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DR-150を買ってみた

| DR-150を買ってみた
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IT戦士が絶賛でモテモテらしいので,DR-150を勢い余って買ってみた.むしゃくしゃして買った.特に後悔はしていない.

特筆すべきはその小ささ.お弁当箱サイズです.もっとわかりやすいサイズで言えば,目線消しサイズです.伝わりませんね.それ以外のすごい点は,USBケーブル1本で動作する点.ACアダプタ不要です.バスパワーで動きます.しかも,ドライバがなくても簡易版が動きます!なんだそりゃ!しかも,ミニUSBポートだから,本体だけ持ち歩いても使える可能性が高い.すごいすごい!

とりあえず,膨大な会議資料を取り込むために買ったので,ドライバを導入してスキャンしてみたのだが,なんだか最近のマシンはとんでもない進化を遂げているな.さも自然に用紙が流れているだけなのに,裏表両面同時読み取りです!ちょっぱやですw.ただ単に給紙してるだけじゃないの?と思わせるサクサク感.しかも,めちゃ綺麗に読み取るし,傾き補正するし,PDFにするときに至ってはOCRで文字情報まで入れてくれてる!検索できちゃうじゃん!おまえはevernoteかと!小一時間なでていたいピアノブラック.

お兄さんはメロメロです.これで高くなりつつある書類の山は低くなるか!?ご購入はアマゾン的なアフィからどうぞ♪

関連:
IT戦士が片付いた!? ドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-150」でモテモテに - ITmedia News
ASCII.jp:DR-150──カバンに入る超小型スキャナー

今年もCEATEC JAPANの季節がやって参りました.10月6日から10日まで幕張メッセでCEATEC JAPAN 2009が開催されます.もちろん,参加予定です.今年も運良くプレミアム招待券をいただける運びになったので,初日のプレミアムタイムから参加したいと考えております.

ということで,多くのCEATEC見所情報はそのプレミアムタイムに取材をされたプレスの方々から発信されるわけで,その時間に見に行ってるから,どっちかっていうと情報発信側なので,入念な調査をして,見所を押さえておく必要があるわけです.なので,整理.

ほかにも見所は多数あるかと思います.どしどし情報をお寄せください.見に行ったブースはブログで取り上げる予定です.時間があれば・・・orz.

最終日の10月10日は入場無料だそうです.大混雑が予想されますね.しかしながら,事前登録をしておけばどの日でも無料ですので,是非とも事前登録を.

個人的には,パワーポイントのようなスライドを講義に利用することに対して,懐疑的である.従来では教員が黒板(ホワイトボード)に書き,それを学生が板書する形式だった.これは何が良いって,ノートを書く時間と話を聞く時間がほぼ明確に分けられる.教員が黒板を書きながら,その書いている内容とは異なることを同時に喋るとは思えない.せいぜい,補足説明をする程度であろう.だが,スライド形式はどうか?最初から書くべき内容は準備されているので,教員はボタンを1つ押すだけである.さて,そうすると,スクリーン上に板書させたい内容が表示される.さぁ,どうなるか?学生はそれをノートに記録しようとする.しかし,教員はそれを書いていないので,実際のところ,板書にどの程度の時間が必要なのかの目安が持てない.

話は逸れるが,懐かしい昔話.黒板をバリバリ使って,モリモリ書く先生がいたらしい.その先生は黒板を左から右まで使って,バリバリ書いていくらしい.右までいったら,左から消して書いていくと.しかも,そのペースがかなり早いらしい.あるとき,学生がこういったらしい.「先生!速すぎます」そうしたら,先生はこう返したらしい.「私はこんなに大きな字を書いていて,君たちはそんな小さな字で書いているのに,速すぎるってことはないだろう」って.まったくだ.

閑話休題.しかも,スライドを表示して,板書の時間をちゃんと取りますっていう先生は気をつけた方が良い.その間は沈黙ですか?そんなはずはないですよね.その沈黙を利用して,豆知識やらトリビアやら脇道トークを展開しますよね?あまつさえ,補足説明をするかもしれません.だーかーらー,ノートを書く時間と話を聞く時間がまぜこぜになってます.これは危険です.学生の意識なんて,その一方にしか向かないと思って間違いないです.そんなに器用じゃないですのだー!ちなみに,この場合,スライドを配付資料として配っていない場合,学生の不満が最高潮かもしれません.「あいつ資料を作ってんだったら,配れってーの!写すなんて二度手間だってーの!」って.無駄に不評を買っているかもしれません.

