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CSS×2.0 in CSS2010: Can we factor RSA?

| CSS×2.0 in CSS2010: Can we factor RSA?

10月19日夕刻から岡山のママカリフォーラムで行われたCSS2010キャンドルスターセッション(CSS×2.0)で発表しました.聞き逃してしまった方々のために,発表資料を公開したいと思います.発表資料はアニメーション付きだったので,その部分を一部変更し,発表時には非表示だったスライドも含めてある完全版です.

Can we factor RSA?

この発表は1月に高松で行われたSCIS2010ナイトセッションの後日談となっています.合わせてお楽しみ下さい

関連:
SCIS2010ナイトセッション - 4403 is written

201010200045追記:
動画をyoutubeにアップしました.

8票獲得しました.3等星に入れませんでした.いろいろ言い訳して良いですか?エルシャダイネタが全く通じてませんでした.何ででしょうか?ふぁくたんの知名度がSCISに比べて圧倒的に低い気がします.イントロでNTTらの768bit素因数分解の話を出したんだから,伏線回収として最後のオチがああなるというのは見越して欲しかったです.オチが全く決まらなかったのが悔しいです.これならUCを発表した方が良かったかもしれない・・・.悔しくて明日の発表で言い訳しそう・・・.

10月19日から21日まで岡山のママカリフォーラムで開催されるCSS2010の初日夜にはキャンドルスターセッション(CSS×2.0)が行われます.今年も発表予定です.会場に来られない方も大勢いらっしゃることかと思いますので,発表資料を公開したいと思います.そもそも発表時間がシビアらしく,バンバン飛ばしていくので,会場に来る人は予習して笑うポイントを見つけておくように!

UCオラクルの構成と UC安全性証明

なお,この発表資料は発表予定のものであり,発表直前まで修正が繰り返される可能性が高い(takesakoメソッド)です.

今更だけど,やはり学会に出て行くときにはそれなりの勉強をしてから行くべきだと思います.振る舞いとか所作とか.なので,はじめて学会発表(卒研発表等を含む)をする人に読んで欲しいです.読みやすくはないと思うけど.

たとえば,プレゼン方法にしても,意識してできないのと,無意識でやらないのでは大きく違うと思う.発表を聞いていて大変耳について,1度気になり始めるとそればかり気になって全く耳に話が入ってこなくなることがある.冒頭の「で.」とか,「えー」である.これは強く意識すれば出ないようにできる.強く強く意識する必要があるが,止めることはできる.それをしないのは,やはり単純に練習不足だし,指導不足だと思われる.あとは知っておいて欲しいこととして,聴衆はその発表が聞きたくてその場にいるということを理解しておくべき.だから,お客様に失礼がないように.かといって「これから○○について××が発表させていただきます」なんておかしい.「これから○○について××が発表いたします」で十分.日本人らしく謙りすぎ.もっと自信を持って堂々と!

プレゼン全体で言えば,誰に向かって喋っているのだろうか.手元のパソコンだろうか?それとも大きなスクリーンだろうか.聴衆は誰だろうか?研究発表は何のためにするのだろうか?誰のためにするのだろうか?確かに,初めての学会発表で聴衆に目線を向けて語りかけるように話すなんて,簡単なことではない.だからといって,できないわけでもない.たまにチラッとでも会場に目をやるくらいはできると思う.聴衆の反応を見ながら話せるようになると,かなりグッド.

それから,レーザーポインターの使い方.人間というのは動いてるものを追いかける習性があるので,レーザーポインターがあっちこっち動いているとそれを追っかけてしまい,どこを見てるのかわからなくなる.よく考えて欲しい.指し棒だったら,その動きはできないでしょ.レーザーポインターだからこそできる動きであって,それは大変に見にくいです.レーザーポインターの使い方としては,注視して欲しい箇所を一点指し示すのが正しい.某K研究室の教えでは,レーザーポインターは腰で構えるそうです.そうすると手が震えないので点がぶれないということだそうです.

それから基本的なパソコンとプレゼンツールの使い方は学んでおくべきだろう.単純なところでは,プロジェクタに出力する方法を知らないなんて・・・.というか,セッションが始まる前に接続確認をしておくとか,基本中の基本だと思うのだが・・・.いや,それを言い始めると,セッション開始前に座長に挨拶に行くのも基本だよなぁ・・・.閑話休題.前発表者終了からPCつなぎ替えて画面出力をするところも自分の持ち時間に含むという考え方が世の中にはある.ここでもたつくのはダメです.迅速に切り替えてください.聴衆を待たせているという事実をクールに気づいてください.プレゼンツールの使い方も大事.ここではパワポの使い方を説明するが,フルスクリーンへの切り替えはF5.メニューをさがして回るとか恥ずかしい.スライド送りは→キー.戻るは←キー.現在表示しているページをフルスクリーンはShift+F5.フルスクリーン中に指定ページにジャンプするのは,数字+Enterキー.たとえば「スライド25をお願いします」といわれたら,25+Enter.発表が終わり質疑応答になったら,何を画面に表示しておくか?「スライドショーの最後です.クリックすると終了します.」という黒い画面か?「ご静聴ありがとうございます」という謎のスライドか?どちらも恥ずかしい.最終スライドに発表者のコンタクト情報を書いておいて,それを表示するとか,質問しやすいようにスライド一覧を表示するとか,気を利かせて欲しい.自分がされてうれしいことを他人にもしてやればいい.あー.それから,パワポ最大の注意点はリハーサル.リハーサルを実行するとスライドをめくるタイミングを全部記録してくれるのだが,練習回数が少ないうちは同じように話せるわけではなく,練習では口に出して練習しないので早口想定になったりして,本番ではスライドが勝手にバンバンめくられてしまったりする.そうならないように,リハーサルを実行するときは注意深く.

