潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
著者: 松本誉之,斎藤恵子
価格: ¥1680(税込)
出版社: 女子栄養大学出版部 (2005/5/26)
ISBN-10: 4789518248
ISBN-13: 978-4789518246
UC/CD向けのレシピ本です.45パターンの献立と30品以上の単品料理が掲載されています.しかしそれだけではなく,巻頭ではIBDの病態と治療について基本的な説明をしており,UC/CD患者の必読書と言える.また,食事に関してもQ&A形式で,「そうそう!それが知りたいんだよ!」という内容を紹介しており,大変に参考にある.このQ&Aを読み進めると,同じ難病のIBDでありながら,「CDじゃなくて良かった」と思ってしまう.CDはUCよりも大変そうです・・・.
本編に入ると,体調が悪いときの食事から始まり,脂質5g,10g,15g前後の朝食,昼食,夕食,脂質を抑えた主食,主菜,野菜料理,あると便利な常備菜となっており,カラー写真をまじえたレシピ紹介で,実に食欲をそそる.それと同時に,「あー,ここまで食べれるのか!」と思わせてくれ,ちょっと元気になります.作る気力がないけどw.
巻末にはIBDに役立つ情報として,栄養素の話,外食アドバイス,食事作りの情報,医療費助成制度,UC/CD治療指針,栄養成分値一覧表が掲載されており,実に情報量満載で素晴らしい本である.UC/CD治療指針は自分がどのような治療をされていて,どのような状態で,今後どういう流れを辿るかがわかりやすく書かれており,実に興味深い.とともに,やっぱり「CDじゃなくて良かった~」と思ってしまう.CDの治療は恐ろしいな・・・.