では配付資料を配ったら,どうなるでしょうか?手元にあることはメモりません.これ絶対.そして,書くのと書かないのでは,記憶というか記録というか,大きな違いがあると思います.手を動かすなり,体を動かすなりして学んだことは,なかなか忘れません.それから,配付資料には全てのスライドを入れないメソッド.配付資料があるだけで,内容が十分かどうかは別にして,満足してしまう人はいます.学生の注意力によっては,できる人とできない人の差が最も開くのではないでしょうか.学ぶ力の差が顕著に表れそうです.

パワポのようなスライドは,教員が黒板を書く手間を大きく減らしました.何度も描かなければならない図でも,パワポならすぐに表示できます.メモって欲しい大事なことも,すぐに表示できます.こうして,教員はさも物語を読み聞かせるかのような速度で,様々な事柄を教えられるようになりました.それはつまり,授業時間内に与えられる情報量を増やす効果を果たしました.しかしどうでしょう.教える側の道具は便利になり,与えられる情報量の上限が大幅に上がりました.対して,教えられる側,つまり学生はどうなったでしょうか?授業時間内に学び取れる情報量が増えたのでしょうか?私は増えていないと思います.教える側はPCやスライドを使い,便利に教えていきますが,学ぶ側は相変わらず紙とペンという旧世代的な道具を利用しています.ここに情報量の提供と吸収に差が生じてきているのではないでしょうか.では,学生もPCを使うようになれば宜しいでしょうか.いいえ違います.人間そのものの能力は数十年前に比べても,大きく変わっているとは思えません.学習方法が変わったことで,流通する情報量は圧倒的に向上したかもしれませんが,人間が吸収できる情報量はそれほどに変わっていないので,ほとんどは水泡に帰しているのではないでしょうか.

結局のところ,PCやWebなどの外部記憶をより効率よく利用できるようなったのが今である.例えば,Google検索だろう.となれば,学習は外部記憶の探し方と情報と情報の結合にだけ重点が置かれていれば宜しいのでしょうか.講義のIT化はそこに結びつきそうな気がしてなりません.忘れてはならないのは,IT化が進み,e-learningが全盛になっていこうとも,学んでいるのは人間であることを忘れてはならない.ITの急速な発展に比べ,人間の基礎能力の向上は追いついてはいません.

そんな理由があって,授業にパワポを使うのは極力避けるようになりました.持って行っても,所詮は自分の講義用ガイドラインのためです.学生向けに使うことはありません.いや,配付資料をパワポで作ることはあるけど・・・.うそうそ,LaTeXですよ(そこは大事なところじゃない).

まとめ:
既にご存じだと思いますが,講義のIT化には懐疑的です.e-learningにも懐疑的です.講義のIT化の良いところは,情報量が爆発的に増える点,いつでもどこでも好きな時に学べる(e-learning)点,学ぶ意志があれば,いくらだって勉強ができる点だと思います.対して弊害は,人間がその情報量の吸収についていけてない点,いつでもどこでもという安心感が意欲を下向きにすることが多い点,多くの学生は勉強がしたくて講義を受けているわけではないという意識の差があると思います.

ゆとり世代がゆとっちゃってるのは,教員の教え方がIT化したからだっていうオチはないんでしょうか.気になります.

コメント入力をする側の課題としては応答速度。「天空の城ラピュタ」の実況では以前クライマックスのシーンで「バルス」というセリフが出た瞬間にサーバが飛ぶほどの負荷がかかったことがあり、その次のラピュタ実況の時には「バルス」に多くの人が備えたにもかかわらずそれより前のシーンで「人がゴミのようだ」というムスカのセリフが出た時にサーバが飛んだというエピソードがあります。

2ちゃんねるのテレビ番組実況レスを分析・解析することも可能な「情報環流システム」 in 技研公開2009 - GIGAZINE

わろた.

新型はてブが始まった模様です.はてブ2.0でしょうか.違いますね.知ってます.色々と新機能を見ていきたいと思います.

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ついに来ました.「お気に入られ」が見れるようになりました.今までは裏技的にグーグル先生に尋ねる必要がありました.もちろん,正確性も怪しかったのですが,今回はオフィシャル機能なので確実!プライベート設定の人までは丸見えではありませんが,今まで見えなかった人が見えて,楽しい!

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新型ブックマークレットは良いような悪いような.ポップアップウィンドウなので,画面を確認しながらブクマできるので,その点は良いかと思いますが,はてブ時のアシスタントとして大活躍していたGreasemonkeyのhighlight mytagsが使えなくなりました.これはイタイ.

bbeta ってデフォルトで AutoPagerize ついてるんだ。変なボタン押すと有効になるっぽい(haihai sakura sakura)

Twitter / hotchpotch: bbeta ってデフォルトで AutoPageriz ...