質疑応答も大事.研究室内部での発表練習では,質問する側もされる側も全くなにも意識していない.だから,どう立ち振る舞っていいのかわからないのだろうか.少なくとも,学会発表で質問が来るということは,その発表に興味を持ってくれたから質問していただけるわけで,それに対する対応が「今後の検討課題にします」なんて失礼千万です.いや,「今後の検討課題~」はオレも使うし,実際そうとしか返しようがない場合もあるわけだ.しかしながら,質問者に敬意を払い「なるほど.○○の××については△△で十分かと考えますが,▲▲の□□に与える影響については考慮していませんでした.おそらくは☆☆だと思いますが,まだ未検討です.今後の検討課題とさせていただきます.ありがとうございます」くらいは言って欲しいです.自分の意見を述べて欲しいです.コミュニケーション拒絶なんて,お互いにとって悲しいです.

まとめ:
しっかり練習して!

200911060004追記:
要するには学会から学ぶべきことが多くあったんじゃないのかなと.反省すべき点が多々あったんじゃないのかなと.そう思うわけです.

200911070949追記:
Twitterからいくつかコメントが!Twitterちょー便利!コメント欄なんていらないじゃんね.

@k4403 ぶっちゃけた話、指導者が知らないと誰も知らないと思うので、学会等で先生方向けに講習会やるのが一番いいと思います。本当に。

Twitter / K. Xagawa: @k4403 ぶっちゃけた話、指導者が知らないと誰も ...

そうなのかもしれません.プレゼンのスキルも学生指導の一環ですから,当然に指導教員の指導範囲だと考えられます.でも,どこでやればいいんだろう・・・.そういうセッションを設けてもらえばいいのかな?研究会ならできそう?別件ですが,論文の書き方もちゃんと指導するべきで,IS研究会はその手の活動を毎年1回程度行っています.過去の実績の一例.まだ未確定ですが,IPSJ72(2010年3月9日~11日)内の企画にも入っています(たぶん).宣伝.

@k4403 発表スタイルが一番研究室によって違う気がします(よい悪いだけでなく).意外にプレゼン発表に力を入れない研究室も多いのかもしれませんね.いや,私も下手糞なんですけどねーorz.とりあえずページ数は入れてほしい.

Twitter / るろ: @k4403 発表スタイルが一番研究室によって違う気 ...

なるほど,研究室毎に違うですね.わかります.個人的には研究室内でもさらに違うと思っていて,本当の意味で細かい分野ごとの違いによるのではないかと思っています.なかなか画一したプレゼンスタイルというのは提案しにくいのですが,基本的な姿勢は変わらないかと思っています.大きな声で堂々と.うーん.どこかで,「大きな部屋の後ろにボスが座って,前で発表をするんだけど,声が聞こえないと言われて,大きな声でハキハキと喋る練習をさせられて」というエピソードを読んだことがあって,それをリファしたいけど,見あたらないorz.

ページ数を入れておく話は書き忘れを思い起こされたので,追記.ページ数を入れておいてください.質問者が質問しやすくなります.質問の時に「えーと何ページだったかな?ページを順番にめくってください」なんて言われて,アニメーション大量で,ページ送りが大変なんて泣ける.ページ番号があれば,質問者はページ番号を記録しつつメモをとると思うので,質問の時のコミュニケーションもしやすい!

先日,講義のIT化について私見を述べたわけですが,日本経済新聞2009年6月8日の5面オピニオンに,野口悠紀雄先生のインタビューがありまして,その内容が非常に興味深かったので,今更ながらにサルベージ.

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「わざわざ資料を投影すれば,当然,聴衆の目はスクリーンにいきます.しかし私は自分を向いていてほしいわけですから,矛盾していると思いました.(中略)聴衆も画面ばかり見ていると自分で考えなくなる.以来,ツールは使わないことにしたのです」

とても素直で,分かりやすい説明です.確かに,スクリーンを見ていたら,発表者は見られないわけなので,流れるようなプレゼンは,人間が変わってしまっても置き換え可能かもしれません.

「私は講演でも講義でもテキストの資料を作り,印刷して配ってもらいます.講義では必ず黒板を使います.ツールでは表現できない話し手の思考過程が見えるからです」

これまたよく分かる説明.講義でプレゼンツールを利用する場合,学生の質問に対応できない.例えば学生から「その式の導出過程がわからない」と質問されたとしても,その導出過程を説明したスライドを準備していない限り,ツール内で完結することはない.スライド内で思考過程を示すことはできる.アニメーションを用いることでそれは可能になるが,黒板とプレゼンツールの大きな違いは,その思考速度が表現できるか否かだと思う.プレゼンツールの場合,準備されているものをポチポチと進めていくだけなので,思考が流れるように展開されるが,実際はそうではないだろう.黒板を用いる場合,色々な思考の流れを説明できる.なんといっても,すぐに情報を加えることができる点は,プレゼンツールとは大きく違う.プレゼンツールの場合,ポインタで指さすだけで,スライドに情報が増えるわけではない.もちろん,そのための機能は準備されているが,誰が使っているだろうか?使いこなしている人を見たことがない.それが,黒板なら簡単です.

「大事なのは本人の話であり,それを補足する手段として使いこなすべきです」

「重要なことは自分が何を伝えたいのか,それにはどう伝えたらいいのか自分の頭で考えることでしょう」

講義でのプレゼンテーションは,正にこの通りだと思う.オレはそんなに器用じゃないので,講義にパワポを使うのは辞めました.手書き最強だと思ってます.黒板ではなく,白板なのが惜しいですが.

7月10日に慶応義塾大学三田キャンパスで,AR Commonsキックオフが開催されました.行く気は満々だったんですが,授業がねぇ・・・.水金の出張は難しいですorz.というわけで,参加してないけど,参加した人たちのまとめを読んだり見たりして,行った気になってみるための備忘録.この差が,情報系研究会と勉強会の大きな差ではないかと思う.学会の大会やシンポや研究会をtsudaったりustったり,あまつさえブログったり,なんて滅多に見かけませんものね.学会の社会貢献って,なんなんだろう.

ナイトセッションで発表しませんでしたが,発表資料を公開したいと思います.完成したのは,ついさっき.ネタを思いついたのは,ナイトセッションの日の自由時間中.すでに,ビールを呑んでいたので,作るのを諦めました.発表申込も終わっていたしね.

いまひとつですよね.わかります.精進します.GoogleDocsだといくつかのエフェクトが効かないし,アニメーションもダメだし,しゃべりもないから,インパクトにかけますよね.わかります.

