実名と匿名

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匿名は卑怯だとか,Anonymous Cowardだとか,色々あるわけですが,ちょっと実名と匿名について考えてみた.大した内容ではないので,便所の落書きで.

匿名のメリットは特定されないことだろう.そのメリットをどのように活かすかだ.ちなみに,匿名と仮名は違うので,適切に解釈してください.このブログは匿名ではなく,仮名です.仮名の中身が1人かどうかはわかりませんけどね.仮名は特定可能です.識別可能です.ID紐付けができるかどうかは別にどうでもいいですが.匿名はある匿名者Aとある匿名者Bが同一かどうかを特定させません.それが匿名です.だから,2chのトリップ付きやID付きは匿名ではなく,仮名の状態です.でも,まぁ,その辺の厳密な切り分けもどうでもいい話なので,ひっくるめて匿名で.

実名のメリットはなんだろう.不特定多数の人に,ある特定の実名実在の人物が何を考えて,何をして,何を主張しているのかを知ってもらうことができることだろうか.でも,それは逆の視点で見ると,デメリットとも言えそうである.なぜならば,2ch(匿名)で「やかましいわ」って言ってもなんら大した問題にならないけど,ちょっと実名で,ちょっと有名(オレは知らんが)で,ちょっと権力のある人が「やかましい」っていうと問題になる.あ,違うか.この人は問題だと思ってないみたいだからねっ!そうだよね.ニュアンスって大事だよね!発言者の意志なんて関係なく,聞き手がどう理解したが大事だよ.だから,注意深く発言しよう.とりあえず,政治家は言葉を使う職業なんだから,誤解されない日本語を使って欲しい.ホワイトカラーエグゼンプションとか,マネーロンダリングとか,マジで意味不明だから.一般的な日本人に理解できるように説明できない政治家なんて,要らないよ.難しいことをしてても,説明するときは分かりやすく言ってくれ.それが切実に求められるのが,博士かな.違うかな.

閑話休題.上に挙げた例は良くない例なのだが,実名のデメリットを匿名のメリットで置き換えられると思う.例えば,ものすごい権力者が世の中の問題に言及したいと考える.でも,それはそれは発言力がありすぎて,世間が混沌としてしまいそうだ.そんなとき,どうやって問題提起をしたらいいか.それが匿名ではないだろうか.匿名になれば,権力の笠は失われ,単なるACに成り下がり,意見を述べることができる.その述べられた意見が取り上げられるかどうかは,その主張内容如何にかかっていると思う.権力でものを言うのではなく,その主張内容でものを言えるのだ.これは匿名の十分なメリットにならないだろうか.

もちろん,匿名のデメリットである,無責任な発言は問題になると思うけど・・・.そういう意味では,権力(発言力)を排し,主張内容だけで見られるところを考えれば,本当に主張したいことこそ,匿名でやるべきなのかもしれない.

発言は匿名で.責任は実名で.そのぐらいの覚悟って,かっこいい.

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