IS105

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8月28~29日に室蘭工業大学で開催された,IS105に発表しつつ,参加してきた.北海道への出張は初めてだぜ.というか,筑波大よりも北に出張するのは初めてだぜ.ちなみに,行きは偶然にも元ボスと一緒でした.偶然ってあるもんだなぁ(棒読み).行きの便はでかい飛行機だったので,初めて2階席に乗ってみた.いや,ビジネスじゃないけど・・・.2階席は席数が少ないから,ドリンクサービスがすぐに来るから,ちょっと嬉しいぜ☆

新千歳空港から東室蘭には電車で移動しました.この移動にはSきっぷというすごい切符を使いました.何がすごいって,その割引率.新千歳空港~東室蘭を特急自由席で往復すると,5680円なんです.それがこのSきっぷを使うと,なんとビックリ3260円に収まってしまう.実に4割引!凄いぞ!凄い割引だぞ!ナイスだ北海道!当初は自由席で行く予定だったんですが,元ボスも一緒なので,指定席を取りました.510円.案外安い.そして,スーパー北斗に乗ってみた.

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さっきから電車電車って書いてるけど,実は電車じゃないんです.振子式気動車って言うんだそうです.鉄じゃないので,よくわかりませんけど,パンタグラフがなかったことは理解した.ディーゼルエンジンみたいな音がして,車内は結構うるさかったよorz.

初日の感想.初日は「自分で考えさせる教育」の第3弾.といっても,第1弾は参加していないわけだが・・・.今回は室蘭工大,専修大,産技大,NIMEから5件の報告がありました.PBLという手法を用いているものが多く,勉強不足のボクにはよくわかりませんでした.っていうか,この手の話は数回聞いているんだから,わからないんなら勉強してから来いとオレはオレに言いたい.とりあえずわかったことは,PBLを授業に導入するのは時間的制約で困難が多々あることかな.卒研やゼミやサークルなら上手くいくっぽい.

「自分で考えさせる教育」の討論からまとめ.以下は要約であり,厳密に発言者がそう発言したわけではありません.以下,敬称略.

神沼「気づきシートに良いことも悪いことも気づいたことをメモさせる」

気づきシートは教育デザイン入門のp.151に書式例が挙げられている.参考になりまくるぜ.このシートを毎授業に書かせて,次回に「こういう気づきがありました」と名前は挙げずに紹介するらしい.それによって,そういう視点があるのかということを気づかせ,より新しい発見ができるようになるようだ.なるほど.

児玉「責任やお金が発生しないと学習は発生し得ない」

モチベーションの問題です.要するにはそういう環境に置かれないと,学習をしないのではないのかという問いかけ.難しい.でも,昨今の傾向によれば,責任やお金が発生しても,スキルを獲得することなく退社していく者もいるらしいので,責任と金が重要なファクタかどうかは難しそう.ただ,モチベーションの根源にはなり得そうな気がするので,大多数には効果がありそう.それをどうやって通常授業に組み入れていくかが難しい.だから,授業では上手く行かず,プロジェクトやゼミや卒研では効果が現れるのではないかっていう指摘でした.

畑山「卒研~博士までの6年ならPBLはできそう.でも,卒研・修論で新規性・有効性がある成果を求められるので,結局,そこでこぢんまりとまとまってしまい,中途半端になる」

PBLの視点からの意見.確かに,卒研は別としても,博士まで進学する際の修論は本当に困りものだ.博士5年間における中間発表としての位置付けなら良いのだが,修論としての1つの完成形を求められるのが,非常に中途半端で,長期的なビジョンに基づく設計を難しくしていると思う.っていう話をどこかで書いた記憶があるのだが,見あたらない.どこで書いたっけかなぁ・・・.

