金沢工業大学の学長力

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朝日新聞の「全入時代」というコラムの中に,小特集みたいな感じで「学長力」がある.コラムの中の1記事に過ぎないらしく,asahi.comでまとめられている場所を見つけることができない.誰かまとめリンクを作らないかなぁ・・・.オレかorz.頑張るよ.

それはそれとして,話題沸騰中の金沢工業大学の学長が素晴らしいお話しをされている.全文を事細かに引用したいくらいなので,元記事を直接読んで頂いた方が手っ取り早いと思う.

asahi.com(朝日新聞社):〈学長力〉学生の価値 高める 金沢工業大学 石川憲一学長 - 全入時代 - 大学 - 教育

他,特に強調したい部分を引用してコメント.

「大学は高等教育機関であり、高等研究機関ではない。教員には教育を主体にしようと言ってきました。主役である学生が自らを鍛え上げて成長できる場をつくろうと。そのため、学習支援を行う数理工教育センターや、24時間365日オープンの自習室などを開設しました」

asahi.com(朝日新聞社):〈学長力〉学生の価値 高める 金沢工業大学 石川憲一学長 - 全入時代 - 大学 - 教育

素晴らしい考えです.誰がための大学であるか,何のための大学であるか.大学の主役は学生であるのだから,我々教員も大学の運営側もみんなみんな,学生の能力,価値,可能性を最大にする努力をしなければならない.だってそうでしょ.大学教員は教員であって,研究員ではないもの.

私たちは入学を許可した以上、全面的に責任を持つわけです。学生が目標を持って行動する限り、支援したいし、きめ細かい指導をしていきたいと思います

asahi.com(朝日新聞社):〈学長力〉学生の価値 高める 金沢工業大学 石川憲一学長 - 全入時代 - 大学 - 教育

それでこそ教育者だと思います.入学したからには大学の名に恥じない立派な学生を世に送り出したい.そしてそれを実際に行うのは,研究よりもよっぽど難しいことだと思います.十人十色.10人いたら10の異なる指導方法が必要であろうし,時が経てばまた大きく様変わりする.何が正しいのか,どうすればいいのかわからないことなんて,ざらにある.だから,心がける.そのときその時点において,最良であろうことを.それは長期的に見たら誤りかもしれないが,その時点では最良であろうことを.そして「間違った」と気がついた時には,ただ速やかに正しい方向へ.そうやって,教育は良い方向に向いていくんじゃないのかなぁと思っている.大事なことは,過去の過ちは早々に認めて,正しい方向へ修正すること.何事においても.教育も政治も金融も.

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