秋田の「博士」教諭募集に全国から57人

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asahi.com:秋田の「博士」教諭募集に全国から57人 就職難が背景 - 暮らし

妥当な線だと思う.若干名であるところから考えて,倍率20倍程度だろうか.驚くべきことではないと思うのだが・・・.秋田の教員採用倍率は20.4倍なので,特に驚くに値しないと思う.だから,

背景には博士号取得者の就職難もあるようだ。

のようなミスリーディングは如何だろうか.通常の教員採用倍率だって,20倍を超えているのだから,同水準であり,博士だからどうのこうのという論調は看過できない.

専攻分野では理学・工学系が38人、農学が16人と理系が多く、ほとんどが大学の非常勤職員や研究員、研究補佐員。年齢制限の上限(39歳)に近い30代後半が目立ち、応募書類に「これまでの研究を生かしたい」と書いた人が多かった。

30代後半の応募が多いのは見逃せない.小中学校の現場で,果たして気の利いた授業を行うことができるだろうか.教育に対する意識は大丈夫なのだろうか.「博士です!定職が見つかりません!秋田の公募は願ってもないチャンス!研究しかしてこなかったけど,応募しよう!」といった感じで応募が殺到したのであるならば,それは児童・生徒のためにはならない.秋田県教委はその辺をしっかりと見極めた上で,採用をして欲しい.きっと,初等・中等教育の現場から見れば,教育職に携わっていない博士なんて,とてもじゃないが,使い物にならないと感じるだろう.大学生に授業を教えるように,小学生には授業は教えられない.それは昨年度の経験から,身に染みて分かる.小学校ほど難しい教育現場はないと思う.オレ,「小学校の先生には絶対になれない」と思ったもん.マジで.

まとめ
優秀なだけでは小中学校の先生は務まらない.教育に対して,強い熱意が必要.小学校の先生の気苦労は見るに堪えない.現状を知ればいいのに!

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