なるほど.AutoPagerizeが機能していなくて,不便になったなぁと思っていたが,セルフ実装されていたのか.

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これを押せばいいんですね.わかります.

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なるほどなるほど.個人的にはAutoPagerizeの動きの方が先読み感があって好きです.こっちのは完全にページ下に来てから読み始めるので,待ちがあります.サクサクじゃない!

それから,地味すぎてアピール度合いが足りないインクリメンタルサーチ.

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これ,めっちゃ便利なんだけど,こんなの動かして大丈夫なんだろうか.今のところはてブ全体が重いんですが,これの所為じゃないですよね?ただ単に,みんなクリックしすぎなだけですよね?今日は初見だから仕方がないとして,これからもずーっと重いと嫌になっちゃうなぁ・・・.と懸念を述べてみる.

関連:
はてブリニューアル? - kakku blog
はてなブックマークのリニューアルについて - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど

冬ですね。
というわけで、11月は自分が読んでいるブログを吐き出し、すっきりさせようという事で去年書きました。

今年も同じようなラインナップですが、新たに読み始めたブログも含めてご紹介いたします。

11月といえば自分の読んでいるブログを告白する月(2008)*ホームページを作る人のネタ帳

とりあえず,参戦してみる.ただ,コメントは付けないで,羅列するだけの方向で.バイアスがかからないように.羅列の順番はGoogle Readerの並び順なので,恐らく,ブログのタイトル順です.気に入ってる順とか,そういうバイアスはないです.それから,一部には配慮して,リスト除外してみます.気にしない.しかも,読んでいるブログ全部は挙げません.それってバイアスじゃん.バイアスっていいたいだけちゃうんかと.

並べてて思ったけど,これって,もしかすると登録順かもしれない・・・.しょこたんが外れているのは,未読数が大変なことになって,どうせ見ないからで,GIGAZINEとかが入ってないのは,どうせホッテントリするから.要点は情報を見逃さないようにすることかなっと.

全く以てこんなことになっているとは.セキュリティ界隈で,OpenIDがなんちゃらという話はいいとして,やはり他の分野でも食い付いているみたいだ.そして,その食い付き方と面白さ加減からいって,セマンティックウェブ辺りの反応が良い.セマンティックウェブやオントロジの考え方はOpenIDのそれととても親和性が良いように思える.

だから,そのネタだったのに.

直接的に食い込んでいるわけじゃないけど,今やろうとしていることはセマンティックウェブな世界でホットなトピックになりつつあるらしい.ヤバイね.そっちの分野は目につく範囲を眺めて楽しむだけで,真面目にサーベイしていなかっただけに,ビックリだぜ.

なんとなく,競合しそうな気がするから,セマンティックウェブな人達がセキュリティ領域に踏み込んでくる前に,セキュリティ領域からセマンティックウェブ領域に踏み込んでいく方向で.・・・・・・がんばろ.

少し時間が空いてしまったが,やっと形になったので,公開してみる.dis覚悟なので,disって下さい.叩き上げて,より良い資料になればと思います.

サーベイの仕方・論文の読み方

情報系院進学予定の卒研生とM1を対象にしています.内容に偏りがあるのは,その分野しか分からないからです.色々な方からのご意見を頂きたいです.

見て頂ければわかると思いますが,naoeさんにインスパイアされています.参考にさせて頂いております.ありがとうございますm(__)m.

まとめていて気付いたんですが,世の中には「論文の書き方」や「プレゼンの仕方」なる資料は良質なものがゴロゴロと見つかりますが,「研究の仕方」について扱った資料を見かけたことがありません.時期的に,今更やるべき内容ではないですが,来年度に向けて,整理しておいても良いかなと思っています.ただ,「研究の仕方」なるものは,研究室毎にだいぶ違うと思われますので,一般的な内容でまとめるのは難しいのかなぁとも思っています.どうするべきか,皆さんのご意見を頂きたいです><.

関連:
情報系の研究者が研究・論文執筆をする際に知らなくてはならない事 - naoeの日記
情報系研究者が研究・論文執筆をする前に知っておくべきこと - 4403 is written
東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方
[鈴木宏正]研究ガイド[3]文献調査のしかた
研究テーマを探している学生のときに考えた事 | Lifehacking.jp
Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 河野 哲也: 本

200806062101追記:
コメントを頂きました.

