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国際学生証と国際教員証を取得してみた

| 国際学生証と国際教員証を取得してみた

2月頃に国際会議で(久しぶりに)海外に行くので,国際学生証を手に入れてみた.折角なので,取得可能な国際教員証も手に入れてみた.たぶん,意味はない.

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これが国際学生証です.通称ISICです.手続きは簡単で,申請書に記入して,イケメン写真を1枚付けて,学生証のコピー(原寸大に切り取ること)を付けて,1430円を学生生協に支払うだけ.郵送でも手続きは可能のようです.なお,有効期限は12月1日からと設定されているので,その頃に申請するのがいいと思います.今回は12月1日付けで生協に受理していただきました.実際には11月30日に提出したのですが.届いたのは12月4日でした.うーん,早いぞー.

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こっちはITICこと国際教員証.所属校が略称で表記されるのですが,これ・・・海外で理解されるんですかね??理解される必要ないのかな?なお,役職の表記はないです.なんちゃってProfessorの誕生です♪

まとめ:
ISICなら国内でもいろいろな施設等で学割を享受できます.普通の学生証よりも割引率が良かったりします.他にもMicrosoft DreamSparkが利用できたり,海外で様々なサービスを利用できます.話の種に持っていてもいいかなって思ってます.

ちょっと前の話になるけど,ネット上で実名か匿名かという議論が巻き起こっていた.多少は追いかけてはいたんだけど,忙しい時期だったこともあり,あんまり真面目にみてはいなかったし,ブログにも取り上げなかった.今日は今更にその話を蒸し返してみる.

そもそも,ネット上の名前を題材にして議論すること自体が無意味なことだと思っている.たとえば,首相官邸ブログなるものが始まったようだが,これは鳩山由紀夫なのか?実名論者に言わせると,これは鳩山由紀夫でなくてはならないのだろうが,オレにはそのように思えない.たとえば,眞鍋かをりのブログは眞鍋かをりという実名(芸名だけど・・・)が出ているので,実名論者は大喜びのところだろうが,このブログは間違いなく確実に眞鍋かをりが書いているという保証はどのように得るのだろうか.スタッフやマネージャーが書いていないと何故言い切れるのだろうか.その確証が得られないレベルで言えば,実名が晒されていたとしても,その実名のものが書いている保証にはならないし,誰が書いているかを特定する根拠にはなり得ない.だから,実名のような仮名を使ったとしても,それが実名か仮名かは判断できないと思う.実名・匿名の議論はその程度の危うい信頼性の上での議論なので,実名を出したら根拠の保証になるかのような実名論者の考え方はよくわからない.

最近の話題をちょっと盛り込んでおくと,GReeeeNの話をあげておこう.GReeeeNのブログが炎上したらしい.彼らは顔出しをしておらず,リアルの人間が識別不能の状態になっている.なので,GReeeeNのブログが炎上したとして,本当に本人が書いているかどうかは識別できないと思う.だって,本当に本当に本当のGReeeeNの中の人が今まさに目の前にいたとしても,それをGReeeeNの中の人だと識別することはできないのだから.

実名論者が他にあげるメリットとして,リアルの人とつながりやすいってのがあるらしいですけど,そうでしょうか.それは実名でも仮名でも同じで,要はあるエンティティを識別可能とする識別子が割り当てられていればよろしいのだと思う.たとえば,オレに関して言うならば,本名(実名,リアル世界の名前)を名乗るよりも,4403と名乗った方が,明らかに話が通る.そういうオレでも実名でブログをやるメリットがあるだろうか?どう考えても,4403で活動した方がメリットが多い.最近に至っては,実名で論文を書くよりも,4403で論文を書いた方がいいのではないかとさえ思っている.論文は実名でなくてはならないという規定を見たことがないので,偽名(仮名)でもよろしいのではないだろうか.夫婦別姓も認められているわけだし.

そういう意味で,リアル世界に固執した実名・匿名の議論は意味をなしていないと思う.識別子だけが重要なんだ.だから,@akirakanaokaさんはリアル世界であうよりも先にTwitterで知り合ってしまったので,@akirakanaokaさんは@akirakanaokaさんで間違いない.@RruroさんはTwitterよりも先にリアルで出会っているので,@Rruroさんという識別子は認識しにくい.要は,その人を識別しようとしたときに,実名(リアルの名前)の方が識別しやすいか,仮名(ネットの名前)の方が識別しやすいかの違いだけだと思う.そこに,リアル名前=ネット名前である必然性はないように思う.

おっと,匿名が議論の外に出てしまったので,補足.匿名の場合,識別不能なので,今までの議論は適用できない.実名で書いた言葉は信頼性があるが,匿名で書かれたものには信頼性がないというのは本当なのだろうか.書いている中の人は同じでも,その著者名あるなしで根拠が異なるというのか?本当にそうなのか?だとすると,学会で一般的に行われているブラインド査読は意味をなさないだろう.著者が誰であるかを隠して査読するので,実名・匿名の議論で言うならば,匿名の状態である.彼らの主張を借りるならば,匿名で書かれたものは信用ならないのだ.ならば,論文査読の審査事項の要点である信頼性が欠如しているのだから,当然に論文は棄却されるだろう.匿名で書かれた言葉に信頼性がないというのは,その根拠を調べようとする努力を怠る怠け者の弁だろう.信用に足らない主張だ.

