教育社会学('07) 第3回

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忙しくてどんどん積みあげてしまいそうだから,眠いけど根性で勉強してみた.第3回は「家族と社会化」です.

家族というのは子供にとって,初めての社会なんです.だから大事だねっていう話.おわり.じゃ復習になってないので,もうちょっと.いろいろと新しい視点を得ました.以下,いくつか引用で書きますが,正確に引用はしていません.憶測+オレフィルタです.

母親が「片付けなさい」と子供に言ってから,少し放っておいています.これは自立を促しているんですね.

これ.超重要だよね.自立って社会化においてものすごく重要なことで,大学生が社会に巣立っていくとき,自立できていなければ,全くダメだと思う.いや,そもそも成人した時点で自立していて欲しいのですが・・・.それを考えると,大学生は自立しないとダメです.少なくとも目が届く範囲である自分の学科の学生,いやいやもっと身近な研究室の学生くらいは自立させたいと思います.だから「わからなかったら聞きに来て」と言った後は,オレから声をかけてはダメだと思う.自らの力で聞きに来ないとダメだと思う.オレはこれが重要だと思っていて,自立というか自発というか,そうしなければならないということを理解させるためには,時間がかかっても仕方が無く,研究の進捗具合よりも優先すべきことだと思う.

閑話休題.別の話.脳科学おばあちゃんでしたっけ.全然見てないんでわからないですけど,子供のうちにいっぱい話をするってやつ.あれの話題です.直感的にいっぱい話をすれば,それだけ脳みそがぐるぐる回って良さそうなのはわかります.しかし,その話し方にちょっとした工夫がいるようです.

大人と子どもの会話場面に焦点をあてたウットンは,相互行為能力としてのコミュニケーションという点からみたときには,労働者階級の子どもの方が中産階級の子どもよりも高い側面があると指摘している.(中略)親のほうからあまり話しかけることが多くない労働者階級の子どものほうが,会話を主導するような疑問文を多用したり,からかいの言葉を投げかけるなどのさまざまなスタイルを用いたコミュニケーション能力を発達させていることを具体的に示している,親のほうから積極的に子どもに話しかける中産階級の家庭では,子どもはそれに答えるだけの役割をとることが多いのに対して,労働者階級の子どもは会話を成立させるために自ら主導的な役割をとってコミュニケーションに引き入れていく必要があるからである.

教育社会学 p.47 ll.13-24

なるほどねぇ.「今日は学校どうだった?」とかなんか理想的な家庭の夕食にありそうなシーンだけど,使い方は考えないといけないわけですね.やはりここでも自発性とか自立というのがキーになりそうです.つまり,あれですかね.研究室を家族に例えたら,オレはあまり話しかけずに,学生が自分の研究を話しに来るのを待つというのが,子ども社会化的視点から見ると正しそうです.なんだいつものオレじゃないか.さすがはオレだ.

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