今年の良書を紹介したいと思います.オススメしたいのは3冊なので,Top 3でお送りします.なんとなく予測はついていると思いますが,期待通りですよ.

  1. 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)
  2. 最後の授業 ぼくの命があるうちに
  3. 理系のための口頭発表術 (ブルーバックス)

予測通りでしたか?

私塾のすすめは向上心がある人,高見に登りたいと思っている人,現状に不満がある人,世界を良くしたいと思っている人,日常がつまらない人,ブログなんて意味がないと思っている人にお勧めしたい.個人的には2008年の最優良書だと思っているので,誰にでも読ませたいのだが,押しつけは良くない.興味を持たせることが大事.

最後の授業は良書というか,良DVDです.教員志望は必ず観るべきです.教員が楽しむことが,学生にとっても良い教育になるんじゃないのかなぁ・・・.教育における情熱,学生の可能性,教員としての姿勢.学ぶことが多いです.オレもこんな最後の授業ができたらなぁ・・・.

理系のための口頭発表術は卒研生や修士生あたりに読んで頂きたい.自分がどんなにすごいことをやっていたとしても,それを誰かに伝えるためのプレゼン技術がダメだと,全く伝わらないという話.プレゼンを行う上での基本的なテクニックから,なるほどと思えることまで,理系のプレゼンに必要な情報が1冊にまとまっている.やる前に読みたい1冊です.

関連:
私塾のすすめ - 4403 is written
最後の授業 - 4403 is written
理系のための口頭発表術 - 4403 is written

師走です.シラスじゃないです.師走です.そんなこんなで,年末進行中です.今日は教育研究面から.主には前所属校に向けて.現所属校と前所属校の違いを述べつつ,訓示としたい.よもや守秘義務の範囲ではあるまいな.

日本語で論文が書けるということ
先週末は全世界的にSCIS2009の〆切だったわけで,多くの人々がてんてこ舞いになっていたことかと思います.ワタクシも「理系ならTeX」を体現しつつ,研究室にTeXを広く普及させるために,論文投稿の度に啓蒙をして参りました.今のところ,CSS2008とSCIS2009に投稿した論文は全てTeXで書かれています.みんながだんだん慣れてきてくれてうれしいです.と同時に,オレが指導しているので,最初から変態スーパーテクを駆使しまくっているのが,ちょっと気になる.TeXに不可能はないって考えが浸透しすぎるとまずいよなぁ・・・.Wordなら「Wordだし」っていう言い訳が使えるのだから.

閑話休題.論文が日本語で書かれているんだ.とても嬉しいことだ.前所属校でも幾度となく論文の校閲や添削を行ったが,往々にして日本語になっていない文が見受けられた.主には主述泣き別れシンドロームなのだが,それが現所属研究室では全くと言って良いほどに無かった.これは何故だ.まさか偏差値の差ではあるまいな.

単純に自分の文章を読み返しているからではないだろうか.書きっぱなしではないということだ.前所属校の皆さんに言いたい.書いた文章は書いたら完成ではなく,読み返して確認して,校閲・添削をして,書き直して,やっと完成するものです.特に,「どうせ誰も読まない」なんて意識は捨てて下さい.少なくとも,あなた方の指導教員は読みますから.

発表が終わる毎に騒つくことはない
先日,修士の中間発表会があったんだ.ものすごい人数で,朝から晩まで発表会でした.なのに,1人12分とか,修士なのに・・・.それはそれとして,発表が終わる毎に騒つくことはない.粛々と会は進行する.なんとやりやすい.かといって,寝てるわけでもなく,この差は一体どこから来るのだろうか.

発表練習はしっかりと
手前味噌だが,プレゼンの仕方は所属研究室の学生が1番良かったと思う.手放しに褒めちぎっておく.これは偏に,発表練習を重ねた成果であると思う.費やした時間は決して裏切らない.何かをやる上で,ノーコストでハイリターンを得ようとするのは簡単ではない.ましてや,プレゼン力は練習すればするほどに上達する.かのSteve Jobsも練習に練習を重ねている

<口頭科学発表>は,単なるノウハウや「こつ」ではなく,努力して習得する専門技能なのである.生まれつき素晴らしい発表のできる人間は,まずいない.だが,ほとんどの学生は,経験と正しい指導によって,発表の技術を劇的に向上させることが可能なのである.

理系のための口頭発表術 p.21 ll.7-9

発表の中には「全く練習をしていないのではないか」と疑いたくなる出来のものもあった.それは「時間」に対する感覚で分かる.1スライド1枚という大雑把な目安はだいたい正しいわけだが,数十枚のスライドを準備していたり,時間に収めようという意識はあるらしく早口選手権のようになっていたり・・・.

そもそも,時間をチラチラ見ながらの発表は大変に見苦しい.時間に合わせようという意識の現れだと思うが,何回も何回も練習に練習を重ねれば,その練習と同じことをただ繰り返すだけで時間に収まるではないか.発表時間は予め決まっており,練習するには十二分な期間があったはずだ.にも関わらず時間感覚が身についていないのは,単なる練習不足であると言えよう.誤解を恐れることなくハッキリと述べるならば,中間発表に対する姿勢がなっていない.研究内容を見るだけが指導教員の役目では無かろうに.師走なのは察しますが,それならそれで研究グループ単位でそのような指導ができるようにしておくのが望ましいのではないだろうか.

それから人までに発表は緊張するでしょう.わかります.オレも昔はそうでした.でも,そのうち慣れます.緊張しなくなります.それは練習と経験によります.初めて1人で買い物に行ったとき,初めて1人で留守番をしたとき,大変に緊張したことでしょう.でも,今でも緊張しますか?しませんよね?それは経験によるところです.発表も同じです.いっぱい発表して,いっぱい練習すれば,そのうちに慣れます.個人差はあると思いますが.

