1限の講義開始は10時40分

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千葉商科大(千葉県市川市)が来年4月に開設予定のサービス創造学部で、1限の講義の開始時間を午前10時40分にする。(中略)新聞を読み、メールをチェックし、朝食もとって、余裕をもって講義に出てもらいたいという。

asahi.com(朝日新聞社):新学部は重役通学?新聞・朝食ごゆっくり 千葉商科大 - 社会

なかなか激しい試みだ.今ひとつわからないのは,同じキャンパス内で,学部によって1時限目の講義開始時間が違うということになるのだろうか.全学的に取り組めない辺り,この施策のまずさが酌み取れます.

同大によると、既設学部の講義は9時開始だが、学生が前日のアルバイト疲れで寝てしまったり、出席するために朝食を抜いたりする問題があった。そのうえ、 幅広いサービス分野を担う人材を育成する新学部には、「現代社会入門(ニュース解説)」など新聞を読んで意見を述べるような講義もあって、朝、新聞をじっ くり読んでもらう必要があるため、1限の開始時間を既設学部の2限開始時間まで100分間繰り下げることにした。

はてブのコメントにもあるけど,登校時間が遅くなったら,起きる時間が遅くなるだけ.それは1限登校と2限登校では起床時間が違う従来の学生を見ていても,結果は明らかだろうに.「現代社会入門」は大変に今風な試みで,時事問題を取り上げて,問題意識を芽生えさせるタイプの講義になるのだろうか.だがしかし,それと1限の開始時間が遅いことは関係がないように思える.つまりは,授業で使う新聞は指定されているということだろうか.授業で取り上げるニュースは「○○新聞」を使うから,それを読んでこいということか?そうでなければ,新聞社によって取り上げているであろう記事の違いは吸収できない.いやもしかすると,各学生が取り上げた記事を説明するのかもしれない.これならば,異なる新聞を購読していても問題がない.問題はないか?いや,あるだろう.授業で使うからといって,その日の朝刊を持って行ってしまっては,家族が困るだろう.それとも,いきなりスクラップか?経済記事を切り抜いて読めなくなった国際問題,涙目だ.

さらに、通学可能エリアが拡大することで、優秀な学生を獲得する狙いもある。

1番突っ込みたいのは,ここ.全く意味不明.新聞を読む時間と朝食を食べる時間のために100分繰り下げているのに,その100分のお陰で通学エリアが増えますとか,何を言っているんだって感じだ.どこからどう考えても,通学可能エリアは広がらないだろう.こういうのをダブルスタンダードっていうのかな.わかりません.

思うには,こういうことをやるのはいいと思います.教員も通勤ラッシュの中をやってくるよりも,オフピーク通勤ができるようになった方がいいと思います.オフピーク通勤を大々的に取り入れられるのって,大学くらいだと思うのですよ.だから,こういう試みはいいと思います.結果を期待して待ちたいと思います.

でも,こういう報道って投げっぱなしジャーマンで,1年後に結果報道とかしてくれないんだよねぇ・・・.「報道の義務がある」とかかっこいいこと言ってるけど,それ,たった1つの単なる事実でしょ.それとも,「報道の義務」があるんだから,購読者が「あれを報道しろ」って言ったら,やるんかな?やらないんだろうなぁ・・・.義務を全うしないのに,権利ばかりを主張するマスコミは嫌いです.

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