博士(工学)

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24日に学位授与式が挙行されまして,博士(工学)を授与されました.やっと,スタート地点に立てました.春からは助教の職位を与えられておりますが,ひよっこ博士として,皆様から多くの経験と知識を学びつつ,邁進して参りたいと思います.御指導御鞭撻のほど,よろしくお願いいたします.

さて,学位授与式に先立ちまして,連合大学院理工学研究科の学位授与者を対象とした昼食会がありました.大変に興味深い内容だったので,そのレポートをしたいと思います.

参加者は8名程度だったと思います.名簿上では学位授与者は11名になっていましたが,詳しいことは後日レポートします(手元に資料がありません).興味深い内容はその懇親会中の話です.各人,所属・名前・指導教員名・感想ならびに次年度以降の所属を紹介したのです.まぁ,なんだ.オレの時だけ,疑いの眼差しだったのは,オレ自身も否定できない.オレもわからん.申し訳ない.いや,何が素晴らしかったかといえば,学位授与者の全てが,PDを含めて何かしらの職を獲得していたということです.これは素晴らしいことではありませんか?研究科長から「日頃のマスコミにより博士の就職先がないという話は気になっている(ムカツクという意味で)」と述べておりましたが,連合大学院の就職率は実に100%でしょう.マスコミによる報道に依れば,6割ほどと言われる博士の就職率の中,これを素晴らしい成果と呼ばずに,なんと賞賛するのでしょう.連合大学院一期生として,ゴタゴタの中,みんな大変に努力し,素晴らしい成果を上げ,完成年度となる本年に規定年限で学位取得し,職を獲得した.これほどに素晴らしいことがあるだろうか.オレは連合大学院一期生として,この事実を誇りに思うし,今後も連合大学院一期生としての名を汚さぬように,日々邁進していきたいと思っている.オレは建学の精神に強く共感している.今までも,これからも.

多少気になったのは,大学教員の職を獲得していたのは,オレだけでした.大学教員はもう1名いましたが,留学生で状況がかなり違うので除外させていただきたい.どういう状況なのだろうか.教員職を獲得できなくてのPDを含めた非教員職なのか,そもそも教員職に興味がないのか.オレは大学教員になりたくて博士の学位を取得した人間なので,大学教員にならないという選択肢はそもそも有り得ない.博士は大学教員の前提条件となりつつなるが,他の職における博士の扱いは今ひとつ理解し得ていない.皆は何のために博士の学位を取得したのだろうか.そのモチベーションを知りたいと思った,懇親会後の一時.

博士となった今だからいえるが,博士という学位は一体なんなのだろうか.

まとめ:
博士なら学内のゴタゴタに巻き込まれても,なんら問題なくはねのける実力がある.博士は間違いなく最高学位.博士の学位を有していることを誇るべきであって,どこの大学から授与されたかで恥じることではない.博士は学位のゴールであり,今後の人生におけるスタートであって,その真価はこれからの成果にかかっている.当然の如く,日々邁進する.「あれがヘタレ系Dだ」と言われるような存在となりたい.

大学4年,修士2年,博士3年,計9年の学費ならびに生活を支えてくれた両親および祖母と亡くなった祖父に対して,感謝の意を述べると共に,これからの活躍を誓うものである.

プロフィール

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