません.例えば,このブログも匿名のようなものです.厳密には4403というニックネームが用いられていますので,匿名ではなく仮名の状態です.匿名ブログに書いてあることなんて,微塵も信用できません.何もかもが信用できません.完全に信憑性ゼロです.「匿名で書いていることなんてデタラメだ!」の一言につきます.

ちなみに,ソーシャルハッキングという恐ろしい必殺技があって,匿名性を剥奪することができます.正に吊し上げなので,必殺です.どっちにとって必殺かは状況によります.「匿名で書いていることなんてデタラメだ!」の信憑性ゼロなのに,本気で必殺技を使っちゃうと,匿名性が剥奪されて,途端に信憑性が生まれるのです.そこにあった情報は何ら変わらないのに.ご利用は計画的に.

・A2. だれがそんなこといっていたんですか?でっちあげです.
上記A1の反証です.もし,匿名で書かれた情報に信憑性がないんだとすれば,誰もそれを信じないはずです.しかしながら,世の中はそのようにできていません.事実,2ちゃんねるという匿名掲示板に匿名で殺人予告(っぽいことも含む)等をすると,もれなく警察がくるそうです.事例としては,これとかこれでしょうか.匿名の情報は信憑性がないはずなのに,警察はすごい勢いで逮捕します.しかも警察は「だまされた!」なんて言っていませんので,信憑性がなかったなんて思えません.つまり,信憑性はあったということになります.匿名で書かれたのに.

これは何故かといえば,匿名で書かれた情報に信憑性がないのではなく,信憑性が判断できないに過ぎないのです.A1でも述べたように,匿名であれば信憑性ゼロだったものが,匿名性を剥奪された途端に信憑性を持つなんておかしな話です.書かれた情報自体は全く変わっていないのですから,信憑性が外因的に付与されていると考えないといけませんが,それでは書かれた情報の信憑性ではなくなってしまします.つまりは,匿名の状態では信憑性があるのかないのかわからないというのが,正しいと言えるのです.ですから,匿名で書かれた情報の信憑性はあなた自信が判断しなくてはならないのです.

まとめ:
国家権力は恐ろしい.

ちなみに,ここに書いた匿名性と信憑性の話も極一面を述べたに過ぎません.どちらの意見を採用してもいいですが,匿名という状態による信憑性がこの通りだとすると,論文査読におけるdouble-blind reviewは大変なことになってしまいます.そうなってないのは,そうなっていないからです.匿名は悪ってのは,ちと違うんではないでしょうか.

っていうことを,フラスコさんも書かれていました.こういうのを責任転嫁といいます.あーあ.「フィクションです」とか「事実かどうかわかりません」とか,そういうことを書かないといけない匿名ブログって,それだけで社会的な価値を引き下げていますよね.「だったら本名でやれ」って声が聞こえる.仮に本名でやっても,本人かどうかも本人が書いているかどうかも,あなたには分からないでしょ.芸能人のブログって,本当に芸能人が書いているのかな?信用できないなー(棒読み).

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大学教員の日常・非日常:匿名と信憑性

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