良いことと悪そうなことがある.どちらから書こうか.とりあえず,良い方から行こう.
・ディスプレイ上で閲覧することを前提とした見やすい組版
今年度から論文誌は完全オンライン化され,冊子体がなくなりました.これに伴って,LaTeXのスタイルファイルも変更されています.従来はこんなもの.
至って普通です.A4縦です.22インチのワイドディスプレイを使っているので,2ページ見開きにすると,大変に見やすいです.ちょっと字が小さいかな?って気はしますが,比較的良好です.ただし,A4を横に2枚並べられないディスプレイ環境(たとえばノートPC)の場合,スクロール量が多くなるわ,字が小さくなるわ,一覧性も低下するわで,画面上で読むのが苦痛になってきます.
対して,今年度からの新フォーマットはどうか.
A4がlandscapeしてます.A4を横に使って広々とした2段組構成になっています.これは見やすい!この構成だと,ワイドディスプレイじゃなくても,フルスクリーンでさくさくとみていけます.とてもいい!印刷しても,2in1で印刷したようなもんで,違和感はあまり感じません.いいよー.これ,いいよー.
・論文誌オンライン化による弊害
今年になって発刊された論文誌を1編も読んでいません.今までなら,封筒山積みゾーンや本棚や図書館に行けばおいてあったので,お茶でも飲みながらチラッと読むことができましたが,今はできません.読もうという意志がないと読めなくなりました.なんと言っても,ボク,論文誌購読していないので,図書館が契約しているCDROMを何らかの手段で閲覧するか,購入して読む必要があります.これは面倒くさい.教員ならまだしも,学生はこの面倒くささに耐えられない.置いてあれば読むけど,置いてないなら読まない.今時の若者たちは,ググって手に入らない(大学の図書館が契約するオンラインサイトライセンスを含む)論文を手に入れるために,図書館に足を運ぶという選択肢はないのだから.
・研究報告のオンライン化
研究会などで配られる(購入できる)研究報告も来年度(今年の4月)からオンライン化され,冊子体が廃止になります.だがしかし,これは結構面倒なことになっている.するりと受け入れがたいものである.
Q1.研究発表会の開催がペーパレス化されるとのことですが、発表会当日の参加者への資料の配布はどのようになりますか?
⇒A1.研究発表会当日の資料は、開催の1週間前に本会電子図書館(BookPark)に掲載しますので、研究会に登録している皆様は、無料でダウンロードいただけます。
なるほど.これはなかなか良いですね.研究会員なら,開催1週間前に電子図書館から入手可能になります.今までだと,開催1ヶ月後とかに出てきていたような気がします.これはナイス改善.紙で読みたい人は,印刷して持って行けばいいんですね.わかります.
では,非研究会員で発表を見に行こうとする人はどうか.
Q1.研究発表会の開催がペーパレス化されるとのことですが、発表会当日の参加者への資料の配布はどのようになりますか?
⇒研究会に登録していない皆様は、会場で配布されるパスワードにより、所定のWebサイト(開催当日~1週間後まで掲載)から資料をダウンロードいただけます。パスワードの利用については、本会倫理綱領に従ってご対応ください。
⇒ ネットワーク環境が無い会場では、補助として、USBメモリによる配布も行えるよう予定しますが、USBメモリの利用に不安のある方は、後日パスワードにより、当該サイトから資料をダウンロードしてください。 また、研究会に登録していない皆様は、是非、この機会に当該研究会への登録もご検討してください。研究会に登録している皆様は、開催の1週間前から、無料でダウンロードいただけます。
これはいただけない.つまり,ノートPCを持ってこいと.聴講に来る人は須くノートPCを持ってこいと. これだと前ボスは研究会登校拒否になっちゃうね.ノートPCは持ち歩かないし,老眼だから,シパシパして画面が見れないし・・・.はっ!そうやって老害をとりn(ry.紙媒体の冊子を作るのと,参加者全員がノートPCを使う電気代と,どっちが地球に優しく低コストかなぁ・・・.
で.非研究会員は当日になってやっと手に入るようなので,事前に印刷してくることはできない.事前に印刷するためには,研究会員になるか,資料を買う必要がある.買うって言っても,315円/1部なので,CSEC/ISEC合同やCSEC/DPS合同の時なんて,家計が火の車になってしまいます.たぶん,研究会に入った方が安い・・・.
なお,紙媒体を配布することもできるようですが,ここによると,研究会終了後は回収する必要があるそうです.
当日配布用に研究会の自己負担で紙媒体の研究報告を作ることが可能.ただし研究会終了後は回収され,研究会による再配布は許されない.(後日紙媒体の研究報告を希望する者は,BookParkにアクセスして有料の印刷サービスを利用することとなる.ただし現行では論文単位(冊子単位ではない).)
なんだか面倒くさいことになっているようです.研究会が紙媒体資料を作成して,聴講者に配布(参加費を徴収した上で)するのは許可してもいいんではないのかなぁ・・・.
まとめ:
4月から完全オンライン化です.個人的には,ここに1番興味があります.
Q4.研究報告の原稿の提出はどのようになりますか?
⇒A4.研究報告のpdf原稿受付システムを現在開発中です。pdf原稿の作成ガイドラインや、スタイルファイルも、作成でき次第、順次ご案内予定です。
研究報告には統一されたスタイルファイルがなかった(よね?)ので,熱烈に歓迎したい.今まではCSSのスタイルを使っていたからなぁ・・・.あれはあれで使いやすかったけど.
それから,是非ともサイトライセンスを!是非!早く!気軽に論文誌が読めるように!マジで!図書館遠いよ!
200901282221追記:
重要なことを書き忘れた.だから,非研究会員が事前参加登録できるような仕組みを作ればいいんだと思います.これが1番書きたかった.なのに,書き忘れた.
200901301309追記:
CSEC44/DPS138で予行演習を行うらしい.早くも懸念事項が確認できた.CSEC/DPSの発表件数は58件ある.つまり,PCを持って行きたくない人は,紙に印刷する労力は別としても,まずは58件の予稿を手動で1つ1つダウンロードしなくてはならない.URLをみるとセッションキーのような文字列が確認できるので,資料番号を変えてクロールはできなさそう.これは面倒くさすぎる.発表会毎にまとめてダウンロードできる場所は知らないのだが,あるのだろうか?当日はzipなどにまとめられているか,リンクがずらずらっと書かれているだけのページで,ダウンロードツール上等の状態であることを期待したい.今のままでは,あまりにもユーザビリティが低すぎる.発表を聞きながら,都度閲覧するならいいかもしれないが・・・.