mixiの潰瘍性大腸炎に克つというコミュニティに,「ニフレッ子への手紙」という実に秀逸な文章があった.ニフレッ子ってのは大腸内視鏡検査の前処置に使われる洗腸剤のニフレックのことです.ムーベンの友達のようです.というわけで,ボクはまだニフレッ子にはあったことがないです.でも,ムーベンと同じなら・・・.
ニフレッ子へ
キミに会ったのは何年ぶりだろう。
そう前回のCF検査以来だから2年ぶりくらいかな。
今日、久しぶりに会ったキミに、正直ドキッとさせられたよ。
誰かがウワサしてたんだ。
「あのニフレッ子が”さわやか”になったらしいよ。」
この話題は、すぐにUC仲間にも広まったのさ。
でも僕には、にわかには信じられなかったんだ。
「あの癖の強いニフレッ子が、"さわやか"に? ハハハ、冗談だろう?」ってね。
ところで、キミと僕とが付き合い始めたのはいつ頃からだろう?
UCを発症してからの付き合いだから、もう20年くらいになるかな。 ・・・あ、ゴメン、ゴメン! 最初はキミのお姉さんのマグ子と付き合ってたんだ。(そんなに怒るなよ。相変わらずだなぁ。)
「マグ子ねえちゃんは、もうあなたには会えないって。そのかわり、私、ニフレッ子が付き合ってあげる。私の魅力でお姉ちゃんに負けないくらいキレイ残らず吸い取ってア・ゲ・ル!」
…そんな出逢いの時から思ってたんだ。
「なんてクセのある嫌な風味のする子なんだ!」ってさ。
そして今日、久しぶりの再会。
今朝、病院の検査準備室で、僕のくちびるがキミに触れた瞬間、すぐに感じたよ。
「レモンの香りがする!それに何だこの甘美な味わいは!? あのウワサは本当だったのか?!」
キミはどんどん僕の中に入り込んできたね。そして僕もひたすら受け入れ続けた。。。
…でも…ごめん、ニフレッ子。
やっぱり気づいてしまったんだ。
化粧や香りの使い方が少し上手になっただけで、その奥に隠された素ッピンのキミは何も変わってない・・・ってことに。
2リットルのうち、1.5リットルくらい君を受け入れ、やっぱりウンザリ気味になっていた僕に、キミも気づいていたね。
「私だって精一杯努力したのよ。でも減らせなかったの。もうこれ以上私を受け入れられないのね。。。」
…そんなキミの、2リットル・ボトルの巨体から語りかける視線が、哀しくて、切なかった。。。
ニフレッ子。次にキミに会うのはいつになるんだろう。
少し時間を置いた方がいいかもね。お互いの為にも。
・・・そう、また2年くらい。。。
あ、でも誤解しないでくれ。今日のその香り、別に悪いって言ってるんじゃないんだよ。 あの柑橘系の香り、それなりに良かったよ。(「それなりに」・・・だけど。。。)
もうプレーンな君を口にする勇気、僕にはゼンゼンないよ。
「素ッピンの君が好きだ~!」なんて海に向かって叫んだのは、遠い過去の話さ。
ただ…もう少しキミが減量に成功したら、僕たちやり直せるかも。そう、2リットルの巨体が、せめて半分の1リットルくらいにダイエットしてくれたら。。。
僕はそんな日が来ることを信じてるよ、がんばれ!ニフレッ子!
君の全てを受け入れても、苦にならない、そんな日が来ることを僕は信じてるよ!
さよなら。 愛しのニフレッ子。
また逢う日まで・・・次のCFまで。。。
みんなまずいと思ってるんじゃんw.