太田「レポートは赤くしろ.メールは(電子化されているから)赤くできない.日本全体が考えているのか?教師は教えたくて,生徒は知りたがっていて,利害が一致している.だから考えさせる教育ができていない」

全くその通りで,真っ赤にしてやるべきです.今のレポート評価方法では,点数しかわからないので,何が良くて何が悪いのかがわからない.だから,1年かけて実験をやっても,レポートの質は向上しない.真っ赤にしてやれば,「何故ここが指摘されているのか?」と考えるはずである.

夜の懇親会に空気を読まずに参加してきたわけだが,参加されている面々が明らかに運営委員で,運営委員会風味だったのは,気のせいだ.そうに違いない.気のせいだ.初日の発表から懇親会まで,昼夜を問わず,IS教育論議に尽きるのは,今のIS研究会ならではだと思う.

オレはきっと高速道路を突っ走れ場所にいるんだと思う.ここで突っ走らないと,負けなんだと思う.IS教育の最前線と思われる場所でうろうろしているんだから,十分に吸収して,どこかで発散しなくてはいけない.皆さん,すごい情報量と努力を積まれていて,何故これで教育が失敗するのかという感じがする.いや,失敗しているから意味があるという面もあるけど.教育効果を考える場合,必ずしも失敗は間違いではないです.

初日の終了後,神沼先生の献本である教育デザイン入門を1冊頂きました.ありがとうございます.まだ読んでないけど,教育者を志すなら,読んでおかないといけないと思う.きっと.間違いない.読んだらレビューで.

2日目.この日は久しぶりに発表です.緊張するぜ(棒読み).会場はこんな感じ.

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正面のスクリーンが3枚に,天吊り液晶が左右に1枚ずつとか,なんたる贅沢な部屋.どこに立って良いのかわかりません><.

オレ発表の反省点を書いておく.次に活かそう,そうしよう.研究の位置付けは上手く伝わった模様.基本的な質問だったけど,あの質問が出るということは何をやらんとしているのかは伝わっていると思う.良かった.ただ,説明の図が良くなくて,誤解を招いてしまったようだ.反省.「属性情報」の定義が一般的なものよりもより拡大された解釈になっている旨を冒頭で繰り返し強調したのだが,やはり「名前」を属性情報だとは思ってもらえなかった模様.もう少し,見せ方を考えなくては.CSS2008では上手くこなそう.

帰りは東室蘭から特急で南千歳に移動して,エアポートで新千歳空港に移動し,生キャラメルを買って,羽田に戻る予定だったんだが・・・.まず,スーパー北斗が来ない.大雨の影響で,53分遅れで長万部を出発したという駅内放送が入って,時間を取り戻すべく高速走行が予想されたので,もっと早く着くかもしれないから,ご飯を食べに行かずに待っていたのだが,なにやら車両トラブルも併発していたらしく,結局,東室蘭には65分遅れでやってきました.なんてこったい.しかも,南千歳には約90分遅れで到着.後続のスーパー北斗は遅れなく走っていたようだが,先発のスーパー北斗がトロトロ走っているので,詰まっていた模様.札幌には一体何時に着いたんだろう・・・.20時の飛行機だから札幌に行ってきます!って行った先生は大丈夫だったのだろうか・・・.

新千歳空港では本行程最大のトラブルが発生.生キャラメルがありません!!

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生キャラメルを期待した皆様.申し訳ないです.並びすぎです.無理です.不可能です.ミッションインポッシブルです.ちなみに,花畑牧場じゃない生キャラメルはいっぱい売っていました.そっちでもよかったかな?

トラブルはこれだけでは終わらず,飛行機も遅れまくり.まず,出発が定刻から20分遅れ,飛んだは飛んだけど,羽田空港周辺の天候悪化につき,仙台上空での待機指示がでた.機長曰く「滅多にないケースです」とのこと.喜ぶべきところかな?どうかな?結局,羽田空港には定刻55分遅れで到着.長い旅路だったぜ.

関連:
学びにおけるインターラクション,佐伯胖,情報システム学会誌 Vol.4, No.1 pp.21-29.

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