やっと積むことなく消化できるようになった.第6回は「教師・生徒・カリキュラム」と題されている.内容としては学校という空間,配置,教室などの中に隠されている,見えているが気がつかない「かくれたカリキュラム」を考える.
「かくれたカリキュラム」とは,学校生活を支えているもののなかで見えてはいるが気づかれない,このような暗黙のことがらやルールのことである.
教育社会学 p.81 ll.1-3
教科内容の3Rsは以下の通りである.
- reading
- writing
- arithmetic
これに対して,学校に適応していくための「かくれたカリキュラム」として,以下の3つがある.
- 規制 regulations
- 規則 rules
- 慣例 routines
この3Rsを柱として学校生活を特徴付ける3つの要素として以下の3つがあげられる.
- 集団 crowds
- 賞賛 praise
- 権力 power
そして,教室で生活していくために,同年齢,同地位の生徒たちの一員として行動できるような態度を学習することが必要となる.
ところで,明治8年の「小学教師必携」によると,能力によって進級させる方式(等級制度)をとることが指示されている.対して,明治24年の文部省令「学級編成等ニ関スル規則」で初めて現在のような「学級」概念に近いものが提示される.ここで「学級」とは,「1人の教員」「一団の児童」「1つの教室」「学年編成」を要素とするものとして規定されている.