教育社会学('07) 第5回

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本放送に追いついた!ま.明日また突き放されるけどorz.第5回は「学校教育への参加」です.

第5回のキーワードは「通過儀礼」でしょうか.学校は儀礼の塊で,その象徴例は入学式である.式が始まると,校長先生の挨拶,校歌斉唱,上級生との対面などのプログラム進行とともに,学校という新しい世界に参入することが共有され,確認されていくようです.通過儀礼は「死と再生」のプロセスとしてとらえられ,通過儀礼を通して生まれ変わる過程は聖なるものとして受容されるとともに,またその前に立ち戻ることはできないのです.死んでるからね.

学校は通過儀礼の塊であって,それは1つの授業でも同じです.学級崩壊は学校の権威や儀礼的行動の強制に対するリアクションとしてだけではなく,学校の衰退とともに表出してきた現象と言えましょう.思うには,近年の大学生が,ここでの言葉を借りるならば儀礼を通過することなく放棄しているのは,大学という社会組織の衰退が一因であるとともに,学生そのものの意識の低さも問題の根底にあると思う.学生が大学という社会組織に入るという儀礼を乗り越えていないから,このような事態になっているのではないかと邪推する次第です.詳しくはわからん.

それからテキストにはないけど,印象的な説明があった.以下,ビデオから適当に文字起こし.正確じゃないです.

大阪市の高校生へのインタビュー.小さい頃,小学校低学年,高学年,中学校,今,そのそれぞれの時点で,自分がどうなりたかったかを尋ねたアンケート.小学校低学年までは自分が実際に見たことがある職業につきたいと考えていた.たとえば,花屋さん.しかし,今になると,その希望は変質し,自分がなりたいと思うものが目に見えるものから「とりあえず上の学校に行きたい」などと考えるようになる.特に,学校で成功を収めている人たちにその傾向が強く,具体性があっても「放送関係」だとか「公務員関係」という,それが何を指しているのかわからない抽象的なものに変質している.

ここでの先生の口調が強くなっているのが,印象的.すごくよくわかります.

教育社会学も第5回を終えたわけですが,結構面白いです.1学期に受けていた日本国憲法('05)よりも圧倒的に面白いです.てか,テキストを持ってなくても楽しめるような内容になっているので,単純に教育番組として眺めてみるのもいいんじゃないかと思います.木曜の朝9:45とかからやってる気がします.チェキラ!

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