・質問を繰り返す
曖昧な質問には,質問を繰り返して確認する.
質問者「ビール類の売り上げについて考察していますが,ビールじゃないやつはどの程度のシェアになっているんでしょうか?」
回答者「発泡酒についてでよろしいですか?」
必ず,質問者とは異なる語を使って,聞き返す.同じ語を使ってしまうと,お互いの認識の違いに気がつかない可能性がある.これは特に英語の質疑で威力を発揮する.知らない単語は知ってる単語で聞き返そう!
・長い質問は要約する
質問者「大変興味深い研究だと思います.なんちゃらかんちゃら.例えば,○○にも適用ができ,なんちゃらかんちゃら.この方法では××は可能なのかなと思いまして.いや,つまりですね.△△はほげほげかと思うんですが.」
回答者「えー.××が○○に及ぼす影響についてでよろしいですか?」
・複数の質問は答えられるところから答える
複数の質問を一時にまとめて投げてくる質問者がいる.その場合,順番に答えるのが正しいのだが,往々にして,最初の質問は聞いているうちに曖昧になってしまうので,2つめの質問にとりあえず答えて,反応を見つつ,「えっと.1つ目の質問をもう1度よろしいでしょうか」と聞き直すという手もある.正しくは,メモを取りながら聞くべき.メモを取るんだ.写すんじゃない.
・とりあえず何か言う(悲劇パターン3)
これ,1番大事.沈黙しない.何かしゃべれ.間違った回答をし始めれば,質問者や聴講者が指摘してくれる.だが,何もしゃべらなければ話は進まない.終いには質問者が自分理論を語り始めてしまうかもしれない.それは自分の研究の範囲外かも知れないし,的はずれかもしれない.だから,何かしゃべって,主導権は握っておこう.沈黙は負けと同義.負けは卒業不能と同義.つらい攻撃にはとりあえず「あー・・・.なるほどなるほど」とでも言っておけばいいではないか.何か言おう!
・質問への明確な結論を先に示す(悲劇パターン4)
多くの質問に対する回答は「Yes」か「No」のどちらかである.それを真っ先に答える.そうすれば,質問者は同意の発言をしているのか,反論をしているのかを分かった上で,聞くことができる.理解が進む.議論が逸れない.