ちなみに,プレゼンの仕方,パワーポイントの基本操作,スライドの作り方,レーザーポインタの使い方,マイクの使い方などは,やはり研究室で指導するべきだろう.でなくば,大学研究室の教育的役割はどこで機能するだろうか.これらについては後日まとめるとして,理系のための口頭発表術を推薦書としておこう.普段は使う機会がないのでわからなかったと思うので,これだけは書いておこう.ピンマイクはスクリーン側の襟に付ける.つまり,今回の場合,右襟に付けるべき.詳しくは理系のための口頭発表術のpp.56-57あたりを見ましょう.

関連:
Amazon.co.jp: 「超」文章法 (中公新書): 野口 悠紀雄: 本
Amazon.co.jp: 理系のための口頭発表術 (ブルーバックス): R.H.R. アンホルト, 鈴木 炎, I.S. リー: 本

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今日はIIJ本社で第2回SBM研究会があったので,参加してきた.目当てははてなのid:naoyaだが,午後はゼミがあるので学校に戻らなくてはならず,午前のみの参加となる.午前にはid:i2kが講演をするということで,期待.

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このSBM研究会というのは,学会系研究会ではなく,いわゆるIT系勉強会であると認識している.情報系学会の研究会がどのようにIT系勉強会に負けているのかを知ったかぶりで語るのはどうかと思うので,潜入してみたかったという参加動機がある.もちろん,単純にSBM研究会が扱う範囲に興味もある.さらに言えば,IIJ本社に入ってみたかったという動機もある.色んな意味で,今回はチャンスだった.

まず,学会系研究会では見かけないアプローチとして,mixiやブログに感想を書けと推奨している点を挙げたい.学会ではまず聞かない.sbm2というアカウントを準備し,Twitterでガチャガチャ井戸端.Twitterを推奨するのも,少なくともオレが出入りする研究会では聞いたことがない.CE研究会はMoodleを使っているようだが.まぁ,オレはMSNメッセでカチャカチャすることもあるわけですが.1:1ですけどね.Twitterでもいいんですけど,周りの人達が使っていないようで・・・.実に,オレのTwitterアカは1年振りの眠りから目覚めたくらいだし.単独でTwitterを使い始める強い動機が見当たらないし,誰につぶやけばいいのかもわからないし・・・.使う相手がいるって,重要ですよね.

会場の様子をライブ配信するのも,学会系研究会ではまだまだ多くない.全くないわけではないようだが,出入りする研究会でやったという話は聞かない.個人的には積極的に行うべきだと思う.研究会は年4回くらい行われ,その半分が関東圏で,もう半分が地方という感じだろうか.如何に興味深い発表があったとしても,金曜日だと授業があったり,遠いと旅費が旅費がになったりで,参加できないことは多々ある.だから,足を運ばなくても聴講できるようになるとより良くなるのではないだろうか.研究会は論文誌と違って,プレゼンの機会があるので,そのプレゼンを聞けないというのは残念でならない.しかしながら,学会の場合,無条件に配信してしまうと著作権云々だろうから,研究会員にのみ配信するなどの制限をすればよいだろうか.この手の難しい問題を軽快に解決できるのが,IT系勉強会の良いところだろうか.

さて,聴講した午前2件の発表について,感想を述べていく.個人的なキーワードは「時間」だろうか.

大向一輝「SBMがつくるコミュニティ SBMでつくるコミュニティ」

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「SBMは敗北の歴史」という言葉が印象的.長期的な関心,短期的な関心という時間軸に着目した分類と調査は参考になる.というか,正に今やっている.分析対象がSBMではないので,同じような結果にはならないと思うけど・・・.研究面の話は特に「これは!」っていう話はなかったけど,良くまとめられていて,分かりやすかった.

開発面の話は面白かった.4dkは知らなかっただけに,「使ってみなくては」と思った.[FYI]なメールを出しまくる傾向にあるオレとしては,この4dkがピッタリですね.研究室や研究グループで使ってみたい.4dkを活発に利用できるということは,活発に研究が行われていると見れるだろうか.

上野大樹「ソーシャルブックマークデータの時間情報を用いた情報フィルタリングと検索」

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ブクマ数と有益かどうかは別問題という点は同意.質疑で出ていたような気がするけど,タグの意味を活用するのは良いと思うけど,タグの意味って統一的なものがなくて,人によって解釈が異なるから,上手くいくタグと上手くいかないタグがあるだろう.「これはひどい」なんて,結構ブレがあると思う.

セレクトブクマも知らなかった.知らなかっただらけで,本当にSBMをやってるのか疑わしいな,オレ.アンケート数が卒研っぽくて,素敵.意味を成していない.折角だから,アンケートを実施したら良かったのに.ってTwitterにつぶやいたのに,反映されなくてしょんぼり.ブクマストリームは使ってみたい.早くサービスインしないかなぁ・・・.

まとめ:
間が空いてしまった上に,濃い感想を書くわけでもなく,なんとも中途半端な感想です.惜しむらくは,午後の聴講ができなかったこと.ゼミを休めば良かっただろうか.次回も可能であれば参加したいと思います.

はてブでコメント頂きました.

このSBM研究会というのは,学会系研究会ではなく,いわゆるIT系勉強会であると認識している → IT系勉強会というのとも微妙に違う気がする。ネタに走ったプレゼンがほとんどない

はてなブックマーク - [SBM研究会]第2回SBM研究会 - 4403 is written

確かに,IT系勉強会とは違う気がする.でも,学会系研究会ではない.どちらかに分類するとすれば,迷わずIT系勉強会に分類したい.というか,ネタプレゼンがあるのがIT系勉強会っていう分類はマズイと思う.もしそれが真実だとすると,情報系学会の研究会はIT系勉強会に負けていない.ただ単に,ネタを聞きたいから集まっているに過ぎないという推測ができてしまう.実態はそうではないだろうと思うのだが・・・.

あぁ.そっちの話も.結局,情報系学会の研究会はIT系勉強会に負けているかどうか.負けてはいないと思うが,押されているのは間違いない.情報系という分野はかなり広いので,一部はIT系勉強会に完全に喰われていると思う.Web系なんて,特にそうではないだろうか.完全オンラインのWeb系研究会が出てきたとき,学会系研究会はその流れに付いていけるだろうか.毎日が研究会状態になったとき,学会系研究会は最先端を歩むことができるだろうか.

