目立った話題がなかったので追いかけ忘れていたtaspo.最近はどうなっているのだろうか.未だに,フジタカも松村も見かけないのだが・・・.是非とも,東京にも設置しまくってください!
福島県喜多方市の高校生が今夏、たばこを買うための成人識別カード「タスポ」ではなく「顔認証」で買える自動販売機でたばこを購入し、喜多方署に補導され ていたことが分かった。同署によると、たばこを所持していた高校生に事情を聴いたところ、顔をしかめたら自販機で認証を受けられた、と話したという。
正直な高校生だ.しかめっ面で突破できたということは,顔のシワは相当に重要な判断材料にされているということですね.確か,女性が自分の若々しさを試すために,人気スポットになっているとかいうようなニュースをどっかで見かけたのだが,見つけられない.このような状況になってくると,顔認証のフジタカはいたちごっこで不利になってきそうです.
いや,そもそもですね.フジタカの顔認証の場合,認証不可になったら免許証で成人確認するらしいです.だったら,最初から免許証でいいような・・・.いや,むしろ,未成年者の自販機でのたばこ購入を防ぎたいなら,免許証を基本として,それを持っていない人はtaspoを使うという流れが,非常にスマートに見えます.
それはそれとして,taspoが本格導入されてから,たばこの世界はどう変わったかを見ておきます.
「お客様からは、タスポを取り付けていた時は売上が下がったが、こちら(運転免許証による成人識別装置)は売上が落ちなかったという声が届いています。」(松村エンジニアリング)
なるほどなるほど.さすがは免許証の松村.片や顔認証のフジタカはいかがか.
次に、7月4日に財務省に顔認証方式による成人識別が認められたフジタカ。この販売機は、昨年11月より販売。6月末の段階で約5,000台が稼動していた。旧バージョンでは写真で顔認証を通過してしまうという事象も認められたが、「生態認証も採り入れた新バージョンではそのようなことはない」(フジタカ広報)とのことだ。
「7月4日を境に、注文が殺到している状況で、10月末までの目標出荷台数を1万台から2万台に上方修正したところ」(フジタカ)と、こちらも強い手ごたえを感じていた。「成人識別装置がつかない自販機からや別方式からの買い換えだけでなく、タスポ方式に加えて買い増しを希望される方もいらっしゃいます。」(フジタカ)
なんとなく「生態認証」ではなく「生体認証」だと思うのですが, それはいいとして.注文殺到の上に,taspoに加えて買い増しとは!すごいぞ,フジタカ.
売り上げの視点からtaspoの影響を見てみましょう.
一方、日本フランチャイズチェーン協会が同日発表した8月のコンビニエンスストア売上高(同)は6784億円と前年同月に比べ5・3%増加した。既存店売上高が前年を上回るのは4カ月連続となる。
たばこ自動販売機の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」導入でたばこをコンビニで購入する人が増えており、たばこを含む非食品部門は27・7%も伸び、全体を押し上げた。
コンビニはtaspoの影響で,売り上げが伸びているようです.すごいです.威力絶大です.そりゃ,客商売でも横柄になりますわ.
また,そもそもの未成年者喫煙防止効果は以下のような状況らしい.
県警少年課によると、ことし6月の喫煙による補導者数は69人で、前年と比べ93人減少。7月は56人減の116人。8月は68人増えたが、補導者全体に占める喫煙を理由とする補導は8月末現在で24%で、昨年同期より8ポイント減った。
たばこの値上がりがあった2003年以降、喫煙による少年の補導者数は年々減少していたが、07年には前年比で約450人増加した。ところが、タスポが導入されたことしは8月末現在で、昨年同期より234人減った。
全く以て素晴らしい成果です.でも,グラフを見ると,07年が特異点で,順調に減少していた傾向がそのままという気もしないことも・・・.このまま減少して,喫煙者0になっちゃえばいいのに.
まとめ:
taspoは必要悪か.いや,悪じゃないかもしれないけど.この面倒くささが功を奏しているということだろうか.嫌煙者にはよくわからないが,喫煙者も大変ですね.