研究の仕方は「人」によって大分違うと思います.研究室では方向を示すだけで,実際にどうやるかはあまり言わないのでは?それを言ってしまったら,それこそ「それしか」やらない人の出来上がり.

ま,基本的には論文を鵜呑みにしないで全て疑え!!ってことですかね?(あくまで僕の分野では)

なるほど.ご指摘の通りです.まとめたかったのは,「研究の仕方」の中でも最低限というか,基本というか・・・.研究という一連の流れというか,サイクルというか・・・.今まで研究をしたことがない人が,どうやって研究をしていくかについてまとめたいです.

200806132350追記:
インスパイア元のnaoeさんに取り上げて頂きました

自分はあまり日本にいなかったので,論文を読むときには割と海外にいたときに身に着けたテクニックをしらずのうちに使っていたのかな. それはエッセイとかを読むときのテクニックを使って読んでいました.そのテクニックとはドキュメント全体を読むときには最初と最後だけをまず始めに読みなさいということ.そうしてから徐々にパラグラフを読んでいきなさい.

こういう技法をパラグラフリーディングとか,スラッシュリーディングとか言います.論文を効率よく読むには,この手のテクニックを利用すると良いです.しかし,論文の読み方に,この2つの技法を入れませんでした.それは何故かといえば,この2つの技法すら出来ない英語力の学生に,如何にして英論文への抵抗感を減らし,英語に対する敷居を下げてやるかを重視したからです.2つの技法を利用できるに越したことはありませんが,そうでない学生でも,要点を押さえれば,英論文でも読んでいけるという自信を付けて欲しかったんです.そういう点で,

そして,最後の点は英語論文の読み方.もうね,これは素晴らしい.実際,この資料を研究室の後輩に見せたら,この部分が一番喜んでたなぁ.

このように評価されたことは,とても嬉しいです.

なんかいいもん見せてもらったので今度は「論文の書き方」っていう資料でも作るかw

じゃじゃじゃぁ,「条件付採録になったときの心得」っていう資料を作っちゃおうかなっ!

自分の能力を意識することが大切だと思う - kakku blog

褒めるな危険.4.0ってことはないでしょ.数割増ってことはあっても,数倍ってことはないでしょ.ご指名いただいたので,少し書いてみる.

ていうか能力値の上げ方は僕もわからない.むしろ知りたい.先輩がどうやって能力値4.0まで到達したのか知りたい.<何

4.0はないと思うけど.ここでいう能力値ってのは勉強ができるとか,知識があるってことだと仮定します.基本的に,オレはチキンなんだ.「失敗したらどうしよう」「知らないことがあると落ち着かない」「オレは決められたレールを走り続けるんだ」というような,基本的に後向きネガティブ思考です.そうしたときに,どうするか.信じるべき自分を保つしかないのです.受験で失敗しないように,可能な限りの最大限を行ったし,準備されたレールの上を走り続けるために,一生懸命勉強してきた.そんなモチベーション.チキンなんで,失敗したら取り返しがつかないと思っています.だから,そうならないように,その時に出来うる最大限を行い続けてきた結果,こんなんなっちゃいました.って感じ.答えになってますかね?

自分なりの整理法を確立すると良い.要領が悪い人に限って情報の整理が下手で「どこにあるかわかりません」とか言う.逆に先輩は情報の整理が非常に上手い.やっぱり要領のいい人だ.

褒めるな危険.自分にとっての整理法を確立しておくのは重要なことだと思う.だから,オレ流の情報整理術がみんなに有用かどうかは知らない.オレにとってはベストだと思う.オレは要領がいいのか?ただ単に,何かを訊かれたときに「わかりません」っていうのを極端に恐れている結果に過ぎないのだが・・・.

寝る前のちょっとした時間は本を読んだり,明日はあれやってこれやってという1日のシュミレーションをすると,次の日本当に効率良く動くことができたりする.おすすめ.

オレもオススメしておく.イメージトレーニングが重要なように,自分の明日を設計しておくことは重要.上手くいかなかったときに,どう修正したらいいのかの目安を作りやすい.ちなみに,「シミュレーション」だ.

例えば金曜の夜に飲み会があって,土日にタスクを持ち越さずに参加したい!と思えば,それまでの平日に多めのノルマをこなせばいい.

そそそ.これもスケジューリングで解決できる問題.二重三重に〆切を設定しておき,本当の〆切を超過しないように,上手く調整をする.そのためには,長期的・中期的・短期的な計画が必要.何も考えずに,明日を生きようなんて,贅沢すぎて羨ましい.