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晒されるオレ.

関連:
はてなブックマーク - タグ - sbm研究会
Tomo’s HotLine: 第2回SBM研究会のスケジュールFIX
Twitter / sbm2
第2回SBM研究会プレゼン資料
SBMがつくるコミュニティ SBMでつくるコミュニティ 第2回SBM研究会ログ - ソーシャルメディアマーケティング(SMM).jp
ソーシャルブックマークデータの時間情報を用いた情報フィルタリングと検索 第2回SBM研究会ログ - ソーシャルメディアマーケティング(SMM).jp

Beamer使いになったボクには関係が薄くなった話ですが,そんな話もあるんですね.さすがはグーグル先生.

参考:
Quanterm Optex : TeXPoint

先日,企業研究所の方を研究室にお招きして,豪勢な楕円暗号曲線の勉強会を開きました.その際に,プレゼンはTeXで作ったという話で,使っているツールがBeamerということを伺いました.そういえば,先輩助教もスライドをTeXで作っているっていっていたなぁ・・・.Beamerって言っていたような気がするなぁ・・・.そういえば,186さんも導入してたなぁ・・・.TeXでスライドっていうと,SliTeXという化石化した知識しか持ち合わせていたので,TeXnicianとしては追従しなくては!というわけで,導入してみた.

導入は至って簡単で,BeamerのSourceForgeからlatex-beamerとpgfとxcolorをダウンロードする.そんでもって,その3つを解凍して,$TEXMFLOCAL\tex\latexに配置する.終わり.じゃない.実はsize14.cloとかsize17.cloが必要になるので,CTANから拾ってくる.size14.cloとsize17.cloとsize20.cloとsize8.cloとsize9.cloを$TEXMFLOCAL\tex\latex\baseに置けばいいと思うよ.これで終わり.186さんは最後にmktexlsrって書いてますが,ボクはしない方がいいと思うんだな.面倒だし

使い方は関連に挙げたサイトを参考にして頂くということで. 一応,今現在の設定を晒しておくと,こんなのがオレおきに.

\documentclass[14pt,dvipdfm]{beamer}
\usepackage{atbegshi}
\AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{hyperref}
\usetheme{CambridgeUS}
\usecolortheme{default}
\usefonttheme{professionalfonts}
\useinnertheme{circles}
\useoutertheme{miniframes}
\usepackage{txfonts}
\renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault}
\renewcommand{\familydefault}{\sfdefault}
\setbeamerfont{title}{size=\large,series=\bfseries}
\setbeamerfont{frametitle}{size=\large,series=\bfseries}
\setbeamertemplate{frametitle}[default][center]
\setbeamertemplate{navigation symbols}{}

そんで,気が付いた.総研大の発表テンプレが欲しい!と書いたのだが,どうもBeamerのテンプレートのようだ.もしかするとNICT情報セキュリティシンポジウムで見たProf. BellovinのプレゼンもBeamerだったのかもしれない.思い返せば,Beamerでプレゼンしている人をかなり見かけていたようだ.無知って怖い><.

関連:
latex-beamer導入のメモ - 186::Diary
LaTeXでプレゼンテーション・シリーズ:まとめ - 外圏Wiki
Beamer を使ってみる
LaTeX-Beamerのススメ
2007-11-29 - silly little words
LaTeXで論文 & スライド作成 on Mac OS X

例えば右図で日文は啓林の2倍あるのに中心角は啓林のほうが大きく,面積比でもほぼ互角に見える。情報リテラシーではっきり「3D円グラフは使うな」と教えてほしい。

3D円グラフを使うのはやめよう | Okumura's Blog

全くその通りで,3D円グラフを論文に用いるなんて,それだけで質を疑える.何故に傾ける必要があったのかと,小一時間以上問い詰めたい.3D円グラフの問題はテレ朝でもあったわけで,何かしら事実と異なる方向に誘導したい場合や事実とは異なることをでっち上げたいときに使われているような気がする.オレにとって,3D円グラフはネガティブな印象しかない.まぁ,3Dに限らず,普通の円グラフでも信用なら無い場合があるんですけどね.そんな話をし始めると,グラフ全部が最早信用できないわけですが.

似た問題で,棒グラフの問題もあったわけだが,3Dの威力は絶大で,データをねじ曲げて見てしまえる.研究や論文において,正しく情報を伝えようと思ったら,正しいグラフを選んで,正しく見せなくてはならない.そういう努力を怠っている時点で,その情報は既に怪しいと思うべきだと思う.

重要なのは見た目の格好良さや綺麗さじゃない.どれだけ正しく確実に情報を伝えられるかだ.

関連:
@nifty:デイリーポータルZ:円グラフで表そう

スタディスキルズ―卒研・卒論から博士論文まで、研究生活サバイバルガイド

スタディスキルズ―卒研・卒論から博士論文まで、研究生活サバイバルガイド
著者: Kathryn L. Allen
訳者: 伊藤俊洋,黒澤麻美,伊藤佑子,吉田朱美
価格: ¥1785(税込)
出版社: 丸善 (2005/12)
ISBN-10: 4621076523
ISBN-13: 978-4621076521

発声練習さんがお勧めしていたので,即行で注文した.実は未だに読めていない.申し訳ない.忙しいという体の言い訳.また,同エントリー中で私のエントリーを取り上げて頂いて,誠にありがとうございます.お礼が遅くなって,誠に申し訳ありませんm(__)m.

さて,そんなこんなで全く読めておりません.一応,パラパラと全体に目を通してみました.

まとまった知識は本で得た方が早いよということ。

研究スタイルについてネットでいろいろ探すよりも本を読もう - 発声練習

このようにお勧めされているように,全く以てこの本を1冊読めばよい.個々の細かい知識はブログなどの情報が優れる面が多いかも知れない.でも,まずこの1冊を読んでから,webの世界を探すのが良いだろう.スタディスキルズには研究をする上での基本がほぼ網羅されている.必要十分と言える内容になっており,これ1冊でも,学ぶことは多いと思う.