まとめ:
ネット上のアイデンティティを議論すること自体,不毛です.実名でも仮名でも匿名でも,なんでもかまわないと思う.実名のような識別子が本当に実名か仮名であるかの判断はどうするのか?全くの別人が他人の実名を名乗っている(仮名の状態)ことは想定しないのか?このブログは本当に4403が書いているのか?そもそもあなたは4403というネット世界の人物がリアル世界にバインドされていることを確認したのか?4403って存在するのか?有象無象の集合を4403と呼称しているのかもしれない.Anonymous Cowardのように.

そうだそうだ。昨日のCSSx2.0中での私のつぶやきは、いくつかが、隣に座られておりました昨年度Tシャツゲッター先生が打っていたということに触れておこう。 #css2009

Twitter / Akira Kanaoka: そうだそうだ。昨日のCSSx2.0中での私のつぶやき ...

このような主張がなかったとして,その違いを見つけることはできただろうか.はたまた,この主張があったとして,そのいくつかを見つけられるだろうか.そもそも,この主張は真実なのだろうか.こういうことを考え始めると,それを考えること自体に無理がありそうです.

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7月16日に情報セキュリティ大学院大学で開催された第10回ISSスクエア水平ワークショップに参加してきた.テーマは「クラウド時代のアイデンティティ管理とプライバシ」でした.クラウド的な内容はよく知らないので,その辺りの勉強も兼ねて,聴いてきました.講演は以下の3件.

  • クラウド時代のアイデンティティ管理
  • クラウドに溢れる情報のプライバシとその活用
  • 次世代電子行政サービスにおけるID管理とプライバシー

参加者には配付資料がありましたが,Web上にはオープンで公開されていないようなので,感想をザラッと.

・クラウド時代のアイデンティティ管理
一昨日のカンターラを盛りだくさんにした感じ.なので,特に真新しいことはなかったです.カンターラよりも講演時間が長かったので,トークが弾んでました.

・クラウドに溢れる情報のプライバシとその活用
すごい面白かった.なんと言っても,話が面白いし,ネタ振りが上手.聴いてて飽きない内容でした.まとめると,統計のトリックに騙されてはダメですよってこと.統計突破力ですね.わかります.

・次世代電子行政サービスにおけるID管理とプライバシー
海外の事例紹介と日本の取り組みの紹介.

まとめ:
2番目の講演だけでも参加する価値はあったかなって.こういう面白い話が聞けるかもしれないから,セミナー参加は辞められません.

電子情報通信学会誌 Vol.92, No.6に面白くも笑えない話が載っている.

それは国際会議の論文だった.論文内容に関しては,何度か添削を繰り返していた.(中略)実は,論文題目,所属,所在地を間違える学生は結構多い.一番重要なところであるが,一番の盲点でもある.しかし,まさか学生が自分の名前を間違えているとは思わなかった.

(中略)

この一件以来,論文題目,著者全員の氏名,所属,所在地を何度も何度も入念にチェックするようになった.最近の学生は自分の所属を正しく書けない者が多い.大学の組織再編で名称がコロコロ変わるのも一因であろうが,なにか根本的な原因があるのかもしれない.超難関某私立中学校では,1年生1学期の国語の中間テストで,その学校の名称を書かせる問題を毎年出題しているそうである.最近の子供は,記憶力が悪いわけではないのに,自分に関係する固有名詞を正しく記憶できないらしい.

電子情報通信学会誌 Vol.92, No.6, 2009, p.492

うーん.過去に見たことがあるのは,所属がデタラメだったことと指導教員の名前を間違えていたことくらいだろうか.共著者の名前の漢字を間違えていたこともあったなぁ・・・.名前の間違いって,データベース化する時に問題になるから,しっかりとしたいです.かくいう私も,学位申請をするまで,所属の正式名称を間違えていたし.というか,多くの人が事務手続き上の名称を正式名称だと思い込んでいたし・・・.組織再編で名称がコロコロ変わるからだ!いや,私の場合は間違いなく組織再編の煽りを受けているのだが,普通は組織再編があったとしても入学時のカリキュラムが適用されているので,卒業までは所属名が変わることはないと思うんですが,いかがでしょうか?

実は名前を間違えた話を取り上げたかったわけではなく,最後の部分に言及したかった.つまりこれは,アイデンティティが希薄になっているというか,アイデンティティが消失しているというか・・・.恐らくは所属とか帰属とかに興味がないんだと思います.もしかすると,名前を間違えた話も,自分の名前に興味がなかったのかもしれません.つまりは識別できさえすれば,識別符号は何でも良くって,「おい」でも「おまえ」でも「4403」でもなんでもいいのかも.mixiやらgreeやらモバゲーやらで,会ったこともないネット上の知り合いもいるでしょうから,本名というアイデンティティに意味はないのかもしれません.これからの時代は,ペルソナ(ネット上のアイデンティティ)から染み出るアイデンティティこそが,中の人のアイデンティティの本質に1番近いのかもしれません.ややもすれば,私は私の本名で活動するよりも,4403と名乗って活動した方が,正しい生き方ができるかもしれない.論文の投稿って,本名じゃないといけないって規定はありましたっけ?

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