最後に,Appleの設立者の1人であるSteve Jobsの有名なスピーチをここに置いておく.

これを見て,影響されない人はなんなんだろう.アイデンティティがそうさせるのを邪魔しているのなら,そんなアイデンティティは捨ててしまえばいいのに.

Amazon.co.jp: 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」: 奥野 宣之: 本

まだ1章までしか読んでないけど,オススメしないことに決定.この本に書かれていることは,著者の奥野さんにとって,最高かも知れないが,オレにとってはそれ程ではなかった.だって,そう書いてあった.

「自分の開発した方式は(その人にとって)必ず最高」

情報は1冊のノートにまとめなさい p.11 ll.12-13

だからこのエントリーでは,オレが学んだ情報整理法を述べる.自己満足で書き上げる.その前に,どの辺がオレにとってダメだったかを述べる.

ノートの使い方
ノートの使い方が良くない.100円でどんどん使えばいいかのように言っているが,その割にみみっちい使い方をしていて,情報整理の面から宜しくない.オレなら,書き出しは必ず右ページからにする.メモは取ったけど,後々都合が悪くなって,削除したくなることがあるかも知れない.その時に,左ページから書き始めていると,その裏のページに影響が出る.だから,絶対に右ページから書き始める.そうすれば,影響範囲は最小限に抑えられる.

ノートだけでは完結しない方式
タイトルが「情報は1冊のノートにまとめなさい」とある割に,検索に必要な情報はパソコンで管理するらしい.

これに対し,100円ノート式は,(中略)過去に書いたメモを探す「検索性」にも優れています.

情報は1冊のノートにまとめなさい p.21 ll.9-11

と述べられているが,この「検索性」はノートだけでは完結せず,パソコンを使って,ノートに書いたことの「索引」を作ることで得られるようです.そして,そのテキストファイルに対して,検索をかけることで,情報を探すらしいです.この辺から,矛盾というか,無理があるというか・・・.

ノートは,パソコンのようにデータが消える心配がない.これは意外と大きなメリットです(索引データはバックアップ必須).

情報は1冊のノートにまとめなさい p.48 ll.9-11

じゃぁ,ノートは消えないのか?そんなことはない.当然に紛失という事態が想定されうる.ディジタルデータの消失は想定するのに,ノートの紛失を想定しないのは解せない.

くどいようですが,データは必ず消えます.最悪のケースは実現します.決して冗談ではなく,十重二十重のバックアップを取っておいてください.

情報は1冊のノートにまとめなさい p.214 ll.3-4

と述べており,如何に索引が100円ノート式において重要であるかがわかるだろう.バックアップを推奨するのなら,全部デジタル管理でも構わないと思うのだが・・・.ちなみに,この本で紹介しているようなバックアップ方法を利用すると,どのバージョンが最新で,どれが更新されていないかがわからなくなって,終いには収拾が付かなくなる.だから,svnだよ.今なら,gitか.

で.お前はどうしてるのか.
オレが使っているのは,UNIFEEL.B5スリムはノートが効率よく使える.学生でキャンパスノートを使っていたとき,両端に余白を作ったり,折り目を付けたりして,メモを取るスペースを作っていただろう.あれは,授業ノートとしての性質上,黒板に書かれたものと,メモしたことを分離するためにしていただろう.でも,メモに使うためのノートなんだから,メモしか書かない.だから,余白を作る必要なんて無い.ということは,A4やB5の横幅だと,多少広すぎて,使いづらい.そうなると,B5スリムは横幅がちょうどいい.しかも,ダブルリングだから,ページごと抹消するときでも簡単.これがキャンパスノートみたいに背が糊付けされているやつだと,ノート自体が崩壊する可能性がある.危険.

書くべきことは,6桁の日付.これは一緒.基本中の基本.時系列順に書くことも同じ.基本中の基本.ノートの中身はカオス.秩序なんて求めちゃいけない.メモなんだから,メモらしく,自由に書く.書きまくる.だって,メモなんだからね.

で.索引を作るくらいなら,情報の整理をしてしまうべきだ.出先で色々と書いたノートは,あくまでメモ帳なんだから,それを保管用にはしない.保管するなら,整理し直す.これ,テスト前のまとめノートと同じ考え方.再整理すれば,不要な情報が出てくるので,それらはそぎ落として捨てていくべき.情報はなんでもかんでも残しておけばいいというものじゃない.不要な情報をパージできなくなって,ただ単にストアするだけになったら,思考停止と全く同じ.ダメ,絶対ダメ.

