時間内に仕上げるのも1つのスキル

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先日,時間は有限で一方向って話をしたわけですが,ブログに書くこと自体は既に何回かやっている記憶があります.たぶん,消しちゃったブログとか,あっちのブログとかだと思います.それはそれで,いいんですが,今日もこの時間という有限のリソースに関する話を恩師の言葉を引きながら,書いてみたいと思います.眠いのであっさりと.

今年度になってから,実験が上手く終わりません.去年と同じようにやっているのに・・・.去年と同じようにやっているからダメだというツッコミは甘んじて受けます.いや,厳密に言えば,テキストは書き換えたし,やり方もずいぶんと変えた.でも,内容は変えていないので,実験の進行が大幅に変わるようなことはないはずなんだ.

今年の学生は,実験終了時間が近付いても,なんら物怖じをしない.さも時間は無限大で,「オレが終わるまで実験は終わらねぇ!」と言わんばかりの余裕を醸し出しています.確かに,実験は終わるまで継続するでも構わないのですが,(守秘義務)から(守秘義務)という状況は(守秘義務)なので,可能な限り(守秘義務)として,実験終了時間に終わらないといけないのです.実際は終わらないので,善処するという方向で.

私が大学院生でTAをやっていた頃の話.恩師の先生のTAをやっていたのだが,その授業は演習付き科目で.2限ぶち抜きで,1限目は座学+実習で,2限目は実習主体で課題をこなし,レポート提出を行うというタイプのPCを使う授業です.大学というのは,できる人からできない人まで,様々なので,さっさと終わってレポートを出して帰る人,レポート課題が出ているのにmixiをしている人,提出されたレポートを写して帰る人,頑張っているんだが全くできない人など様々です.これが人間模様というやつか.そうこうしていると,授業終了時間を告げるチャイムがキンコンカンコンと鳴るわけです.そして,恩師の先生がワイヤレスマイクでこう告げるわけです.

「時間ですから終わります.レポートは授業時間内に出してください.時間内に終わらせるというのも大事なスキルの1つさ.」

全くその通りだと思います.同じ課題を100の時間で説く人と,50の時間で説く人では,同じ満点でも質が違うと思います.ましてや,方や時間内に処理完了で,方や時間超過では,社会人としては信頼性に大きな差があります.期限がある課題というのは,時間という有限リソースをどのように効率的に利用するかを問われていると見ても問題がないと思う.どんなにすごい研究をしている人がいたとしても,論文投稿期限に間に合わなければそれまでです.時間は有限な上に,誰にとっても等しく同じで,しかも我々の都合にお構いなく,勝手に進みます.だから,リミットが決められたら,そのリミットは決して動くことはないと思うべきです.研究の世界では投稿期限は延びるのがデフォっぽくなってますが,そういう想定は身を滅ぼします.書かれていないことを推測して楽しむのは自由だけど,結果は保証できない.

最近,色々な締切りに追われたり,実験が上手く終わらない状況に直面して,恩師の言葉を思い出したところです.これからは授業中にこの名言を発していこうかと思う.伝わるかなぁ・・・.

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