発声練習さんは4章の「批判的な読み方」をお勧めしていますが,ボクは敢えて3章の「情報検索」をお勧めしたいと思います.研究者が研究者足るためには,世界を広くしなくてはいけません.我々は我々が触れた世界しか知り得ることができません.世界中にどんなに素晴らしい研究成果があったとしても,それを知るまでは,その存在を知らないのです.それがそこにあるにも関わらず.だから,研究者になろうとするためには,そこにある情報を知る術を身につけなくてはならないと思うのです.未知のものをどのようにして見つけ出すか.そのサバイバルガイドが3章の「情報検索」に書かれている.

私がまとめたサーベイの仕方も「情報をどうやって見つけるか」を伝えたくてまとめたものです.情報はそこにある.でも,まだそれを知らない.その未知の情報をどうやって見つけ出すのか.論文の読み方ももちろん重要ではありますが,その読むべき論文はどこから来るのか?指導教員が常に与えてくれるのか?それは自分の研究と言えるのだろうか.自分の研究として,自分が自立して研究していけるようになるためには,文献調査こそ大事だと思う.だからこそ,私はこの「情報検索」を大事にしたい.お勧めしたい.

まとめ:
パラ読みですが,この本はお薦めできる.間違いない.オレのブログなんて読んでないで,この本を1冊読んだ方がいいよ.マジで.その上で,また読みに来て下さい.

関連:
研究スタイルについてネットでいろいろ探すよりも本を読もう - 発声練習
サーベイの仕方・論文の読み方 - 4403 is written

7月5日に東銀座の時事通信ホールで開催されたWASForum Conference 2008の2日目,Developers Dayに参加してきた.Developerじゃないのに,空気を読まずに参加してきた.WASはWeb Application Securityの略であり,申込がhttpでhttpsでもオレオレ証明書でもなかった辺りが,壮絶な罠というか,釣りというか,丸腰だったのだろう.

・EV SSLの意義と課題
IE7とFirefox3とOpera9.5的にEV SSLが使えるようになって,アドレスバーが緑になるよ!って流行ってるけど,裏側では色々あるんだよ,っていう話.興味深い.

SSLの問題点として,「鍵マークがあるから安心」というところがあり,暗号化されているから安全だという勘違いが根強くあるらしい.ありそうだもんなぁ.通信路が暗号化されるだけであり,そこをついて,フィッシングされちゃうよという現実がある.

EV SSLの課題もいくつか挙げられていて,その中で特に気になったのが,モバイル対応.日本のインターネットはモバイル端末からのアクセスが多いという特殊な状況下であるので,それをどげんかせんといかん.古い携帯端末だと,RSA2048bitが使えないらしい.暗号アルゴリズム世代交代の移行期限が2010年とか2013年だから,しっかりやらないとガラパゴス化しちゃうのかなぁって思ってみました.日本の携帯事情って,やっぱり特殊.というか,携帯に限らず,組み込み機器はちゃんとなんとかしないとね.

・SQLインジェクション対策再考
徳丸さんの日記を整理した感じ.冒頭にも述べたが,Developerでもないのに参加しているため,話について行けないことが度々.話として聞く分には問題ないんだけど,笑うポイントがわからない・・・.SQLインジェクション対策で「走るコードか試したのか?」のような文言があったと思うが,そこが笑いどころだったと思うんだけど,誰も笑わなかったのは高度な罠だったのだろうか.スライド上に示されるいくつものコードが走らないものだったはずなんだが・・・.オレ,釣られてる?なお,ライオンエスケープはこちら

・携帯電話向けWebのセキュリティ
LT的なノリ.技術屋さんのプレゼンって,なんでああいう感じが多いんだろう.畳みかけるって重要なのかな.わかったことは,自転車はGIANTで,携帯ユーザのパスワードが大変なことになっていることくらい.パスワード?はぁ?なにそれ?おいしいの?(スイーツ笑)状態らしい.恐ろしい・・・.でも,すごい人はすごいらしく,8桁程度のチェックデジットは総当たりしてくるらしい.しかも,当たり前のようにw.恐ろしい・・・.その労力を勉強には向けられないのだろうか・・・.

・OpenIDのセキュリティ
ZIGOROuさんのブログをまとめた感じ.資料が公開されています.ありがとうございます.特に真新しい情報はなかったかなと.残念.ブラックリストが愚作というのは全くの同意.ブラックリストの方針だと,新しいドメインをじゃんじゃん取ってくる攻撃者に全く持って無力.ログアウトの話はそんなに重要なんだろうか.そうなってくると,SSO的なシイングルサインオンとシングルログアウトになりそうな・・・.それ,OpenSSO.

それとこうしたイベントで毎回プロトコルの説明をせざるを得ないのも問題だと思いました。

WASForum Conference 2008 での OpenID のセキュリティについてのスライドを公開します - Yet Another Hackadelic

と述べられていますが,果たしてあの説明が必要だったのでしょうか.個人的には3者モデルを出して,これとこれがこうでこうですよと図解すれば,それで十分だったんじゃないかと思います.細かい用語を正確に教えてあげる必要はなくて,どうせ興味を持った人は後で調べるんだろうから,広く万人が理解できるような図解が良いんではないかと思いました.まる

応用物理学会がキャリアエクスプローラマークを発表したことは,以前に紹介した.そのときに,求職中だったオレは羨ましくて羨ましくて,勝手にオレオレCEマークを作成し,使用していたわけだ.そのお陰かどうかは全く不明だが,運良く職を得ることができたので,CEマーク万歳!と言っておこう.

それはそれとして,IEICEの2008年ソサイエティ大会から,CEマークが利用できるようになったみたいだ.べ,べつに,4403-CEマークを使ってくれても良かったんだからねっ!ほら!ここに置いておくから,自由に使いなさいよっ!ライセンスは・・・CC2.0の「表示」だよ!(今,決めたw)

自由に使っていいんだからねっ!

200805271739追記:
2008総合大会から使えるようになってたorz.気づくのが遅いよ,オレ.

Officeを買わなくちゃいけなかったんだけど,別にマウスが欲しかったわけじゃないんだ.「Office2007Proに今ならマウスがセットでお買い得です!」って,生協のお姉さんが猛プッシュするので,マウス付きにしてみた.値段がマウス無しと同じなので,損はしない.「じゃぁ,それでいいです」って展開.

