スクールカウンセリング('10) 第8回と第9回

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やっと本放送に追いつきました.まぁ明日が本放送なので,また突き放されるわけですが・・・.心理カウンセリング序説('09)が全く手つかずになっているのがどうにもこうにも困ったものだ.

第8回は「幼稚園・保育所のカウンセリング」です.最近の子どもたちについて,以下のように述べられています.

子ども同士で,群れて遊ぶことが少ない.グループで遊んでいても,そのなかで分かれて,少人数で遊ぶ.仲間で励まし合ったり,競い合うことが少なくなっている.

新しいことに挑戦して,出来たことを喜ぶ子どももいるが,失敗することに弱い子どもは多く,1,2回であきらめてしまったり,初めから取り組まない子どもも見られる.

スクールカウンセリング('10) p.101

全体的な風潮でいえば,大学生や新社会人らも同じではないかと思う.そういう意味では,これは社会的な影響があるのかなぁと思う.孤立した状態であっても,ググれば情報が得られ,mixiなどで仮想世界の友だちで満たされるという現状の影響がありそうな気がします.

第9回は「緊急支援」です.緊急支援とは,学校において,例えば事故,犯罪,自死などが生じた場合において,スクールカウンセラやスーパーバイザーなどに支援を求めることである.このような支援は,被害者支援とか危機介入(crisis intervention)などとも呼ばれる.

教材では中3の実力試験実施前日の放課後に,中2男子が携帯電話に「死にたい」と未送信のメールを残して,校舎から飛び降り,亡くなった事例が挙げられている.そのような状況での,家族,学校,生徒,メディアなどに対する接し方や要請などが説明されている.また,この事件をトリガとするASD(急性ストレス障害)やPTSD(外傷後ストレス障害)などへの対応事例も扱われている.

周囲の子どもたちのなかには,痛ましい出来事を茶化したり,(中略)批判的な行動をとったりする生徒もいるだろう.そのようなとき,えてして教職員や保護者は,「そんなことを言うものではない」とか「なんだ!その態度は」と感情的に叱ってしまいがちである.しかし,それらの言動は,子どもたちの不安の一つの表現と考えることもできる.(中略)もちろん,こうした言動は適切な対処方法とは言えないので,教員としてはきっぱりと注意する必要があるだろう.しかし,不安のうしろに潜む悲しみや無力感,時には怒りや嫉妬など,自分の中にある,複雑に絡まった気持ちを何らかの形で表現することは大切である.

スクールカウンセリング('10) pp.113-114

難しいです.

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