教育社会学('07) 第7回と第8回

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ちょっとお勉強を積みすぎです.というわけで,連休を利用して一挙に消化します!第7回は「分岐点としての中等教育」,第8回は「教育におけるジェンダー」です.

えっと.第7回はよくわかりませんでした.中等教育の起源は「ポスト初等教育」と「プレ高等教育」の2つある.

第8回は興味深かったです.学校教育におけるジェンダー問題がいろいろ取り上げられていました.特に,「かくれたカリキュラム」が興味深かったです.名簿や席順が男女別だったり,男子が先だったり,リーダーは男子,その補佐は女子という「らしさイメージ」による役割分担だったり,教室内における「かくれたカリキュラム」が存在しているようです.

また,ジェンダーの観点から以下の指摘がありました.引用は正確じゃないです.

女性は理数系に向かないというステレオタイプが少女たちを理数系の勉強や進路選択から遠ざけている可能性がある.

その通りだと思います.オレに言わせるとよく出てくる「可能性は開く方向に」ってやつですね.狭い視野で可能性をふいにしてはなりません.いつだって,すべての可能性は開く方向に作用されるべきです.女性が理数系に向かないかどうかなんてわかりませんので,そのようなステレオタイプは可能性を閉じていると言えるでしょう.

それから制服の話.男子の学校制服は,1880年代後半に軍服をモデルに作られたらしい.へーへーへー.女子の洋装制服はブルマが先行で,その後に軍服のセーラーをモチーフにセーラー服が作られたらしい.ブルマ先行とは・・・.ブルマが消滅した現代初等中等教育は歴史を断ち切ったのですね.悲しいことです.

なお,真面目な授業のはずなのに,「ブルセラ」だとか「性的欲求の対象」だとか,なんだかすごいです.

女子高生が制服を纏うことで自らのセクシャリティを封じ込められる反面,それと同時に性的な欲望の対象として逃れられないというジレンマを背負っている.

なんてこったい!つまり,制服女子高生が性的欲求の対象なり得るのは自明であるといえるのではないでしょうか.うーん.ジェンダー論,奥深し.

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