CA390661.JPG

どうでもいい話だけど,ソフト一覧に,Input Method Editorって書いてあるんだ.何だと思う?日本語入力のIMEのことなんですよ.略語が当然になっているものを正式名称で書かれると,ハッとするぜ.

中身はこのような感じ.

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Bluetoothらしいです.以前使っていたやつがRFタイプだったので,通信可能距離が短くなるけど,BTでも10mは届くらしいので,実質的に問題がないと思う.マウス自体は右のプラケースに収められ,ブリスタパッケージの中でクルクルと回転していて,見せ物風味・・・と見せかけて,このプラケースは見せ物ではなく,収納としての機能も果たします.

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これはナイスアイディア.ケース底にBTレシーバが格納でき,ストラップ(写真右端)もついて,携帯性に優れています.モバイル用途ではこういう小さな気遣いが嬉しいですね.ただ,ハードパッケージよりは,ソフトパッケージの方が便利だと思います.っていうか,ブリスタパッケージの開けにくさは異常.手を切るぜ?

このマウスはプレゼン機能が付いているらしい.その機能は主に背面に集約されている.

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見て明らかだが,この通りだ.左矢印は前に,右矢印は後ろにページを送る.スピーカマークは音量調整,中央下はプレゼンモードで画面をブラックアウトさせるボタンだ.注目すべきは中央上のボタン.これはレーザーポインタのボタンだ.赤色レーザポインタの機能を有しており,これだけでプレゼン時に必要な十分な機能を有している.GJと言わざるを得ない.前面はチルト付きホイール(カリカリ感なし)に左右ボタン,それから第2の左右ボタンが付いた5ボタンマウスである.さらに,プレゼンボタンが付いており,これによってプレゼンモードと通常モードを切替える仕様になっている.なお,プレゼンモード時において,第2左ボタンをクリックすると,インクモードになり,画面に書込みができるようになっている.使わないので分からないが,便利なのかも知れない.

全体的な使用感について述べる.プレゼンモードにおける背面ボタンの使いやすさは必要十分.多少持ちにくい気もするが,その辺は慣れだと思う.レーザポインタとページ送りを1つの装置でこなせるので,スマートにプレゼンが行えそうだ.早速,木曜日に使ってみようと思う.

単純なマウス機能は及第点だ.左右ボタンのクリック感が妙である.従来使っていたマウスが「ここを押せ!」と言わんばかりのいわゆるマウスな形をしていたのに比べ,このマウスはシームレスなデザインとなっており,ちょっと違和感を感じる.しかも,たまにクリックミス(押せてない)があるのは気に掛かる.慣れの問題か?ホイール関係は最悪だ.このコリコリ感がないホイールはイライラする.スクロール量がさっぱり把握できず,使いづらいことこの上ない.みんなは使いやすいと思っているのだろうか.チルト機能付きのマウスを使うのも初めてなのだが,これもダメだ.左右方向のチルトをしようと思っても,必ず上下方向のスクロールがでてしまう.上手く操作できない.ホイールがコリコリタイプだったら,上手く操作しきる自信がある.難しいぜぇ.

まとめ:
モバイル用途かつプレゼン利用が前提であるなら,なかなかに使いやすい商品である.特に,レーザーポインタを内蔵しているので,プレゼン時には大変便利であると思われる.値段相当・・・だろうか.もう一声欲しい気もするが.

既に別エントリがあるのだが,また良エントリを発見したので,書いておく.

卒研発表を経験して気づいた、研究姿勢・プレゼン・質疑応答のコツまとめ - バイオ研究者見習い生活 with IT

読んでもらえばわかると思うが,大変に良くまとまっている.1人ひとりがこのような意識を持って卒研に取り組んでくれたら,どれ程に素晴らしい発表が聞けるのだろうか.いくつかを引用しながら,書く.

研究の目的をしつこく繰り返す

そう.卒研の発表は10分か,せいぜい20分程度だろう.その僅かに短い時間で,自分の研究を説明しなくてはならない.しかも,様々な研究室があり,テーマもバラバラ,分野もバラバラという状況下で,自分の研究を分かりやすく説明しなくてはならない.となれば,目的を明確にしておくことは重要である.そして,結果も明快に.

練習量はプレゼンのうまさにダイレクトに効いてくる

発表練習はすればするほど上手くなる.下手だと思っているなら,練習すればいいのに.発表を見ていれば,練習したかどうかなんて,明らか.努力した時間は決して無駄にならない.

言い換えた方がいい言葉

耳が痛い.緊張すればするほど,地が出るものである.日頃から気をつけておきたい.「えー」とか「あー」とか,口癖のように出てしまう言葉を意識して断ち切るのは,なかなかに苦労する.

質疑応答をうまくやりすごす三種の神器

「切り返す」は難しいかもしれない.なかなかできることではない.時には,「やんわり」と否定するのではなく,違うと思えば,「強くはっきり」と否定して自らの主張の正しさを押すことも大事.時と場合に依りけり.質疑応答のコツに関するエントリは既に書いているので,合わせて参考にされたい.

最後に,このエントリで最も参考になった点を挙げる.

キーワード≠ペグワード

キーワード
ストーリーを話す時の核となる単語。重要なので特に気をつけなくても覚えられる。

ペグワード
「このひとことが出れば、後はすらすら喋れる」という言葉。

知らなかった.話し始めの切っ掛けを掴むための,走り出しの言葉.発表時の手持ちメモにこれを仕込むと,大変に落ち着く.それを「ペグワード」と呼ぶようだ.なお,はてブのコメントで本人から,以下のようなコメントが.

ペグワードは、とある暗記術の講座を受講した時に知った言葉でわりとマイナーだと思います

はてなブックマーク - 卒研発表を経験して気づいた、研究姿勢・プレゼン・質疑応答のコツまとめ - バイオ研究者見習い生活 with IT

勉強になるぜ.