まぁ,100円ノート式が目指すところが,ネタ帳としてのメモ帳であるなら,その考えには賛同するところですが,それで情報管理するといっているので,賛同しかねる.管理するなら,時間を掛けてまとめるというコストを支払うべき.ノーコストで蓄えられる情報は,危機感がなさ過ぎて,きっと意味を成さなくなる.

結論
自分流メソッドを持っていない人は,オレメソッドを試して,ダメそうだったら,この本を読むといいんじゃないでしょうか.

蛇足
6章は索引を作る話が書いてあり,パソコン関連の話題が多く出てきますが,誤りが多数見受けられます.それから,なんでだかわからないけど,この本は妙に読みにくくて,読んでると疲れる.なんでだろう・・・.

王様のブランチを見ていたら,情報は1冊のノートにまとめなさいという本が売上2位になっていた.気になるタイトルだったので,タイトルに釣られて,買ってみた.購入した店頭では部門別売上1位になっていた.帯には「たちまち8万部突破」と煽りが入っており,相当売れているようだ.

Amazon.co.jp: 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」: 奥野 宣之: 本

買ってきたばかりで,パラ読みしかしていないが,役に立つような立たないような.800円だったら,速攻でお勧めするところですが,1000円を超えているので,一読してからお勧めするかどうか考えます.

で.この本を三省堂書店 神保町本店で購入したんだ.Okumura's Blogで紹介されていたインターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版も合わせて買いたかったのだが,売り切れで手に入らなかった.明日,再挑戦したい.

さて,そろそろ本題に入る.繰り返すが,この本は三省堂書店 神保町本店で購入したんだ.財布から図書カードを探している間に,手早くカバーを掛けられてしまった.特に必要ではないので,いつもなら「要らないです」というところだったのだが・・・.が.だ.そのカバーがすごかった.

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ちょっと字が小さくて読めないでしょうか.これは神保町の地図になっていて,本屋のみならず,飲食店や名所まで記載されている.神保町を歩く上で,十分に利用可能な地図となっている.これはスゴ便利と感じるとともに,「あー意外と食べる店がいっぱいあるんだなぁ」と認識させられた.もちろん,書店の多さは言わずもがな.オレにとって,このブックカバーがブックカバーから地図に変わったことは,言うまでもない.

情報系の研究者が研究・論文執筆をする際に知らなくてはならない事 - naoeの日記

すぐに書こうと思っていたのだが,またもやxreaが重くなり始めて,投稿がままならなくて,ちょっと悩んでます.でも,早い段階で1人でも多くの人に広めておきたいので,簡単に紹介を.後日,ちゃんと書きます.

そもそも,「情報系の研究者」を対象にした,論文の書き方や研究の仕方についてまとめた記事は見たことがないと思う.東大で学んだ卒論の書き方にしても,工学全般という感じだし,理科系の作文技術にしたって,実験系を対象にしている.確かに,一般的な意味ではとても有用で,役に立つところが多いのだが,情報系という分野に限ってみれば,少し話が違う.だから,情報系のためのまとめがあることはとても良い.

さらに言えば,論文の書き方についてまとめているサイトは多いのだが,サーベイの仕方まで踏み込んでいるものはあるのだろうか.少なくとも,オレの記憶にはない.卒研生以上は必読の資料である.卒研生の就職活動が終わる頃,つまり5月にやりたい内容ですね.あ.ピッタリじゃないですか!

後日,追記しますが,オレは「論文の読み方」について書いちゃおうかな!書いちゃうぞ!(ゼミ発表を予定しているので)

200805242336追記:
またもや少し間が開いてしまった.決して忙しいわけではないはずなのだが,落ち着いて時間が確保できないと,どうしてもブログから遠ざかってしまう.そのためのtwitterなのかなぁ.

スライド4ページ 勉強の仕方
早くも,この資料のクライマックスか.オレの研究スタイルのほとんどがこのスライドに集約されている.まず,勉強に関していえば,先端のとがった部分を理解しようと思ったときに,必要な知識を先端から基礎に向かって勉強する感じ.これわかんね,これ理解するにはこれか,えーとあれもいるか.と言った感じで,必要最小限を追っかける.これだと,基礎が欠落して不安定な知識になり得そうだが,案外そうでもない.今更に勉強するということは,その分野に偏った知識だから,根っこは案外同じだったりする.それでもどうしても基礎が足りないときは,じっくりとしっかり固めておくのがいい.基礎の大事さがわからないうちは,まだまだ研究者にはなれません.

テーマは興味があって,面白いものを選ぼう.研究は探求心がなければ成り立たない.研究は楽しいものなんだから,それをつまらなくするようなテーマを選定すること自体,間違い.研究はやりたいことをやるのが大事です.

本当に大事なのは3つ目に書かれていること.博士課程在籍時に,「研究室では研究をしない」という目標を掲げたのは,これが目的.研究室にいるのに,一人で閉じこもって黙々と作業するなんて,MOTTAINAI!せっかく色々な専門で,異なる知識を持っている人たちがいるのに,議論しないなんて,ARIENAI!とにかく話す.意見を交換する.駄弁るだけでもいいんですよ.異なる視点からの意見をもらうことで,自分のくだらない価値観を打ち破れるかもしれない.だから,サーベイしたり,資料を作ったり,論文を書いたりってのは,一人で黙々とやればいいんだから,みんなが帰った後や自宅でやればいいんです.ま,議論は研究だから,「研究室では研究をしない」は厳密には達成されていないんだけど,つまりはそういう意味です.

スライド5~10ページ サーベイ
サーベイの仕方については,別エントリで説明しようと思います.ゼミ用にスライド作っちゃうぞ!

スライド13~16 研究発表・論文投稿
情報系といえども,専門によって色々ですが,例えばセキュリティだったら,秋のCSSに冬のSCISが,国内発表としては大舞台に相当します.目標に設定するにはちょうどいい.それ以前にはCSECISEC等の研究会が年4回程度開催されているはずなので,積極的に参加するといいと思う.発表しなくても聞きに来ると勉強になりますよ.百聞は一見にしかず.発表をみた方が,楽しいし,理解しやすい!それから,IPSJ全国大会IEICE総合大会FITなども活用するといいです.国際会議は自分のスケジュールをよく考えて,適切に投稿すればいいと思う.論文誌等はボスとよく相談の上,適切に.

まとめ
オレがなんだかんだ述べなくても,この資料にまとめられています.この資料を使って,卒研生を指導したいくらい.使ってもいいですか?

唐突にして,このようなエントリー.オレは教科書に書き込み派です.ノートを作らないという訳ではなく,教科書にガンガン書き込むことに意味があると思っているのです.以下,これを書こうと思い立ったエントリから引用.

私は、自分で買った本は(研究費で買った本も含めて)がんがんラインマーカーで線を引くスタイル。理由は、本を綺麗に使っても古本屋に売るときにしか役にたたないから。

付箋の使い方 - 発声練習

本を売るという感覚を全く持っていないオレにしては,本をきれいに読み切っても,何の意味もない.全く持ってその通りだと思うのですが,実践できていないオレがいる.コミックなんて,超絶きれいに保存されてますよw.

閑話休題.オレが本を読むのは電車での移動中くらいなので,どうしてもドッグイヤーだらけになるのです.しかしながら,後からブログを書こうとすると,ドッグイヤーのページから,引用したい部分を探さなくてはいけないのです.これは2度手間.マーカーや赤ペンを持ち歩いていないからという問題点もあるが,それでも自宅に帰ったら整理し直す等の自助努力を行うべきである.頑張れオレ.

しかしながら,必ずしもマーカーを行うことがいいとも思えない.例えば,啓蒙のために誰かに貸そうと思ったとき,マーカーや書き込みがあると,その借りた人はどう思うだろうか.オレのバイアスに当てられていまい,その本をまっさらな心で読めないかも知れない.それは,とても不幸なことだと思う.まぁ,啓蒙用にもう1冊準備すればいいだけのことか.

ちょっと古い話をすると,大学2年の時に受講した電デバ(正式名称失念)の中間試験の話だ.試験は教科書・ノート持ち込み可で行われた.テストは200点満点だ.オレは教科書にガンガン書き込み派なので,ノートを持ち込まずに,教科書のみでテストを受けていた.そこに巡回中の教授がやってきて,ジロジロと10分程度眺められた.教授からすれば,「なんだこいつは.舐めてんのか?ノートはどうしたノートは.教科書も先輩のお下がりじゃねーだろうな.えーこら」と感じたことだろう.そう感じたのだろうが,オレの教科書とテストの出来を見て,張りぼてではないと認識されたことだろう.だって,クラスで2位でしたから☆60点ちょいだけどwww.平均点は30点そこそこだから,上出来なんですよ.

まとめ
関係する情報は物理的に同じ場所にあって欲しい.教科書に書き込む余地があるなら,教科書に書き込みたい.ノートは科目毎ではなく,時系列に作りたい.ルーズリーフは時系列がゴチャゴチャになるから,使いたくない!「ルーズリーフはまとめるときに便利!」っていうゆとりは,まとめノートを作るという行為を知れ!効率化と手抜きは違うのだよ.並べ替えただけのノートと再整理されたノートでは,価値が全く違う.試せばいいのに!