関連:
年度末が近付くと増えてくる卒論関連情報 - 4403 is written

理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584)

理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584): R.H.R. アンホルト,鈴木 炎,I.S. リー: 本

買ってみた.都内への行き帰りで読んでいるので,まだ半分しか読めていないが,既に900円分の価値はあった.帯の煽り文句が「アメリカの大学生・研究者のバイブル」となっているが,嘘偽り無しだ.この和訳本を機会に,「日本の大学生・研究者のバイブル」となることを期待したい.そのために,オレが率先して啓蒙しなくては.

まずは序論に書かれている,とても大事な言葉を引用したい.

<口頭科学発表>は,単なるノウハウや「こつ」ではなく,努力して習得する専門技能なのである.生まれつき素晴らしい発表のできる人間は,まずいない.だが,ほとんどの学生は,経験と正しい指導によって,発表の技術を劇的に向上させることが可能なのである.

p.21 ll.7-9

プレゼン能力は練習によって養われる.練習すればいいのに!練習だって,ただ喋ればいいわけじゃない.多くの聴衆の前で,様々な意見を貰うことこそが重要だ.そして,「正しい指導」を受けることで,発表技術は劇的に向上するのだ.その「正しい指導」を行うのは誰だ.オレだ.そして,この本だ.「公聴会で発表時間を大幅に超えたヤツが何を言っているんだ」と言われそうだが,理論は知っている.理論を知ることは大事だ.後は実践するのみだから.

まだ読み終わっていないので,この程度のレビューだ.だが,この本の素晴らしさは,立ち読みのチラ見でも明らかになるだろう.修士生には,理科系の作文技術と共に必読書としたい.

ちなみに,2008年3月9日22時30分時点において,amazon売上ランキングのブルーバックスで2位,科学・テクノロジーで14位だ.売れに売れている.みんなが知ってしまう前に,君が一歩,抜きに出るチャンスだ.

関連:
【スゴ本!】「理系のための口頭発表術」はかなりキテます!:マインドマップ的読書感想文

PowerPointでデザインテンプレートを適用しようと思って,作業ウィンドウを表示すると,CPUが100%になって,グリングリン回り始め,しかもプレビュが異常に遅いという,イライラ状態に晒されていた.どげんかせんといかんとね.というわけで,Google先生に訊いてみた

問題:Microsoft PowerPoint2003/XPで、スライドのデザイン作業ウィンドウのプレビュー表示が非常に遅く、もっと速くしたい。

解決法1:PowerPointを一旦終了後に、エクスプローラでデザインテンプレート格納フォルダ(デフォルトは C:\Program Files\Microsoft Office\Templates\Presentation Designs)を開いて、全てを縮小表示する。その後、PowerPointを起動して同様の操作を行うと、瞬時に表示されるようになる。

解決法2:Norton AntiVirus(Symantec AntiVirus、あるいは他の常駐型アンチウィルスソフト)を一時的にOFFにしてから、PowerPointのスライドのデザイン作業ウィンドウを表示させる。これで早く表示できる場合は、この状態で一度、デザイン作業ウィンドウのプレビュー表示を全て行うと、次回からしばらくはキャッシュされるため高速に表示できる。なお、セキュリティ保護のため、作業終了後はNorton AntiVirusはONに戻しておく。

解決法3:デザインテンプレート格納フォルダ(デフォルトは C:\Program Files\Microsoft Office\Templates\Presentation Designs)内の、不要な(使っていない)デザインファイルを別フォルダに移す。必要の際はスライドのデザイン作業ウィンドウ下部の「参照」から別フォルダを参照してデザインファイルを使用する。

PowerPoint(パワーポイント)のスライドデザインのプレビューの読み込み速度が遅い時に高速化させる方法 - コタツムリ日記 (・・@~。

アーサム!完璧だ!解決法1で解決したぜ.ただ,自作デザインテンプレートを使っているので,上記のフォルダ以外に,

C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\Microsoft\Templates

も縮小表示して,キャッシュしたぜ!完璧だ!

質問を繰り返す
曖昧な質問には,質問を繰り返して確認する.

質問者「ビール類の売り上げについて考察していますが,ビールじゃないやつはどの程度のシェアになっているんでしょうか?」

回答者「発泡酒についてでよろしいですか?」

必ず,質問者とは異なる語を使って,聞き返す.同じ語を使ってしまうと,お互いの認識の違いに気がつかない可能性がある.これは特に英語の質疑で威力を発揮する.知らない単語は知ってる単語で聞き返そう!

長い質問は要約する

質問者「大変興味深い研究だと思います.なんちゃらかんちゃら.例えば,○○にも適用ができ,なんちゃらかんちゃら.この方法では××は可能なのかなと思いまして.いや,つまりですね.△△はほげほげかと思うんですが.」

回答者「えー.××が○○に及ぼす影響についてでよろしいですか?」

複数の質問は答えられるところから答える
複数の質問を一時にまとめて投げてくる質問者がいる.その場合,順番に答えるのが正しいのだが,往々にして,最初の質問は聞いているうちに曖昧になってしまうので,2つめの質問にとりあえず答えて,反応を見つつ,「えっと.1つ目の質問をもう1度よろしいでしょうか」と聞き直すという手もある.正しくは,メモを取りながら聞くべき.メモを取るんだ.写すんじゃない.

とりあえず何か言う悲劇パターン3
これ,1番大事.沈黙しない.何かしゃべれ.間違った回答をし始めれば,質問者や聴講者が指摘してくれる.だが,何もしゃべらなければ話は進まない.終いには質問者が自分理論を語り始めてしまうかもしれない.それは自分の研究の範囲外かも知れないし,的はずれかもしれない.だから,何かしゃべって,主導権は握っておこう.沈黙は負けと同義.負けは卒業不能と同義.つらい攻撃にはとりあえず「あー・・・.なるほどなるほど」とでも言っておけばいいではないか.何か言おう!

質問への明確な結論を先に示す悲劇パターン4
多くの質問に対する回答は「Yes」か「No」のどちらかである.それを真っ先に答える.そうすれば,質問者は同意の発言をしているのか,反論をしているのかを分かった上で,聞くことができる.理解が進む.議論が逸れない.

関連:
東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方

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