日本のインターネット企業 変革の旗手たち:滞留時間の最小化がGoogleの目標 - ITmedia エンタープライズ

やはりGoogleはそういう方面に進むわけですね.非常に効率的です.

本題と関係のない話から切り込んでいくとして,この引用から話を始めたい.

コンピュータサイエンスに携わる人材というのは、講義したり、論文を執筆したりするより、実際に作る方に興味を持つ人たちが多いのです。

CS分野の人間は3分類されるように読める.「講義する人」「論文を書く人」「作る人」の3つだ.しかしながら,前2つは兼業なのだ.何故,作る専門の人は認められて,研究専門で論文を書く人が評価されるのに,教育に特化しようとする人は評価されないのだろうか.おかしいじゃないか.教育だって研究だって,片手間でできることじゃないわけで,全力投球しなくちゃいけないのに,研究専門は認められて教育専門が認められないのは何故だ.それは大学という研究教育機関が教育を軽視しているからだ.そして社会がそれを許容しているからだ.絶対にそうだ.異論は認めない!むぎゃ!

一番いいのは、大学に入ったら、自分が選んだ学問の分野で、指導教官に必読書を尋ね、それを熟読することです。さまざまなことに応用可能な原理をつかむための数冊というのは各分野に必ず存在する。それを読んで欲しい。ライトノベルを読んでいる暇はありません(笑)。

最後の一文が明らかに余計だと思うのだが・・・.スイーツ(笑).分野の必読書を読むことには同意しますが,ラノベを軽視するのはどうかと思います.この考え方でいけば,文学書も歴史小説も読む必要なしということになってしまう.果たしてそうなのだろうか.視野の狭い人間が生まれるだけだと思うが,如何だろうか.Googleっていうのはこういう無機質な機械人間を量産するところだったのだろうか.オレの買いかぶりだったか.

日本ではヤフーが非常にいい仕事をしています。ヤフーは、いうなればデパートです。ユーザーには可能な限り自分たちのサイトにとどまってほしい、つまり、 滞留時間を最大化するためのサービスの提供がなされています。一方でGoogleは、ユーザーにとって本当に必要な情報の在りかを瞬時に指し示すことで、 滞留時間を最小化することを目標としています。よくGoogleはYahoo!と競合しているように言われますが、実際にはまったくビジネスモデルが異な るわけです。

GoogleとYahoo!が競合しているって,それはメールと検索エンジンだけではないのか?どう考えても,YahooとGoogleじゃ思想が違うではないか.Yahooはポータルを目指しているだろうし,Googleはここに書かれているように情報の在りかを提供するのだろう.目指すところが違うのだから,今は競合しているかのように見えても,結局の所は競合などしていないのだろう.メールと検索エンジン以外は.

Googleが目指すのは「探している情報がどこにあるかを瞬時に提供すること」だと理解した.ただ,こうなると「ググレる人」と「ググレない人」の知識格差が大きくなるのではないかと思う.ググレる人はGoogleの膨大な外部記憶装置を自分の記憶装置と同等として扱えるだろうし,そうでない人はその有益な外部記憶装置を使いこなせない.一昔前で言うところ(今でもそうだと思うのだが)の「図書館の使い方を知っている人は博識」と同じような位置付けになってしまうのではないだろうか.それについては,

人類の知の遺産というのは圧倒的に書物として集積されています。その意味では世界の情報は依然として整理されていないことになります。それらをオーガナイズして迅速かつ的確に検索できるようにするにはまだまだ道半ばでもあります。

と述べているので,リプレースメントになるかもしれないけど・・・

Googleにとって,これはこれでいいのだろう.でも,利用者にとって,そんなGoogleは歓迎される存在だろうか.即ち,この究極は「わからないことはGoogleに訊け」ということになる.書籍がいらなくなり,図書館はなくなるだろうか.多くの人間はどんな情報でも見つけることができるようになるため,自ら情報を発信することはなくなるのではないか.そして,いつでも尋ねれば答えが返ってくるGoogleが実現すれば,ブックマークすら必要なくなるだろう.もっと言えば,記憶しておくことも記録しておくことも要らなくなるかもしれない.それ,人工知能搭載のGoogleさえいれば,人間なんて要らないんじゃないでしょうか.情報の世界にダイブするのに,人間って邪魔なインタフェイスなんですね.

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